【R18】絶倫ペアの情交模様・EP27・性交旅行

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夢乃 @iamdreamers

「向こうに見える、風車かしら、あれは発電用なの?」 響雅さんが島を指差した。良く使われている発電用の風車と形は違うけれど、風車らしきものが回っている。 「そう。アレと太陽光発電で島の電力は賄ってるらしいよ。予備に火力発電の設備もあるみたいだけど」 #twnovels

2019-11-02 13:48:22
夢乃 @iamdreamers

「へえ。火力が予備とか、珍しいね。そっちも普段から使ってるのかな」 ぼくは思ったままを言った。 「なんで? 予備なら普段は止めてるんじゃない?」 「石油にしろ天然ガスにしろ、揮発しちゃうから、ずっととってはおけないもの。あ、石炭なら大丈夫かな」 #twnovels

2019-11-02 13:48:52
夢乃 @iamdreamers

「ふうん。鹿古下くん、詳しいね」 四季嶋さんが言った。 「詳しいってほどでもないよ。前になんかで見た、付け焼き刃の知識だから」 そもそも、どうしてそんな情報を調べたのか、覚えていないし。別の何かを見ていて、たまたま目にしただけかもしれない。 #twnovels

2019-11-02 13:49:22
夢乃 @iamdreamers

「あちらに見えるアンテナは何ですか?」 趾重さんが聞いた。風車と同じくらい目立っている、大きなパラボラアンテナ。 「ストアネット用の衛星回線。ここ、海底ケーブルないからさ」 「じゃ、ストアネットも使えるんだ」 「使えるよ。ここからじゃまだ無理だろうけど、上陸すれば」 #twnovels

2019-11-02 13:49:47
夢乃 @iamdreamers

と言うことは、ストアネット仕様のアンテナとケーブルも張られているんだろう。でもここ、朱藤家の個人の島なんだよな。朱藤家だけじゃなくて親戚も、だそうだけど。個人の島、しかも見る限り、結構大きい。どこからでも接続できるとすると、どれだけお金かけてるんだろう。 #twnovels

2019-11-02 13:50:25
夢乃 @iamdreamers

朱藤さんて、思っていたよりずっととんでもないお嬢様なのだろうか。それだけの富豪なら、世間に名が知られているのが普通だと思うけれど、『朱藤』の名を冠した会社とか聞かないし、ストアネットでその名を見ることもない。検索したら見つかるかもしれないけれど。 #twnovels

2019-11-02 13:50:51
夢乃 @iamdreamers

名前が出ないように、別の名前で活動しているのだろうか。それとも、遺された資産の運用益だけで暮らしていけるほど、裕福だとか。それならそれで、マスコミが取り上げない筈はない気がするし。こうして考えてみると、謎の多い家だ。 #twnovels

2019-11-02 13:51:21
夢乃 @iamdreamers

まあ、朱藤さんはセックスフレンドの一人というだけの間柄(だけじゃないか。高校の同期生という関係もあるから)だし、あまり詮索しては失礼だろう、と思ってそれ以上考えることはやめた。この先知ることもあるかもしれないけれど、それはそれ。 #twnovels

2019-11-02 13:51:47
夢乃 @iamdreamers

「もうすぐ着くね」 「下りる準備しようか」 「うーん、接岸するところ見てたいから、着いてからにしない?」 「そうだね」 女の子たちが華やかに騒ぐ中、クルーザーは小島の港へと近付いてゆく。 #twnovels

2019-11-02 13:52:11
夢乃 @iamdreamers

♡ ♥︎ ♥︎ ♥︎ ♡ ♥︎ ♥︎ ♡ ♡ ♡ #twnovels

2019-11-02 13:52:46
夢乃 @iamdreamers

藤島に来て二日目も、朝食を済ませた後で砂浜に出た。今日も良い天気。朝早かったけれど、真夏の上に南方の島ということもあって、既に太陽は燦々と輝いている。砂浜に出た途端、水着を脱いで全裸になっている子もいるのだけれど、別荘からここまで着てきた意味あるのかな? #twnovels

2019-11-02 13:53:14
夢乃 @iamdreamers

とやかく言うことでもないので言葉にはしないけれど。 「楽しんでいる?」 泳ぎ疲れてパラソルの下のビーチベッドにサングラスをかけて寝転んでいると、紫藤さんが隣のベッドに腰掛けた。彼女の水着は光沢のある青のビキニ。昨日は紫色だったから、何着か持ってきたらしい。 #twnovels

2019-11-02 13:53:46
夢乃 @iamdreamers

「うん、とっても。こんな素敵なビーチに誘ってくれて、ほんと、有難いよ。今年は無理も聞いて貰っちゃって、ごめんね」 「大したことではないので。元々、女性が多いのは事実だから」 当たり前のように言う紫藤さん、お嬢様という感じ。大学では多少お嬢様っぽいだけの女学生なのに。 #twnovels

2019-11-02 13:54:23
夢乃 @iamdreamers

見渡す浜辺では、昨日と同じように若い女の子たちが、水着や裸で、はしゃいでいる。少し休んだら、あたしもまた遊んでこようっと。 と、パラソルの下に置かれた透明なポーチの中のスマートフォンが音楽を奏でた。紫藤さんが優雅な仕草で取り出し、耳に当てる。 #twnovels

2019-11-02 13:55:04
夢乃 @iamdreamers

「・・・はい、そう、そうね、それじゃこちらまで来て戴いて」 短い会話をして、彼女はスマートフォンを仕舞った。 「どしたの?」 「今日、別の家の者も島に来ることは伝えてたわね」 「うん、聞いた」 「その人がこちらの別荘に、挨拶に来たそうなの」 #twnovels

2019-11-02 13:55:56
夢乃 @iamdreamers

「ふうん。紫藤さんの家って、“一族”の中でも上の方なんだ」 「そのような上下関係はないのだけれど・・・あの家の今の当主は気にするみたいで」 「そうなんだ。あ、出迎えに戻らなくていいの?」 「大丈夫。こちらにいらして戴くように伝えたから」 あ、確かにそんな台詞を口にしてたっけ。 #twnovels

2019-11-02 13:56:49
夢乃 @iamdreamers

砂を踏む軽い音が背後から近付いて来た。その音に、紫藤さんは優雅に立ち上がった。邪魔をしても悪いので、あたしは寝たまま、海で砂浜で遊ぶ友達を色眼鏡越しに眺める。 「亜綺子さん、お久しぶりです」 声からすると、まだ若い女の子らしい。でも、この声、聞き覚えのあるような。 #twnovels

2019-11-02 13:57:25
夢乃 @iamdreamers

「お久しぶり。わざわざ挨拶だなんて、必要ないのに」 「祖母ちゃんが煩いから。今日から三日間、滞在します。よろしくお願いします」 うーん、やっぱり聞いたことがある。誰の声だったろう? 「よろしく。わたくしたちは、明日の夕刻には戻るけれど」 #twnovels

2019-11-02 13:57:55
夢乃 @iamdreamers

「はい、お聞きしています」 誰だったかな、えーと、えーと。頭の中を音声が駆け巡る。この声、絶対聞いたことある。どこでだっけ。誰のだっけ。 「ぁ」 小さく言ったあたしは上半身を起こし、サングラスを外しながら振り返った。予想した通りの顔がそこにあった。 #twnovels

2019-11-02 13:58:33
夢乃 @iamdreamers

「天袮ちゃん?」 「え? あ、お姉さん」 二人の声が交錯する。天袮ちゃんは白と桃色の太さの違うラインが斜めに入った水着の上に、灰色のパーカーを着てそこに立っていた。 「あら、ご存知?」 紫藤さんが笑顔で言う。 「うん、猛くんのセフレ」 「お、お姉さんっ」 #twnovels

2019-11-02 13:59:07
夢乃 @iamdreamers

何も考えることなく口から出た言葉に、天袮ちゃんが慌てる。 「あ、ごめん、今の無し。えっと、天袮ちゃんは猛くん、あたしの彼氏の高校の同級生だよ。あ、クラスは違うんだっけ?」 「はい、そうです、タケルと同じ学校」 紫藤さんは口元に手を当てて小さく笑った。 #twnovels

2019-11-02 14:01:16
夢乃 @iamdreamers

「慌てなくてもよろしいのに。猛くん、って、合コンで耶麻女さんとお付き合いすることになった方よね」 「そうそう」 「あの陰茎は、忘れられないわ。わたくしには刺激が強すぎましたけれど」 「え?」 天袮ちゃんが驚いた声を出した。 「あ、亜綺子さん、タケルとヤったことあるの?」 #twnovels

2019-11-02 14:01:54
夢乃 @iamdreamers

「ええ。挿れられただけでイッてしまいましたけれど」 微笑む紫藤さん。 「へ、へえ、そうなんだ・・・じゃ、タケルの言ってた経験者の一人って・・・」 天袮ちゃんの独り言は口の中に消えていった。その沈黙で、最初に彼女を見て聞きたかったことを思い出した。 #twnovels

2019-11-02 14:02:27
夢乃 @iamdreamers

「そうそう、猛くん、みんなと旅行って言ってたけど、天袮ちゃんがここにいるってことは、猛くんも島に来てるの?」 「え? あ、はい、来てます。そろそろ浜に出てるんじゃないかな。あ、あそこ、見えます?」 天袮ちゃんが浜辺の左手の方を指差した。 #twnovels

2019-11-02 14:03:00
夢乃 @iamdreamers

何人分かの人影が動いている。あの一つが、猛くん。しばらく会えないと思っていたのに、旅行先が一緒だったなんて。あ、拙い、股間がじゅんっ、てなっちゃった。水着だから、良いよね。 「あの、それでは、失礼します」 あたしが猛くんに想いを馳せている内に、身内の話は終わったようだ。 #twnovels

2019-11-02 14:03:30
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