米「CrimeReads」選出、2010年代ミステリー小説ベスト10の1冊に中村文則『掏摸[スリ]』が選出される【2019年11月21日】
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関連Togetter・リンク
- ↓ 「翻訳ミステリー大賞シンジケート」に寄稿した、中村文則先生の英語圏での受容に関する拙文(2016年7月13日掲載)
補足1)キューバの作家、レオナルド・パドゥーラについて
キューバのミステリ小説、レオナルド・パドゥーラ『アディオス、ヘミングウェイ』読了。かつて文豪のヘミングウェイが暮らしたキューバの家。嵐によって巨木が倒され、そこから40年ほど前のものと見られる他殺死体が発見された。この死体とヘミングウェイとの関係は? 元刑事のコンデが真実に迫る。
2012-05-20 23:58:17レオナルド・パドゥーラ『アディオス、ヘミングウェイ』。キューバのミステリ小説を読むのは初めて。自分が普段求めているミステリとはまったく別物だったが、キューバの街を舞台に描かれる人々の生きざま、刑事を引退して作家を目指す中年の刑事の思いなど、非常に味わい深く読めた。
2012-05-21 00:11:44なお、キューバのミステリ作家レオナルド・パドゥーラの邦訳書は『アディオス、ヘミングウェイ』(ランダムハウス講談社、2007年)のみ。ほかに、雑誌『すばる』2004年11月号に短編「狩猟者」とインタビューが掲載されているらしい。
2012-05-21 00:21:07キューバの推理小説に関する情報を入手。『すばる』は純文学雑誌だが、その2004年11月号(特集:チェ・ゲバラとキューバ文学の挑戦)にキューバの推理作家のレオナルド・パドゥーラへのインタビューがあった。
2013-05-06 09:35:31キューバでは1970年代になると国外の小説がほとんど出版されなくなってしまうが、1960年代までは英米やフランスの小説がそれほど間をおかずに翻訳出版されていた。クリスティーや、カー、クイーンなどの黄金時代の探偵小説を集めた《エル・ドラゴン叢書》というのがキューバで出ていて、(続く
2013-05-06 09:39:21続き)レオナルド・パドゥーラはまずその《エル・ドラゴン叢書》で推理小説に触れ、その後ハメットやチャンドラーなどのハードボイルドに傾倒していった。またパドゥーラは文学ではサリンジャーとバルガス=リョサを好んでいて、新たに執筆に掛かる際には2人の作品を読んで自らを鼓舞するとのこと。
2013-05-06 09:41:20キューバでは1970年代になると国内の純文学作家への検閲が厳しくなり、活動できなくなってしまった作家も大勢いた。一方で推理小説は自由に書けたので、キューバでは1970年代から80年代にかけて国産推理小説が盛んに出版された。1986年には「キューバ推理作家協会」が設立された。
2013-05-06 09:42:00以上、『すばる』2004年11月号より。インタビュアーは野谷文昭氏。野谷氏は1年ほど前の毎日新聞のコラムでもレオナルド・パドゥーラについて書いている。 mainichi.jp/feature/news/2… パドゥーラの邦訳は『アディオス、ヘミングウェイ』がある。
2013-05-06 09:46:17英文記事「ぜひ読んでみてほしいラテンアメリカのミステリ作家10人」(2015年4月19日) crimefictionlover.com/2015/04/latin-… 日本で既紹介なのは10人中3人。(レオナルド・パドゥーラ[キューバ]、パコ・イグナシオ・タイボ二世[メキシコ]、ルイス・セプルベダ[チリ])
2015-04-25 00:12:09レオナルド・パドゥーラの邦訳は『犬を愛した男』が2冊目。1冊目の『アディオス、ヘミングウェイ』(宮崎真紀訳)は、埋もれてしまった名作が多いことで知られるランダムハウス講談社文庫から刊行されていて、楽しく読んだ記憶が。 twitter.com/Colorless_Idea… twitter.com/Colorless_Idea…
2019-11-25 20:27:47米国のミステリ批評サイトにより2010年代ミステリベスト10 togetter.com/li/1433009 の1冊に選ばれたレオナルド・パドゥーラ『犬を愛した男』(邦訳2019年4月、水声社)、6年前に「翻訳ミステリー大賞シンジケート」で柳原孝敦氏が紹介していた作品です。 honyakumystery.jp/1366586704
2019-11-25 20:29:09補足2)中村文則先生のアメリカでの活動に関連して、アメリカの作家、バリー・ランセットについて
中村文則先生は2014年10月22日~11月18日、英訳版『去年の冬、きみと別れ』の発売に合わせて北米各地でサイン会を実施したり、ミステリー関係の対談やパネルディスカッションに参加したりしています。下記の「バウチャーコン」もその際に中村文則先生が参加したイベントの1つ。アジアミステリーについてのパネルディスカッションが実施され、その登壇者にはこのたび邦訳が出ることになったバリー・ランセットもいました。
この時期に中村文則先生がまわったイベントについては、上にリンクを貼ったTogetter「中村文則がアメリカのミステリー雑誌の表紙を飾る!」で詳しくまとめています。
2014年11月
アメリカ有数のミステリ大会、バウチャーコン(13日〜16日)で日本時間の15日午前8時にアジアのミステリ小説についてのパネルディスカッションがあるようだ。中村文則が出席。ミステリマガジンにレポートが載ったりしないかな。 bouchercon2014.com/author-desc.ph…
2014-11-15 02:46:08中村文則が参加したバウチャーコンのパネルディスカッション「Mysteries and Thrills in Asia」、ほかの参加者はJuliet Grames, Lisa Brackmann, Barry Lancet, Martin Limon, Ovidia Yu
2014-11-15 18:17:44アジアミステリについてのパネルディスカッションに中村文則とともに参加したバリー・ランセットは、サンフランシスコの「ジャパンタウン」を舞台にしたミステリで2013年デビュー。 barrylancet.com/japan/
2014-11-15 18:24:25