MMT、池戸万作氏、”京都学派”に関する論点整理
- motidukinoyoru
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ランダル・レイ『MMT 現代貨幣理論入門』より P. 118 『少なくとも私自身は、貨幣を裏付ける唯一のものが「間抜けをだまして渡せると思うから、私はドル紙幣を受け取っている』といった「間抜け比べ」もしくは「ババ抜き」貨幣論であるなどとは、恥ずかしくて自分の教科書には書けないし、
2020-09-01 05:42:36そんなもので疑り深い学生を説得することもはばかられる。』 『あとで誰かにそっと渡すことができるという期待だけを頼りにその通貨を受け取るーー確かに偽造通貨ならその通りだろうが、私は、本書の読者にこんなバカバカしい理論で納得してもらおうなどとは毛頭考えていない。』
2020-09-01 05:44:13P.128 『租税がGDPの12分の1だけだとしたら、政府部門に動かす資源を増やそうとして政府が支出を増やしても、それだけでは効果がないかもしれないーーすなわち、売り手が(納税義務を果たすのに必要な自国通貨を既に手に入れているので)今よりも高い価格と引き換えでしか自国通貨を受け取らず、
2020-09-01 05:57:57単にインフレを引き起こすだけとなる可能性がある。そして、一定のラインを超えると、政府はそれ以上の通貨を求める売り手を見つけられないかもしれない。租税が政府の支出を「賄う」という主張は間違いだろうが(その理由は後ほど検討する)、租税債務を課し、強制することができなければ、
2020-09-01 05:59:38政府が動かせる資源の量が限定されてしまうことは事実である。』 P. 129 『租税を課して徴収することができなければ、政府に財・サービスを売却して国内通貨を受け取ろうという人々の意欲は、不十分なものにしかならないだろう。』
2020-09-01 06:01:16「弘法も筆の誤り」ならぬ、「ランダル・レイも税の誤り」という可能性もありますよ。ランダル・レイが絶対的に正しいとは限りません。 twitter.com/motidukinoyoru…
2020-09-01 12:06:53@windsurfcafe @mansaku_ikedo ここらへんのランダル・レイの記述をご参照いただければと。 twitter.com/motidukinoyoru…
2020-09-01 06:18:48@mansaku_ikedo そうですか。 まあMMTはこうした表券主義(中野剛志氏流にいえば国定信用貨幣論)を基礎に理論が組み上がっているので、池戸さんの論調的には、MMTは批判的に取り上げるべきと思いますね。 その方がMMTと池戸さん双方の為かと思います。
2020-09-01 12:20:53MMTの正しい点は活用させて頂いて、懐疑的な点は取り入れないだけです。学問とは、得てして、そういうものだと考えます。 twitter.com/motidukinoyoru…
2020-09-01 12:33:56@mansaku_ikedo 信用貨幣論(負債貨幣論)という基礎の基礎を共有しないなら、ほとんど何も共有しないのと同じことと傍目からは見受けられます。
2020-09-01 12:44:44そこは望月さんの主観、価値基準に基づくものですね。MMTの何を基礎の基礎とするかは、人それぞれの判断になろうかと思います。 twitter.com/motidukinoyoru…
2020-09-01 13:23:44@mansaku_ikedo 信用貨幣論を抜いてしまうと、「誰かの黒字は誰かの赤字」という話も、「財政黒字はバブルを示唆する危険信号」という話も、それどころか商業銀行における信用創造についてさえ、議論することは出来ないのですが、池戸さんの中で一体MMTがどう利用可能なのか、大変不思議に思います。
2020-09-01 14:38:59信用貨幣論において、租税貨幣論は「必要条件」だと考える望月さんに対して、信用貨幣論は正しいが、租税貨幣論はその「十分条件」にしか過ぎないので、租税貨幣論が無くなっても、信用貨幣論は成り立ち得ると考えるのが私ですね。その点は意見の相違かと思います。 twitter.com/motidukinoyoru…
2020-09-02 02:16:33@mansaku_ikedo 信用貨幣論というのは、貨幣が信用(credit)として価値を持つという理解です。当然、バランスシート上、逆側から見ればこれは負債として貨幣が発行されるということと同義です。 twitter.com/mansaku_ikedo/…
2020-09-02 07:03:48@mansaku_ikedo 例えば、銀行預金の場合は、銀行による履行義務ゆえに、銀行負債(非金融部門から見れば債権)として機能することで、貨幣たりうる。 当然これはCurrencyに対しても言えなくてはなりません。 fiat currencyにおいていかなる負債性があるかといえば、形態上、徴税権との相殺に他ならないでしょう。
2020-09-02 07:05:44@mansaku_ikedo もしfiat currencyの価値の源泉を、徴税権との相殺に求めないのであれば、信用貨幣論の枠内にcurrencyを含めることが出来なくなるのではないでしょうか。 負債としての償還プロセスが不在となってしまうのですから。故に、信用貨幣論を認めつつ租税貨幣論を認めない立場は、非常に苦しいものです。
2020-09-02 07:08:48