PCR検査に関するよくある誤解(ウイルスの死骸で偽陽性?全員検査で感染拡大?CT検査で効率よく検出?スクリーニングに使えない?)について(2020.6.3作成)

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suna @sunasaji

つまり、陽性率が低いことは問題ではなく、むしろ目指すべき姿なのです。陽性率の高さを効率の良さと見誤ってはならないのです。 日本では、陽性率が少ないことを、検査の無駄であるとか、検査を受けて安心したいだけの人が殺到しているなどと否定的な評価をする人が見られますが、全く話が逆です。

2020-06-03 19:43:28
suna @sunasaji

陽性率が低いときに、何度検査をしても陽性者が見つからず、無駄なことをしているように感じる医療関係者もいるとは思います。たくさんの検査を過剰な忙しさの中でやって下さっていることとも思います。 ただ、その陽性率の低さは誇れることであって、決して無駄なものではないのです。

2020-06-03 19:44:47
suna @sunasaji

たとえ見つかる陽性者がわずかであったとしても、見つけて隔離できた陽性者は、どこかで大規模クラスターの一因となる症例だったかもしれないですし、愛する誰かを感染させて後悔する例だったかもしれないですし、数日後に急速に悪化する例だったかもしれないわけです。早期発見は防疫の鍵なのです。

2020-06-03 19:46:01
suna @sunasaji

そもそも感染症対策の基本は、検査と隔離と治療です。日本は検査と隔離の体制は弱かったですが、感染速度の速くない疾患に関しては乗り切れました。しかし、COVID-19は感染拡大が速すぎましたし、院内感染や集団感染も多発しました。広がるからこそ、検査と隔離が要るのです。 jmedj.co.jp/journal/paper/…

2020-06-03 19:47:18
suna @sunasaji

だから、外国では臨時病院を立ててでも軽症者の隔離をしていたのです。 日本でも宿泊施設での隔離などの取り組みはありますが十分とはいえないですし、検査しなくても感染拡大しないという根拠のない仮説も根強いように思われます。 それは理論的かつ検査データ的に証明してから採用すべき仮説です。

2020-06-03 19:48:53
suna @sunasaji

ところが日本では、肺炎になるまで検査すらせずに解熱剤を渡して返すような運用が見られます。発見できる機会をみすみす逃して、検査の感度も下げて、市中感染を促進しているとしか言えません。肺炎になった頃には濃厚接触者も膨大となり、頼みの綱のクラスター対策も容易でないこともありえます。

2020-06-03 19:49:53
suna @sunasaji

だから、専門家会議も検査体制の更なる強化を打ち出しており「前駆症状や初期症状の解明を含む早期診断により、早期の医療提供・感染拡大防止につなげていく検査体制の拡充」をすると言っているのです。検査抑制派は、既に潮目が変わったことを認識しておくと良いと思います。niid.go.jp/niid/images/ep… pic.twitter.com/YACfkwvvvj

2020-06-03 19:51:20
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suna @sunasaji

そもそも検査とクラスター対策は車の両輪のようなもので、片方だけで良いことはありえないのです。濃厚接触者のクラスターを追跡しない検査では漏れが発生して感染拡大が続きますし、検査が足りなければクラスターの捕捉やクラスター発生条件の究明にも支障が出ます。

2020-06-03 19:52:37
suna @sunasaji

後でまた触れますが、偏った検査基準で見つかる陽性者からは、偏ったクラスターが多く見つかることになります。検査が広く行われない限り、クラスターが見つからなかったことはクラスターが生じないことの根拠にはなりませんし、クラスター発生を抑止できている根拠にもならないことに注意すべきです。

2020-06-03 19:53:52

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