(随時更新) 日本の空襲の痕跡 [東京・神奈川・愛知・大阪・兵庫・広島]

第二次世界大戦末期、アメリカ軍は日本を屈服させるために最新鋭の戦略爆撃機B-29スーパーフォートレスを日本本土上空に投入、都市部から近郊に至る各地を空爆し、日本軍の戦闘力と日本国民の気力を奪い尽くしました。こうした日本を無条件降伏させる原因の一つにもなった日本本土空襲の痕跡は少なからず各地に「戦跡」として残されています。以前より私はこうした戦跡に興味を抱いており、近代日本が歩んだ痕跡を実際に目にすることでその事実を後世へと伝える手段に出来ればと本文を書くに至りました。なお同都道府県に残る全ての痕跡を記載できた訳ではないことと、これらの情報の出所には一部インターネットによる情報すなわち正確ではない箇所がある可能性があることをあらかじめご了承ください。
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魚交(さめ) @shark_ishi

大川支線大川第五橋梁の弾痕(3) 前述の通り弾痕は基本的に橋梁の西側に開けられていますが、1枚目の画像のみ橋梁の東側です。見たところ3箇所の弾痕が見られました。心なしか北へ行くほど弾痕が小さくなっている気もします。 pic.twitter.com/MLbCxfGxa6

2020-07-26 10:36:24
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魚交(さめ) @shark_ishi

補遺 この架線柱は昭和18年に建てられたようです pic.twitter.com/ouu7P8QEBK

2020-07-26 10:44:18
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魚交(さめ) @shark_ishi

もしかしたら浜川崎駅のこの穴も機銃掃射の弾痕かもしれない。 pic.twitter.com/rocqJofmDd

2020-07-26 12:15:53
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また江戸東京博物館には機銃掃射を受けた鶴見線の鉄橋の一部が展示されています。

三溪園の空襲跡
場所:神奈川県横浜市中区
横浜の景勝地として有名な三溪園ですが、園内の片隅にある三溪園天満宮に鎮座する2頭の狛犬は空襲の被害を受けていました。

魚交(さめ) @shark_ishi

空襲を受けた狛犬 三溪園天満宮の鳥居の前には空襲を受けた2体の狛犬が鎮座している。右側の阿形狛犬は前歯と左耳が破壊されており、左側の吽形狛犬に至っては頭部自体が破壊され原形を留めていない。社殿と楠公木造は昭和20年6月10日の空襲にて焼失し、これらの狛犬もその際に被害を受けたとされる。 pic.twitter.com/iGKz4M0h7e

2020-06-20 09:40:30
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魚交(さめ) @shark_ishi

もう一度見たら吽形狛犬は尻尾も破損していたことに気づいた。これら狛犬の損傷が爆風だと仮定するならば、まず吽形狛犬の後方で爆弾が破裂してその爆風が吽形の尻尾と頭部を吹き飛ばし、さらに対面の阿形狛犬の前歯と左耳を吹き飛ばしたということになるのかな。 pic.twitter.com/4QrVVgRunM

2020-06-20 17:48:40
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旧平沼駅ホーム
場所:神奈川県横浜市西区
京急電車に乗って横浜駅へ向かう途中に何やらコンクリートの構造物を見たことはないでしょうか。それは昭和19年に廃止された旧平沼駅のホーム跡で、空襲によって被災しました。空襲による痕跡は今のところ確認できませんが、一部に焼け跡や機銃掃射の弾痕が残っているらしいです。

魚交(さめ) @shark_ishi

京急旧湘南線平沼駅跡 昭和6年に京浜電気鉄道(大東急へ併合)湘南線の駅として開通。第二次世界大戦勃発後の昭和18年6月に営業を休止、翌年11月に廃止された。しかし昭和20年5月29日の横浜大空襲にて重大な被害を受けた。現在はホームや階段、駅舎跡が残されており、どこかに焼け跡や弾痕もあるという。 pic.twitter.com/SVih8q1wWk

2020-06-20 14:36:06
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旧横浜市電ポールの焼夷弾着弾跡
場所:神奈川県横浜市磯子区
かつて横浜市内を走行していた横浜市電の車両が多く展示されている横浜市電保存館の前には1本の古いポールが建てられています。これは昭和3年に開業した生麦線(昭和47年廃止)で使用されていた架線支柱用のポールで、廃線してからも長らく道路脇にあったのを平成19年に移設したものです。ポールの基部に大穴が空いていますが、これは5月29日の横浜大空襲にて投下された焼夷弾が命中してできた穴だと言われています。

魚交(さめ) @shark_ishi

空襲で被弾した横浜市電のポール 横浜市電保存館の前には昭和3年に現在の神奈川新町のあたりに架けられた横浜市電の架線用ポールが展示されている。ポールの基部には抉られたような大きな穴が空いているが、これは昭和20年5月29日の横浜大空襲でB-29から投下された焼夷弾が衝突した跡と言われている。 pic.twitter.com/0CZEeuxDYR

2021-06-12 14:49:01
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魚交(さめ) @shark_ishi

被弾跡を見つけると手をかざしたくなるマン pic.twitter.com/L1Yn6Hz7Og

2021-06-13 08:58:46
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爆風で破損した軍人墓石碑
場所:神奈川県横浜市南区
京急黄金町駅北側にある普門院の境内には歪な形をした石碑があります。『陸軍輜重兵大尉 正七位 勲六等 功三級 森萩光一之墓 陸軍大将畑俊六書』と記されており、戦前の軍人墓石であるとわかります。なぜこんな形をしているのかと言うと、元々は通常の石碑と同じく楕円形もしくは四角形をしていたと思われますが、昭和20年5月29日の横浜大空襲の際に投下された爆撃の爆風を受け上部の大半が吹き飛ばされたからと言われています。辛うじて残る『陸軍輜』の部分がいつか落ちるのではないかと心配になります。

魚交(さめ) @shark_ishi

横浜空襲で破壊された陸軍輜重大尉の墓石 焼夷弾の熱と爆風によって石碑の上部がひどく破損している。ここまで耐えられたのが不思議に思う。揮毫はのちの元帥畑俊六陸軍大将。 pic.twitter.com/ZizH9U6Zgb

2021-06-12 09:53:09
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魚交(さめ) @shark_ishi

近くにある別の陸軍軍人の墓石も破損したような痕跡が見られ、地面には砲弾のモニュメントと思わしき石も壊されている。これらも空襲によってこうなったのだろうか。 pic.twitter.com/9CrX97l3mi

2021-06-12 18:26:04
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魚交(さめ) @shark_ishi

いかに鋭利になっているかわかると思う。 pic.twitter.com/lvjNVnbKF6

2021-06-12 20:37:46
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爆風で破損した謎の石碑
場所:神奈川県横浜市南区
普門院から1km少々離れた位置にある中村八幡宮の境内(少し探すのに手間取り、駐車場の奥地にあると判明)にも空襲時の爆風で破損したと言われている石碑があります。ただこの石碑はあまりにも損傷が酷すぎて元々の文面や由来などがわからなくなっています。辛うじて下部の『紀念碑』は読みとれるので顕彰碑の類いであることは間違いないようです。真横から見ると残存部分が鋭利になっておりその破損具合がよくわかります。

魚交(さめ) @shark_ishi

これも横浜空襲で破壊された石碑 上半分が欠損しているため先程の輜重大尉の墓跡と違い石碑の由来自体がわからない。 pic.twitter.com/XuLMFTzFg1

2021-06-12 10:45:49
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魚交(さめ) @shark_ishi

刺さるんじゃないかと思うくらい鋭利になっている。縦にひび割れしているのも驚愕。 pic.twitter.com/FEmgkddz6A

2021-06-12 21:20:19
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魚交(さめ) @shark_ishi

地面に落ちてたのはまさか残骸? pic.twitter.com/1douo88qWb

2021-06-12 23:52:47
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境内入り口の石柱も破損したからか補強がなされています。

魚交(さめ) @shark_ishi

空襲による損傷だろうか。所々にひび割れしており補強されている『神威彌崇』の石柱 pic.twitter.com/MEbzr6Ldm4

2021-06-12 21:18:46
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横須賀駅のトンネル前の機銃掃射跡
場所:神奈川県横須賀市汐入町
JR横須賀線横須賀駅を出て右側のトンネル脇に機銃掃射によるいくつかの弾痕が残っていると判明しました。これは昭和20年2月16-17日もしくは7月18日の横須賀空襲の際につけられたものだと思われます。いずれも空母艦載機による攻撃でした。

魚交(さめ) @shark_ishi

JR横須賀駅東のトンネル前にある機銃掃射の跡(らしいです)。確かに機銃によって開けられたような凹みがいくつか見られますね。 pic.twitter.com/vDFfGX0Xq4

2020-07-21 11:02:03
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