早野龍五氏の大気内核実験による放射能汚染状態の認識は修正されたのか?細野豪志氏の感想ツイートをきっかけに(2021.3.5作成)

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まとめ 昔は核実験のために今よりずっと多くの放射能が東京に降っていた? というような誤解が未だに消えないようですので、簡単に自分のtweetsだけをまとめ。 今回の事故では、文科省データ http://bit.ly/jItoj3 によれば、東京(新宿)で 3/21頃の24時間に Cs-137が 5,300 Bq/m^2 も降下。 47000 pv 1921 50 users 39
まとめ 昔は核実験のために今よりずっと多くの放射能が東京に降っていた? Part 2 このテーマにかんして押川正毅氏が投稿した2011年5月11日から12日にかけてのツイートは、ご本人によって「昔は核実験のために今よりずっと多くの放射能が東京に降っていた?」にまとめられています。 http://togetter.com/li/134485 同じテーマをめぐって7月8日から9日にかけて行われた議論をまとめました。 投稿から4か月も経ってから編集したため、関連ツイートをぜんぶ拾い集めることはできませんでした。 12537 pv 446 5 users 1
まとめ 早野龍五教授が語るビートルズ世代(1960s)の内部被曝 1960年代の核実験によって拡散した放射性物質による内部被曝について、早野龍五教授がツイート。それに対する反応も少し追加しました。 19748 pv 313 10 users 61
まとめ (メモ)「知ろうとすること。」(糸井重里、早野龍五著)感想 「知ろうとすること」(新潮文庫)を立ち読みした個人的感想をまとめました。 13320 pv 211 10 users 49

⬆ 今まで何度も早野龍五氏は「大気内核実験」による放射能汚染の認識間違いを指摘されてきたのですが…

細野豪志 @hosono_54

原発事故後、科学的なデータ分析を続けた早野龍五先生の近著を一気に読了。面白かった。1973年の中国の核実験による放射能汚染の話が気になった。3・11の原発事故の比ではない放射性物質が流れていたのだろうが、当時の正確なデータがない。早野先生は持ってないのかなと。 amazon.co.jp/%E3%80%8C%E7%A…

2021-03-03 10:38:07
細野豪志 @hosono_54

「人生無駄なことはない」「肝心なのは楽しいこと」「ツイッターでは自分が答えるべきでないことについては答えないという一線を守ることも大事」「ゴール・オリエンテッドかキュリオシティ・ドリブンか」早野龍五先生は後者とのこと。政治家は前者が多い気がするが考え直した方が良いかも。

2021-03-03 10:46:08

https://www.shinchosha.co.jp/book/353861/

この辺りか?

第2章 「自分でやる」を叶える土台――アメリカ~カナダ
遊び道具はコンピュータ
「研究は自分でやるもの」――楽しそうに放任する恩師
1973年の放射能汚染
ノーベル賞学者をファーストネームで呼ぶ風土
宇宙の始まりを知る装置
“置き去り"が人を育てる
偶然生まれた出世作の博士論文

どんな内容なのか、次に書店に行って本はあれば読んで確認しようと思いますm( )m

岩波『科学』 @IwanamiKagaku

念のためお知らせします。 【セシウム137の降下量】 福島県双葉郡の観測点2011年3〜5月の3カ月合計:353万9600ベクレル(平方メートルあたり) 東京電力原発事故以前の積算降下量のピークは1960年代半ばで7000ベクレル(平方メートルあたり) twitter.com/hosono_54/stat…

2021-03-04 22:39:41
岩波『科学』 @IwanamiKagaku

【セシウム137の降下量】 2011年3月の1月間で東京でも8100ベクレル(平方メートルあたり)。 これは大気圏核実験時代を通じて地表に蓄積されたピーク7000ベクレル(平方メートルあたり)よりも大きい。 福島県双葉郡の2011年3月分は334万ベクレル(平方メートルあたり)で、桁違いに大きい。

2021-03-04 22:39:41
岩波『科学』 @IwanamiKagaku

【セシウム137の降下量】 参考図は、気象研究所の研究グループによる測定。 場所は1980年まで東京都高円寺、以後は茨城県つくば市。2011年3月のピークはつくば市でのものですので、原発近傍になるとさらに大きくなります。(『科学』19年5月号青山論文より) pic.twitter.com/4QtBF8QoHj

2021-03-04 22:39:42
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岩波『科学』 @IwanamiKagaku

【セシウム137の降下量】 同じく気象研グループのデータから、月間降下量の順位です。 および年間降下量・積算降下量。 場所は東京高円寺/茨城県つくば。 (19年5月号青山論文) pic.twitter.com/Z8Fsk3B8nF

2021-03-04 22:39:44
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岩波『科学』 @IwanamiKagaku

外部被曝線量としては1961〜74年に千葉で野外での測定があり、1960年代前半のピークで1月あたり吸収線量約65マイクロ・グレイ。 2011年3月つくばでの降下量をもとにセシウム134と137による外部被曝線量を計算すると86マイクロ・グレイ。セシウムだけで核実験時代より同等以上。福島ではさらに大に。

2021-03-04 22:39:44
岩波『科学』 @IwanamiKagaku

参考文献 青山道夫 「月間降下物測定720カ月が教えること(1)―降下量の変遷はどうであったか?」『科学』19年5月号 青山道夫「月間降下物測定720カ月が教えること(2)―降下物に関する他の長期測定記録と外部被ばく線量の推定」『科学』19年7月号 tokyo-eiken.go.jp/files/archive/… iwanami.co.jp/kagaku/siryoD.…

2021-03-04 22:39:44
岩波『科学』 @IwanamiKagaku

原発事故当時を振り返る参考書として;  (1)影浦峡『信頼の条件 原発事故をめぐることば』  (2)牧野淳一郎『原発事故と科学的方法』  (3)牧野淳一郎『被曝評価と科学的方法』  (4)study2007『見捨てられた初期被曝』 iwanami.co.jp/news/n39632.ht…

2021-03-04 22:44:25
岩波『科学』 @IwanamiKagaku

大気圏核実験時代、雨に濡れた髪にサーベイメータが反応して驚いたという挿話につよい印象をもたれたかもしれない皆様に。 数値が示されていません。比較可能な数値の例は先の投稿のとおりです。

2021-03-04 23:10:29
岩波『科学』 @IwanamiKagaku

サーベイメータの反応には短寿命核種の影響があります。もちろん避けるべきです。それは東京電力原発事故後も同じです。 東京電力原発事故、避難された方はサーベイメータで全身測定をうけていました。測定上限(10万カウント毎分)を超えて振り切れた方が記録のあるだけで102人いました。

2021-03-04 23:10:30
岩波『科学』 @IwanamiKagaku

本来、安定ヨウ素剤を服用する基準であった値(1万3000カウント毎分)以上の方は、何人いたのか、わかりません。 そして福島県全県系統的な安定ヨウ素剤の服用はおこなわれませんでした。 大気中の放射性物質の連続測定も福島県でのデータがありません。

2021-03-04 23:10:30
岩波『科学』 @IwanamiKagaku

参考:study2007『見捨てられた初期被曝』 iwanami.co.jp/book/b265987.h… 関連情報ページ iwanami.co.jp/kagaku/misuter… (他社の本ですが) 榊原崇仁『福島が沈黙した日 原発事故と甲状腺被ばく』集英社新書 books.shueisha.co.jp/items/contents… は、『見捨てられた初期被曝』の背景を、綿密な取材で明らかにしています。

2021-03-04 23:10:31
asadori_Qly @AsadoriQ

「科学的」に書かれた図の一部です(撤回された宮崎・早野第一論文図4)。 twitter.com/hosono_54/stat… pic.twitter.com/DNtFAYch8B

2021-03-05 07:02:48
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asadori_Qly @AsadoriQ

「関東・東北地方での放射性物質の降下量は、言うまでもなく福島原発事故後のほうが、大気圏核実験時代よりも桁違いに多い。」 押川正毅・(『科学』)編集部「(放射性)降下物量のデマ」より。 iwanami.co.jp/kagaku/siryoD.… twitter.com/hosono_54/stat…

2021-03-05 08:39:49