土偶の起源の研究に不可欠な「縄文時代の創世神話」が考古学者による縄文土器の図像の分析で見えてきた!?人類を産んだのはサンショウウオとカエルだった?

瀬口眞司『考古学講義』土偶とは何か、小林青樹(奈良大学教授)『倭人の祭祀考古学』を読んでの感想です。
142
巫俊(ふしゅん) @fushunia

土偶」は普通名詞だった訳ですが、日本の考古学で固有名詞のように使われるうちに、土偶と書けば大半は縄文時代のものだという共通の認識が生まれたようですね。実際、土偶のツイートを検索してみると、他の意味では使われて無いので、土偶(縄文)のツイートを探して見るのがとても楽でした。

2021-05-01 00:47:23
YoshiHR @YoshiHR2

@fushunia こんな本があるので、中国のものも土偶と呼ぶのかと思ってました。 ト☆0415[陶器全集 9 漢 六朝の土偶] 平凡社 中国陶磁 page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/v79…

2021-04-29 07:38:36
巫俊(ふしゅん) @fushunia

@YoshiHR2 考古学は専門では無いので間違いがあったら申し訳ないのですが、昔の日本人が六朝時代の「土偶」と呼んでいるものは、現在「陶俑」と呼ばれてまして、現代中国でも土偶と呼ぶと、通常日本の縄文時代の土偶を指すようです。日本の土偶と違い、陶俑の発展は歴史時代になってからですので、その辺の違いも

2021-04-29 15:32:58
巫俊(ふしゅん) @fushunia

@YoshiHR2 中国の歴史文献を調べると「土偶」は土人形を指すもので、廟などに安置されているものを指し、民間信仰における邪教の土偶を取り締まって川に投げ捨てたという記述もありますが、寺の中に数十体の土偶があったと記す文献もあり、場合によっては仏像も指したようです。

2021-04-29 15:37:30
YoshiHR @YoshiHR2

@fushunia 儒教の影響ですかね。乱神怪力、これ信ずべからず、でしたっけ?🤔

2021-04-29 18:03:53
巫俊(ふしゅん) @fushunia

@YoshiHR2 邪教取り締まりは、儒教の思想が関係してますし、仏像を土偶と呼んでいるのは、仏像と呼びたくない意図があったこともあるかもしれないですが、土偶自体は『戦国策』に出てくる言葉で、土の人形以上の意味は無いと思います。漢語の俑の説明に、「偶人」という説明があります。ほぼ同じ意味になります

2021-04-29 19:11:28
巫俊(ふしゅん) @fushunia

北宋の『太平広記』には、「有文殊寺寺中土偶数十軀,忽自然揺動,狀如醉人」とあるので、仏教寺院の中にも「土偶」が数十体あったとの記述があります。これが自然に揺れ始め、酒に酔った人のような様子だったとの記述がありますが、この土偶は仏像なのでしょうか? twitter.com/fushunia/statu…

2021-04-29 14:49:36
巫俊(ふしゅん) @fushunia

中国の中世・近世の文献を調べると、「梓州去城十餘里。有張飛廟,廟中有土偶」(『太平広記』)と言ったように、廟に安置されてる土の像を漢語で「土偶」と呼んでいるようです。

2021-04-29 14:15:44
河東竹緒 @rivereastbamboo

@fushunia オモシロいですね。 『元史』工藝伝に「至元中、凡そ兩都の名剎に塑土、範金、摶換して佛像を為り、(劉)元の手に出ずるは神思妙合、天下は之を稱う。~略~摶換とは、帛を土偶上に漫りて之に髹ぬり、已にして其の土を去らば、髹帛は儼然として像を成すと云う」とあり、土偶はデクっぽい用例ですね。

2021-04-29 18:08:55
巫俊(ふしゅん) @fushunia

中国の中世・近世の文献を調べると、「梓州去城十餘里。有張飛廟,廟中有土偶」(『太平広記』)と言ったように、廟に安置されてる土の像を漢語で「土偶」と呼んでいるようです。

2021-04-29 14:15:44
巫俊(ふしゅん) @fushunia

この文献、張飛廟で「感」した女性が、土偶のような女の子を生んだ(朱色の髪の毛で、眉・目・手足は土偶のような形をしてた)という話が書かれてました。

2021-04-29 14:34:21

追記 1
2021/05/03/11:11編集

七千夜叉 @volantverba

蝦蟇と言うと僕らの世代は児雷也を連想するのだが、カエルの化け物というのは幕末のアレに由来するのかな? カエルに纏わる伝承ってほぼ知らないや。

2021-05-03 07:36:44
巫俊(ふしゅん) @fushunia

@volantverba 殷代の甲骨文にもカエルが出てきて、子どもの出産と関連付けられてたと思います。

2021-05-03 09:13:56
七千夜叉 @volantverba

縄文人が何を考えていたのかまるでわからない。縄文人に関する古いイメージは全面改訂されないと駄目なんだろうな。弥生時代との不連続な部分がかなりある。ということは現代人の心象では理解不能な部分が大きそうだ。

2021-05-03 07:48:02
巫俊(ふしゅん) @fushunia

@volantverba 弥生時代になっても、性関係のもの(石棒・土偶)はある程度存続したこともありますので、期待できるとすると生なましい表現の一部かなと思いました。

2021-05-03 10:03:01
七千夜叉 @volantverba

万葉集も所詮は弥生時代的なのかな?

2021-05-03 07:48:32
巫俊(ふしゅん) @fushunia

@volantverba 記紀神話の中に、白鳥(水鳥)神話など、復元された弥生時代の神話と共通するモチーフがありますので、弥生時代とは一致点がありますね。

2021-05-03 09:44:20
七千夜叉 @volantverba

@fushunia 縄文的な信仰や習俗、感性が残るのは非宮廷的な百姓層ですよね。弥生人が支配層で縄文人は非支配者という単純な色分けは危険だろうけど、書記の文化は渡来のもので庶民には関係ないですからね。そういえば今に残るナマハゲのような庶民的で一見縄文的な習俗も実は中国原産ですよね。

2021-05-03 10:13:25
巫俊(ふしゅん) @fushunia

@volantverba 何が縄文的なのか、土器の絵画などから分析が進めば、官人層の思想であっても若干の影響が指摘できるかもしれないですが、弥生時代には絹の織り方とともに中国の古いタイプの七夕なども伝来してますので、庶民も渡来文化の大きな影響を受けてると思います。

2021-05-03 10:19:07
巫俊(ふしゅん) @fushunia

カエルの土器にしても、表現に幅がある中でどの解釈を見出すべきか?ということになるので、論証するとなると悩ましそうです。

2021-05-03 10:01:22
巫俊(ふしゅん) @fushunia

山梨県埋蔵文化財センター「No.519 抽象文って何?大木戸遺跡の抽象文土器」 こちらのサイトの説明ではオオサンショウウオとされた文様は、編年の初期では「前足」が無く、ヘビだろうとしてます。カエルを食べるとするとヘビという解釈も妥当なところです。 pref.yamanashi.jp/maizou-bnk/top…

2021-05-03 10:11:30
ひゆう ☯ かとる @izanagitendo

@fushunia 後ろの方のアレは尻尾なのか足なのか……

2021-05-03 10:23:30
ひゆう ☯ かとる @izanagitendo

@fushunia 確かにこれが足だと不自然なような気もしますが カエルだとすればわからんでもないですね……

2021-05-03 10:26:51