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アブストメモ(2021年5月前半)
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一定の参加者は,協力が一般的な時ほど or 他人が罰を与えている時ほどフリーライダーに罰を与えたよという研究。多くの参加者は状況とは独立に罰。/ Do descriptive social norms drive peer punishment? Conditional punishment strategies and their impact on cooperation sciencedirect.com/science/articl…
2021-05-08 16:01:08![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
協力が一般的な時の罰を「規範強制」,他人が罰を与えている時の罰を「同調罰」と呼んでいるけど,「他人も自分も規範に従うべき」とまとめられるんじゃないかなと思った。読んでみる。
2021-05-08 16:03:14![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
不信感マインドセットだと確定バイアスやステロタイプ化などの一致効果をブロックするよという2015年のレビュー論文。ほわー。全然知らんかった。/ Cognition is a matter of trust: Distrust tunes cognitive processes tandfonline.com/doi/abs/10.108…
2021-05-08 16:28:31![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
社会的アイデンティティ理論は社会の変化を説明するのによく適用されるけど,社会的創造性を通じて,社会的安定を促進したり社会的安定を疑問視したりする過程を説明できるんだよというレビュー論文。たぶん!/ Social creativity: Reviving a social identity approach to… onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/ej…
2021-05-08 17:26:05![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
信頼は記憶成績を下げるよという研究。信頼状態は記憶対象の項目間の類似性認知を高めるため。causal chain designでも検討。そもそも類似性を高く認知すると記憶成績が下がるところも面白いな。もう言われてるかな?/How trust and distrust shape perception and memory pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33956482/
2021-05-08 16:20:39![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
causal chain designて最近よく見かけるんだけど,媒介分析ではなくて,ひとつひとつ直接関係を見るって話で合ってる?
2021-05-08 16:22:51![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
信頼を経験した人は不信感を経験した人より赤ワインと白ワインをより似ていると感じる(Posten & Mussweiler 2013 JPSP)。 via Posten & Gino 2021 JPSP
2021-05-08 19:18:19![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
Posten & Gino 2021 JPSP を途中まで読んでるんだけど、不信頼→類似性処理、類似性処理→記憶成績上昇、の両方がすでに先行研究あるみたいなので、あえてここで不信頼マインドセット→記憶成績上昇、を見てなんの意味があるんだろ?と思ってる。読み進める。
2021-05-08 19:50:11![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
Smith & Hunt (2000) Memory & Cognition によれば、まったく同じ内容でも、差異に注目した参加者の方が記憶成績が高かった。 via Posten & Gino 2021 JPSP
2021-05-08 19:38:24![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
たぶんここらへん査読で詰められたっぽい。JPSPなのに「社会的なマインドセットが、その内容とは無関係に記憶に影響することがわかったら、記憶研究に重大な示唆を与える」みたいな話になってる。
2021-05-08 20:08:40![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
causal chain designは、Spencer et al. 2005 JPSPらしい。 twitter.com/myuuko/status/…
2021-05-08 20:11:14![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
研究1では、信頼して(信頼しなくて)正解だったことを書いてもらってマインドセットを操作、ロフタスの目撃証言に似た課題で記憶を測定し、本当はなかった物を思い出す参加者が信頼条件>不信頼条件であることを示している。
2021-05-08 20:38:10![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
研究2では、研究1と同じ操作に、「昨日人と過ごした時間について書いて」と指示する統制条件を足し、普通の記憶課題をやってもらって、記憶成績が不信頼条件=統制条件>信頼条件であることを示している。
2021-05-08 20:40:50![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
研究3では、スクランブル文章(4-5単語を理解可能な順に並べる)課題で信頼と不信頼を操作し、記憶課題としては、一つのカテゴリに属するアイテム(飲み物、武器、魚など)のセットを記憶→再生。手続きがやや変だけどまあいいか。再生個数は不信頼条件>信頼条件。
2021-05-08 20:45:58![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
研究4-5は因果連鎖の確認。研究4ではスクランブル文章課題で信頼/不信頼/統制を操作。5つのペア(例:バスとトラック)の類似性を7件法で回答。類似度の認知は、信頼条件>不信頼条件=統制条件。信頼マインドセットだとアイテム間の類似度を高く認知する。
2021-05-08 20:51:37![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
研究5では、2つの風景写真を比較させ、3つの類似点 or 相違点を挙げさせて、類似志向処理か相違志向処理かを操作。研究3と同じ自由再生課題の成績は相違条件>類似条件。刺激自体の類似/相違への焦点(Smith & Hunt, 2000)だけでなく、刺激とは独立のマインドセットが記憶成績に影響する。ほー。
2021-05-08 21:00:05![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
研究6-7は、相違点や類似点に注目させれば、マインドセットの効果がキャンセルされるか?という確認作業。 細かいところは省略するけど、研究6-7では経済ゲームでの信頼(利得行列が見えない状態で、取引相手が本当の利得 or 嘘の利得を言う)が使われていてワクワクする。
2021-05-08 21:09:34![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
研究6では、何もなければ記憶成績は不信頼条件>信頼条件だろうという仮説は支持された。これまでの研究と一貫しているのでこれは置いといて、類似性焦点の操作をした場合は、この条件差が消え、不信頼条件の記憶成績が低下する。研究7では相違性焦点で信頼条件の記憶成績が上がる形で条件差が消える。
2021-05-08 21:17:33![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
この論文、単語の一つも調べずに読めたんですよ。ドイツ語で実験していることから、著者らはドイツ語が堪能であろうと推測され、ここにまた「ドイツ語圏の人の英語は読みやすい」ステレオタイプが強化されました。
2021-05-08 21:23:37![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
気候変動への懸念が緩和行動につながるのは,自己表現可能性の高い(病気の脅威が低く,ガバナンスの質や経済状態,個人主義が高い)社会だよという研究。/ Exploring the association between climate change concern and mitigation behaviour between societies onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/aj…
2021-05-09 14:06:30![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
つまり,個人差が出やすい社会状況があるよ,という話で,政策を考えるときに,個人へのアプローチだけじゃなく,そのアプローチが「効きやすい」社会にする必要もあるという感じの結論かな。
2021-05-09 14:08:59![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
中国の大学生に人気のことわざを調べて,中国の若者における価値観(の変化)を調べたよという研究。こういう研究は好みです。面白いかは別として,好き!/ Cultural values in Chinese proverbs reported by Chinese college students onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/aj…
2021-05-09 14:11:26