「新海誠っぽいエフェクトのかかった、青春っぽいイラストが表紙の文芸作品」このジャンル名って?
あの表紙ビジュアルで判別できる、フレアの効いた絵と制服女子高生といった要素は、マンガだと2010年代初頭ぐらいに一瞬盛り上がった「アオハル」系とも並行していると思う。
2021-05-23 19:06:33ライト文芸エモ・表紙問題を詳しく語れないが、三秋縋&E9Lさんの初期三部作(2013年とかなんですね)コンビの表紙はなんとなく洒落た海外小説みたいなほの暗い雰囲気を感じるので、決定的に印象づけたのは17年(『君の名は。』以後で、この年に『月夜』が出ている)あたりかな?
2021-05-23 19:19:36泣きゲーと感動的な(携帯?)小説あるいは邦画の関連は指摘されている印象が詳しくない自分にもあるけれど、たとえば『イリヤの空』を変形した難病ものとして捉える批評もあるらしく、賛否はともかく頑張れば横断する見取り図を作れそうですよね。『君の名は。』の怪物性が明らかになりそうだが……。
2021-05-23 19:39:35記号エモ表紙/タイトル作品群って2015年あたりで創刊されまくった新潮社nex、ノベルゼロ、オレンジ文庫、スターツ出版文庫あたりの「大人向け」にターゲティングされたキャラ文芸のレーベルからどんどん勢力を拡大してて、火付け役ははっきり『いなくなれ、群青』だったイメージがある
2021-05-24 01:09:5810年代のライト文芸の隆盛は元を辿れば「ビブリア古書堂の事件手帖」の大ヒットがあると思う。新潮文庫nexが創刊時に目玉としてプッシュした「いなくなれ、群青」の表紙に「ビブリア」のイラストレーターを起用したのも、明らかにそこで開拓された層を狙ってた。 twitter.com/xcloche/status…
2021-05-24 02:55:47「ビブリア」以後はイラスト表紙系コージーミステリが一気に増えた。集英社文庫が「人間失格」の表紙に小畑健を起用して成功したのが確か2009年だけど、そこで一般小説にイラスト表紙を用いる土壌が出来て、その上に乗っかる形でまず「キャラクターミステリ」というジャンルが確立された。
2021-05-24 03:05:07「キャラミス」の段階で出版社はラノベと一般小説の両方の読者層を引き込む新しいジャンルを画策してて、10年代中頃には新潮文庫nexや集英社文庫オレンジなど新レーベルの創刊ラッシュで本格的に動き出した。さらに16年の「君の名は」「キミスイ」の大ヒットから青春・恋愛ジャンルにも拡大する。
2021-05-24 03:14:25そこにうまく乗っかったのがケータイ小説大手のスターツ出版で、「キミスイ」以前にも「恋空」「セカチュー」で成功したいわゆる〈余命モノ〉の系譜をケータイ小説からライト文芸に繋いだ。これと新海誠的イラスト表紙の相性が抜群だったために、今日の記号エモ表紙の氾濫に至るんだと思う。
2021-05-24 03:25:17本屋バイトしてると「tiktokで話題!」みたいな帯の巻かれた小説を買いに来る若い子よく見るから、エモ表紙系ライト文芸は今のティーンの小説への入り口として一つにはあるんじゃないかな
2021-05-24 03:31:45さらなる研究が待たれます。
おまけ:読書系YouTuberジョージ(@jo2geor2)さんと、まとめ作成者(@sr_ktd)との約一年前のやり取り
メディアワークス文庫を読んで夏になりたい #読書好きと繋がりたい #読書垢 pic.twitter.com/3rFQuokGqm
2020-07-28 21:40:21こういう「ロマン派!!!」って感じの表紙の小説って定期的に出るけど、中身がどうなっているのかはわからないんだよな。
2020-07-30 20:03:03@sr_ktd ここ最近のライト文芸の売れ筋はだいたいこの路線ですね。夏の終わりが近づくにつれ、登場人物のうち一人が高確率で死にます。
2020-07-30 20:31:41