福島の子供の甲状腺被曝とヨウ素剤に関する報道を理解するメモ

3月に福島の子供を対象に甲状腺被曝の検査がされました。 結果が出るまでに非常に時間がかかり、かつ削除されたりと なんとなく判りにくいまま、先日は「ヨウ素剤が必要だった」 といった報道がなされ、理解しずらい状態になっています。 続きを読む
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studying @kotoetomomioto

⑤さらに「I132の半減期が短くて、、、」なんて注釈は何だったのか?と言うと、この1万5千Bqという換算が(もしもそういう半減期の短い核種を含んでいるとすると)1万5千よりも「いくらか多くなる」という意味で、、まあ「いくらか」悪い話。と、、

2011-08-28 20:40:24
studying @kotoetomomioto

⑤捕捉:「いくらか」の意味は、「半減期が速いのが混じってたなら、もともとはもっと多くがあったかも?」という効果と「でも減衰が速いなら被曝も少ない」という効果の積なので、まあ今はI131で話を進めておこう、ということ。

2011-08-29 16:58:51
studying @kotoetomomioto

⑥ここで、先程のベクレルから内部被曝のダメージの程度に換算する「甲状腺の等価線量係数」1.4×10^-3[mSv/Bq]を思い出すと、20mSv程度のレベルとなり、「100mSvまで大丈夫」という言い伝えを信じると「全く大丈夫」と言われて帰る様な値。で、、

2011-08-28 20:46:02
studying @kotoetomomioto

⑦そもそも「検査会場で測った時点で0.2μSv/h以下なら大丈夫ですよ〜」と言われたのは、この換算に従うとすると「内部被曝で100mSv以下なんで大丈夫ですよ〜」と言われてるのと等価な意味。で、、

2011-08-28 20:48:09
studying @kotoetomomioto

⑥捕捉:大昔ならともかく、21世紀にそれを言うのは適切ではないはず。(という話を後ほど載せます)

2011-08-29 17:01:11
studying @kotoetomomioto

⑧(リンクが切れらしいんだけど)昨日のパブコメの「ヨウ素」は意外とまあまあな書き方をしていて、53ページ37行目から「、、あるレベル以下において放射線の影響は他の要因に比べ小さいということは言えるかもしれないが、発癌リスクを上げない安全な線量の推定をするには未だ証拠不足」、、

2011-08-28 21:16:13

--*2011年8月27日「食品中の放射性物質に関するパブリックコメントの募集」で添付された資料。全体的に「100mSv以内は安全」という方向に書かれていて、よろしく無かったので異見したのですが「ヨウ素」については意外とちゃんと書かれていてコメントしませんでした。まとめの最後に追記致します。--*

studying @kotoetomomioto

⑨その「あるレベル」の1つは古文書にもある「いわゆる100mSv」で、それ以上は疫学ですら有意に見える。つまり「安全では無い」レベル。もう一つはその下に存在するであろう何mSvもしくは何十mSv。つまりそこは「問題無い」と言い切るのはムリ、と厚労省ですら認めている。ということ、

2011-08-28 21:22:09
studying @kotoetomomioto

⑩(まあ、もっとも委員に山下俊一が入っていたら、これもどうなってたか判らないわけで、そういう意味でも世間の声というのはムダでは無かったかな?とか思うわけで、、)

2011-08-28 21:24:38
studying @kotoetomomioto

⑪で、同52ページ32行目以降の「ポリネシアにおけるフランス核実験の調査」などでは(100mSv程度以下のレベルでの調査なので統計的なパワーはないものの)「1mGy(〜mSv)群にくらべ、20~39mGy群でERR?が5.7(=例えば10万人中14人vs2人)」ぐらいな?

2011-08-28 21:33:05
studying @kotoetomomioto

100mSv以下のレベルであっても線量による相対的な「差」みたいなものがチラッとは見れてて、それは、そういう低線量でも相対的にリスクを押し上げる恐れを示唆、し、今後禁煙する人が増える傾向にあるとすれば将来的には(なまくらな)疫学調査でも有意になるかもしれない、、

2011-08-28 21:39:44
studying @kotoetomomioto

⑬と、いう某国、某厚労省の資料。

2011-08-28 21:40:33
studying @kotoetomomioto

⑭勿論、児玉教祖はそんな事は知る過ぎるくらい御存知で、ゲノム解析以降の(つまりは今世紀の)科学的手法を用いて、こういったリスクを遺伝子変異の解析の立場から警告している。ん、だと思います。

2011-08-28 21:42:36
studying @kotoetomomioto

⑮以上が、一連の甲状腺に関する測定や、大気ダスト(ぐらいしか評価できていないけれど)の測定や、その他諸々を総合的に勘案して想像した、今回の「ヨウ素剤」報道に対する私の想像。(ま、新聞記者の勘違い記事でなければの話ですが、、)

2011-08-28 21:45:19
s_matashiro @glasscatfish

@study2007 そのゲノム解析では放射線による変異と、他の因子による変異は区別できているんでしょうか。リスクに備える施策は分かりますがそれはこれまでの直線仮説でも考慮されているはず。ゲノムの結果解釈に不確定要因が多いのは児玉先生も認めていると思います。確か津田さんust

2011-08-28 22:01:53
studying @kotoetomomioto

①線量の高い地域と低い地域で差異が見られるという事を最近勉強させて頂いています②また例えば3月の甲状腺で「0.2μSv以下は問題ない」というのは「直線仮説の100mSv以下の領域をカットオフしているのではないか?」という懸念を連ツイしました。@glasscatfish

2011-08-28 22:09:18
studying @kotoetomomioto

あ、すいません「、、0.2μSv/h以下なら、、」の書き間違いです。訂正します。@glasscatfish

2011-08-28 22:10:27
s_matashiro @glasscatfish

@study2007 直線仮説に関してご懸念はごもっともだと思います。災害現場の事情、というものも大きいのかも。連続ツイの流れに対するコメントではなくてすみません。ゲノム解析は多様な結果が出る分、本当に検出力が上がるのかなぁと素朴な印象を持っていたものですから。

2011-08-28 22:46:49
studying @kotoetomomioto

EGFRとかみたいにターゲットが見えてくれば、ある程度分類できるようになりませんかね。肺癌の診断でも治療でもそこそこアテになる様にはなってきた印象ですが@glasscatfish ゲノム解析は多様な結果が出る分、本当に検出力が上がるのかなぁと素朴な印象を持っていたものですから

2011-08-28 23:32:46
maya❀🌏 @maya0520

@study2007 ではまた、おやすみなさい( ´ ▽ ` )ノ

2011-08-28 23:50:25
s_matashiro @glasscatfish

@study2007 分類はいろいろ出来るでしょうし、特に治療のモニターとしては他の網羅解析の手法と合わせていま以上に使われていくと思います。前癌状態のモニターとしては複数因子が複雑な挙動を示しそうなので、結局は放射線以外の因子で同様の変化を起こすものとの戦いかなと。

2011-08-29 00:04:14
studying @kotoetomomioto

例のチェ膀胱癌や、例のパブコメ資料の41ページ38行目以降の伊、仏での甲状腺癌との比較の様な「組織学的な特性」、と7q11の様な「遺伝子変異」を組み合わせた判断にはなるかなとも思います。@glasscatfish 結局は放射線以外の因子で同様の変化を起こすものとの戦いかな

2011-08-29 08:41:03

(以下、パブリックコメントについての異見等)

studying @kotoetomomioto

遅くなりましたが今意見を出しました。内容は、、、:放射性物質の食品健康影響評価に関する審議結果(案)についての御意見・情報の募集について http://t.co/GnL4cCW

2011-08-27 15:53:20