『負のインセンティヴ・スパイラル』によって温存される『統計的差別』
- crowserpent
- 8581
- 2
- 31
- 3
http://t.co/GMN3pRH 統計的差別は採用担当者が思っているほど合理的でないかもしれない、という指摘は間違いではないと思うのだけれど、そこまでしっかり考えてもやっぱり合理的な統計的差別というのはいくらでもあるはず。それにどう対処するかという話が必要。
2011-08-30 14:58:38http://t.co/GMN3pRH この人は、統計的差別を実践している人にたいして「ほんとうにそれが合理的なの?」と啓蒙しようとしているんだと思う。でも啓蒙でどうにかなる問題じゃない(制度的対処が必要とされている)と思う。
2011-08-30 15:01:14そもそも、新入社員採用時の「能力評価」って、かなり未知の部分が大きいはず。その段階で判断された能力の差がもたらす実際の仕事の能力より、男女別のライフコースの傾向のほうが、ずっと確率的に計算しやすい。
2011-08-30 15:04:48@emigrl 合理的なら人殺しでもなんでもしていいのかって話だよね結局。制約条件として人殺さないとか差別しないとか最初から入れなくては。戦争するわけじゃないんだから。
2011-08-30 15:05:34あの記事だと、仕事がすごくできる女性と、仕事の足をひっぱる男性を比べて、前者を雇ったほうがいいよ、って言っているだけでしょ。でも普通同じポジションの最終候補にそんな極端に能力が違う人は残らない。かりに能力が同じレベルなら女性差別をしても良いってことになってしまう。 @rna
2011-08-30 15:11:04@emigrl 「上から順にとったらすべて女性」となると、能力差はけっこうでかいと見てもいいのでは? あと、合理性にのみ基づけば「能力が同じレベルなら女性差別をしても良い」と確かになっちゃうけど、もと記事では規範的なところについては触れていないだけだと見ましたが。
2011-08-30 15:36:02@tikani_nemuru_M 「上から順にとったらすべて女性」という話がもし本当だとしたら、たしかにかなり大きな違いがあるかもしれません。ちょっと信じがたいですけど。
2011-08-30 15:40:50@tikani_nemuru_M あと、もちろん著者には「差別はいけない」という大前提があるうえで、あえて触れていないんだと思いますが、「差別って結局差別した側も損するからやめよう」というのでは統計的差別の存在について書く意味がないような気が。
2011-08-30 15:42:11ちなみに、統計的差別についてわたしが書いたもの http://t.co/DsFYJQC http://t.co/tnC5jbn http://t.co/a6pJyZb
2011-08-30 15:44:19採用枠の数次第ですが、枠が大きくなければありえる偏りかと。 RT @emigrl: 「上から順にとったらすべて女性」という話がもし本当だとしたら、たしかにかなり大きな違いがあるかもしれません。ちょっと信じがたいですけど。
2011-08-30 15:46:18@emigrl そですね。個々の企業の行動としては合理的でも、それを社会全体でやるとえらく不合理なことになる、という話のひとつだと思います。こういう場合は、女性の産休後復帰義務化とか、男の育児休暇取得義務化などの強制力をもった措置をする必要がある、というところまでつなげたいですね
2011-08-30 15:48:30@tikani_nemuru_M いや社会全体でも生産性という意味では合理的というか少なくともパレート効率的である可能性すらありますよね。
2011-08-30 15:54:33極端な少子化による経済的縮小あたりを考慮しても、そうなるでしょうか? 僕も自信があるわけではありませんが。 RT @emigrl: いや社会全体でも生産性という意味では合理的というか少なくともパレート効率的である可能性すらありますよね。
2011-08-30 15:59:56@tikani_nemuru_M ごめんなさい、実際の現代日本において、みたいな実証的な話はぜんぜんわからないです。あくまで理論上の話として、統計的差別は差別者にとっても社会全体にとっても効率的である可能性がある、というだけで。
2011-08-30 16:02:53@emigrl そうですか、こちらこそ失礼しました。統計的差別に合理性があるとして、その合理性は長い目で見てどうなのか? というあたりが気になっていまして。で、少なくとも差別の合理性を振り回す連中に対しては、考慮されていない要素がありすぎるという指摘はできると思うんです。
2011-08-30 16:12:53いちおー、わたしがどうして「統計的差別はじつはそんなに合理的ではない」論に不満なのか説明すると、米国的な事情なのかもしれないけれども、「差別なんて非合理的だから、ほうっておいても市場原理によって差別はなくなっていく」という主張に対抗しなくちゃいけないから。
2011-08-30 16:05:05「選好による差別」(好き嫌いを理由とした差別)であれば、少なくとも理論的には「何もしなくても放っておけば市場によって駆逐される」論が成り立つ。もちろん実際にはその規模と波及速度の問題があるので、何もしなくて良いということにはならないけれども、とりあえず筋道は分かる。
2011-08-30 16:07:04でもそれとは別に、市場がどんなに効率的に動いたとしても、解決できないどころか、かえって悪化してしまう差別があるわけ。統計的差別はその典型。
2011-08-30 16:07:59さらに深刻なのは、統計的差別が横行すると、差別を受ける側もそれに適応して統計に反する行動を避けてしまうこと。たとえばどうせ女性はすぐ退職するのだからとキャリアにつながる仕事を任されなくなったら、女性の側だってキャリアを求めてもバカをみるだけなので、早々に諦める。
2011-08-30 16:10:18がんばって勉強して学歴や資格を得ても、統計的差別によってキャリアをはばまれるのであれば、努力が無駄になるだけ。それならはじめから差別を前提として努力しないほうが合理的。
2011-08-30 16:13:26これも書いておこう。統計的差別がいかに簡単に生み出され、拡大していくか。 http://t.co/qif2xQk 「負のインセンティヴ・スパイラル」実験と、良いアファーマティヴアクションのあり方
2011-08-30 16:43:18経済学者(&経済学コラムニスト)Steven Landsburgの記事 http://t.co/THip2ct 麻薬の取り締まりにおいて黒人は検問で停められることが白人より3.5倍多いというデータを、差別ではないと主張しているのだけれど、これも統計的差別でしょ。
2011-08-30 16:50:21