上野千鶴子のあの反論についての批判的考察

uroak_miku @Uroak_Miku

うえのせんせの婦人公論のアレについては後日じっくり批判的に論じてみたいところです。

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あの月刊誌、インテリご婦人たちが介護だの加齢だののみもふたもない日常リアルを日々突き付けられながら生きているところに「あなたは悪くないの日本の制度がいけないの」とインテリ女子スターたちからおことばをいただけるメディアってところでしょうか。

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「逆手にとって婚姻届を出した」「日本の婚姻制度は他国と違って」とか、どうもなんというか。ゲイカップルの婚姻について考えるきっかけになると彼女の信者さんたちが論評していて白けた。ゲイさんは婚姻届を受理されない苦しみを味わっているのに対し、ちずちゃんのは受理されるわけだし。

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輸血すれば子どもが助かるのに聖書の教えに反するからという理由で断固拒否して子を死なせた親の逸話を思い出します。日本では2000年に最高裁が、信教の自由に基づく自己決定権を認めた一方、１５歳未満の患者については親が拒否しても輸血を行うのが医療界より宣言されていますね検索でおべんきょ。

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うえのっちが婚姻届について「逆手にとって」と弁明していましたが、私にいわせれば己の信仰に固執し続けたら目指すものが達成されないどうしようという、究極の選択を迫られたってことですよ。

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これまでずっと「達成できないのは日本の制度が遅れているからだ」で済ませてきた彼女。総選挙や首相官邸前デモについても無責任にあじっておいて、終わった後には「こんなに皆で声を挙げたのに政治はまたもや踏みにじったのだ」で幕。いっつもこれ。

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婚姻届を出さないと、ご親友（♂）の死後処理がスムーズに進まないので出した、日本の制度の裏をかくためにそうした、みたいな理屈も同じものですね。すでにずっと前からパートナーだったのだから、婚姻してしまえばそれで済むのに、教祖としてはそれができないわけです。己の教義を踏みにじるから。

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それで彼女の信者たちが集う「婦人公論」という教会でもって「逆手」とか「日本の婚姻制度がせめて夫婦別姓を受け入れていたら」とか、話をすりかえてきたのです。信者たちは「おおさすがうえのさま、逆手でしたかかっこいい」と応じてしまう。共犯関係ですね教祖さまを守れ、みたいな。

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男性優位の社会制度や法解釈を改めるために、わざと誰か男性を担ぎ上げて不公正に苦しんでいると法廷でアピールして旧制度の改正に話をもっていくという裏技があります。フェミニズムの方々が開発した手で、アメリカでときどき使われています。うえのっちの「逆手にとって」はおそらくこれのつもり。

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しかあし、裁判所には男性優位の判断傾向があるのを逆手にとって制度改革のきっかけになるような判決を引き出す戦法は、成果を上げているからこそ戦法と名乗る資格のある戦法ですけど、彼女が婚姻届を出したのはどんな成果があったのでしょう？日本の婚姻制度を変えるような判決を引き出したとかの。

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別にないのですよね。彼女にとってはだーりんの死後処理（遺産の相続に留まらない諸々）をこれで自分が堂々とできるぜってことで勝利宣言のつもりで「逆手」と記したのでしょうけど、世の中のしくみが何か改まったわけでもなんでもないんですよね。

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「婚姻を認めてもらえない方々にとっても意義のある行動」とか賞賛しているひとまでいました。うえのせんせは婚姻制度に自分は従わないと宣言したのであって制度に入れてもらえないのは不公平だと述べていたのではないのにね。

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ほかにもいろいろあの反論と、それを賞賛する人びとについてはおかしな点が見受けられます。いずれまたじっくり論じてみたいです。