お玉さんの読書マラソン企画「本格力を高めよう サンシャイン」(5部)
そして、ポプコムに至る。 ポプコムはねゲーム紹介はそこそこだったけど、コラムが異常に充実していたんよね。僕は基本的に活字の人なので、当時のオタクカルチャー(≠サブカル)の流れを広く浅く紹介してくれる活字コラム群って砂漠のオアシスだったのよね。イラスト投稿ページもレベル高かったしね
2023-08-13 02:17:15毎月の一番楽しみが三遊亭圓丈の「円丈のドラゴンスレイヤー」、そんな時期もあった。 連載前期のゲーム紹介は愛に溢れていたし、「サバッシュ2」制作の身労からかゲームと距離を置き始める後期の低いテンションも味わい深い。オレもしょうもないゲームのフロッピーディスク、天ぷら油で揚げたものね
2023-08-13 02:17:15でも、円丈先生が徐々にドス暗くなっていく様子を連載で追っかけてたとき、少しのツラみがあったことを報告しておこう。 そのココロに生じた隙間にスッと入ってきたのが、ゲーム「プリンセスメーカー」リプレイ記事、伝説の坂東レーニンの連載記事「レーニンの子育て日記」なのだ!
2023-08-13 02:17:57先ほど「もし馳星周ベストを組んだら『不夜城』は下の方だね」と書いたが、じゃあ僕の一位といえば、もちろん「レーニンの子育て日記」なのである。一択なのである。あえての対抗は佐山アキラ名義の「酔いどれの墓標」だが、いや、あれはものすごく良いけど、「子育て日記」には及ばないねえよなあ。
2023-08-13 02:17:57ゲームを攻略という観点からスタートしてはみるが、PCモニター向こうの娘に対し尋常じゃないレベルでの感情移入を見せ、ハートがほっこりとなる結末へ結ばれる「レーニンの子育て日記」 素直な感受性だけで文章を綴っていたのなら羨望しか感じないし、技巧で組み上げていたなら凄まじい構成力だ。
2023-08-13 02:18:48結構、長い期間の連載だったんじゃないかな? 今にして思えば僕の人生のある期間、坂東レーニンに踊らされた時期ってのが、確かにあったんだよな。 レーニンが協力した立川談之助のイベント、行きたかったなぁ(手拭いが欲しかったわけではない) ああ、彼方の記憶だ。遠い記憶だ。
2023-08-13 02:18:48坂東レーニンってライターにハートフルな何かを感じてたので、馳星周が『不夜城』で世に出たとき、すごく裏切られた感じがした。特に『不夜城』の作内でのパソコンおたくのエピソード。あそこを読んだとき「レーニンって、僕らのことをこんな感じで見てたんだ」と不意に思ってしまい哀しくなったよね
2023-08-13 02:19:29けど、『不夜城』ブームが巻き起こった余波で書評集『バンドーに聞け!』が出版されたとき、「もしや「レーニンの子育て日記」の書籍化もワンチャンあるかも?」と妄想にも取り憑かれたものだよ。……叶わない夢に打ちひしがれたよ。サッカーの本とかは、……出たのにね。
2023-08-13 02:20:02おそらく『不夜城』ブームの遠い余波で、馳星周って「マンガ夜話」ゲスト出演したじゃない。「デビルマン」回はトゥマッチしないゲストレベルでまだ救いがあったけど、「ベルセルク」回での不甲斐なさってば! もう無理からでも話ブった斬ってプリメの話でもしてくれたほうが……、
2023-08-13 02:20:03忘れん坊なのでもう細かな内容は当然覚えてない。でも、『不夜城』をリアルタイムで体験したときの「あの坂東レーニンがこんな小説を書いちゃって」という忸怩たる記憶はクッキリ覚えているんだよね。 けど、世間は馳星周を選び指示した。 あの年の「このミス」の結果、複雑な気持ちで受け止めたなあ
2023-08-13 02:20:26ちなみに、馳星周が佐山アキラであり古神陸であることを知ったのは随分後だ(00年代半ばあたり) 『双竜伝』は読んだ覚えがあるけど忘却の彼方だ。『アルティメット・ブレイド』はwin版が出たらプレイしようかな? と思ってたけど、結局win版って出たのか? (そもそもゲーム版に噛んでるのか?)
2023-08-13 02:21:56ウィズ小説は僕ら世代(?)なら読んでた人が多いのでは? K K BESTノベルスは流石にノーチェックだったので、読んだのは2000年代だ(馳星周以前のシゴトという論点で読んだけど、今思えば『Ribbon』ってほぼほぼ『不夜城』と同時期の作品じゃん)(『Ribbon』けっこう良いゾ)
2023-08-13 02:21:57というわけで、坂東レーニンの亡霊を追いかけて馳星周作品は00年代半ばまでかなり真剣に追いかけていたんだよ(『長恨歌』あたりでチカラ尽きた記憶) 先に述べたが『不夜城』は馳名義作品だけで絞っても見劣りする作品だと思ってるわ。好きなシーン? あえて言うと弟の可愛いらしさかな
2023-08-13 02:25:22(だからこそ、物語内でのあの弟の扱いにもヤな感じを覚えたのよね。暗黒小説だから、ああいうヤな感じでコチラを揺さぶってくるのは全く正しいんだけど……、それを正しいモノとして享受したくはない気持ちもあるんだよ、と)
2023-08-13 02:25:22はい、そんなわけで『見えないグリーン』と『不夜城』でございました。 この順位の勝者は、やっぱり本格がすきということで『見えないグリーン』にいたします。良いトコロはひたすら良い作品なので、ツッコミいれつつもニコニコしながら読めたんですよね。三周も苦ではなかったよ それでは、ではでは
2023-08-13 02:26:06なんの期待もなしに読んだ某作家(むかし、とても人気があった作家さん)のミステリが、超絶トリッキィだったので、ウホウホしている。 ちょっと先に感想予定だけれど、早く紹介したい気分なので、今抱えている感想を頑張らなきゃだわ。 そう思いました。
2023-08-27 13:20:01あっ。ミステリ感想は完成してるので、後は誤字と脱字のチェックやね(作ってるうちにどんどんやる気がなくなっていったパティーンな感想なので、早く放逐しよう)
2023-09-02 15:01:32さて(久しぶりのミステリ感想じゃが、コンポラ的にアウトなことを書いていたので、10ポスト(10ツイート)くらい下書きを捨ててるゾ)
2023-09-04 01:42:01「東西ミステリーベスト100」(2012年度版)東西戦 ◎第49位 アントニイ・バークリー『ジャンピング・ジェニイ』(1933年)vs 京極夏彦『絡新婦の理』(1996年) pic.twitter.com/e3NZYqJii3
2023-09-04 01:42:22バークリーだ。 「東西ミステリーベスト100」にはバークリーが4つランクインしている。 私の嗜好順で並べると 『第二の銃声』(59位)>『試行錯誤』(31位)>『毒入りチョコレート事件』(20位)>>>>>……>>>>>>………>>>…… 私、ちょっと、『ジャンピング・ジェニイ』、あわないんだよねえ
2023-09-04 01:43:28エッジが効き過ぎた本格ミステリ。 ひねくれにひねくりまくった趣向で勝負をかけてくる本格ミステリ。 とびきりのマニアがとびきりのマニアへ向けて嬉々として胸元刺し込んでくる本格ミステリ。 みんながみんな大好きではないが、大好きな人はメチャクチャ大好きバークリー。
2023-09-04 01:43:56「東西ミステリーベスト100」にランクインした4作品はどれもこれもかなりマニアックで、良い意味でも悪い意味でも普通じゃなかったりする。他とは違った手触りと印象、僕たち本格ミステリ大好き読者にブつけてくる! で、この『ジャンピング・ジェニイ』、その中でも相当ピーキーだ。イッちゃている!
2023-09-04 01:43:57名探偵がドえらい目にあう。 『ジャンピング・ジェニイ』を簡単要約すると ↑ のようになる。だから、名探偵、いろいろ頑張る。その頑張りを温かく見守るのが読者の使命なのだ。 でもね。その内容は、椅子をなんたら〜、やっぱり椅子をかんたら〜、うんたら〜、ら〜、〜、 ……やっべえ、チョー地味
2023-09-04 01:44:25災厄は名探偵に降り掛かる。なので、どうしても状況を抜き出すカメラは、名探偵のすぐ側に数多く設置されることとなる。名探偵「だけ」はやたら照度は高い。ものすごく高い。 でも。ただでさえ輝く存在である名探偵にライトを集中させれば、脇はどうなる? 数多くの登場人物の印象ってどうなるよ?
2023-09-04 01:45:26