哲学論文なのに査読者がジェンダー論学者？

谷口一平 A.k.a.hani-an @Taroupho

私は2022年7月に「哲学講義：トランスジェンダーを考える」という２時間のオンライン講義を行ない、状況認識と、どこに混乱があるのかを解説しました (YouTubeで視聴できます)。しかし「性自認」の分析は哲学的難易度が高く、このときも棚上げにして話を進めています。 twitter.com/Taroupho/statu…

谷口一平 A.k.a.hani-an @Taroupho

先日の講義を、YouTube にもアップしました！ 内容に大差はないので、お好みの媒体でご視聴ください。 「哲学講義：トランスジェンダーを考える」 youtu.be/b5vnpTwt0cs

2022-07-18 13:54:44

谷口一平 A.k.a.hani-an @Taroupho

他方この頃、私は今回の論文の着想を得ます。それは、どのような世界図式があれば「性自認」は理解可能になるのかで、その分析には多次元「内包」論が不可欠であり、またその理路をキルケゴールの思索を辿りなおすことでくっきりと示せることに気付きました。 twitter.com/Taroupho/statu…

谷口一平 A.k.a.hani-an @Taroupho

これは社会状況とは関係ない純粋哲学の問題ですが、昨夜は私的会合で、五時間ほど「性自認」の成立についての対話をしていました。キルケゴールを背景に、原罪前性自認成立説と原罪後性自認成立説という、超！重要な区別が立てられたことが達成です (ちなみに私は、原罪後成立説をとります)。

2022-08-13 17:48:05

谷口一平 A.k.a.hani-an @Taroupho

論文を執筆したのは2023年5月のことです。このさい私は方針を立て、まずリジェクトが一般的ではない (リジェクトするならそれ相応の説明責任が生じる)『精神科学』を投稿先に選びました。次に、リジェクトの口実を与えないよう、仮にジェンダー学者が読んでも簡単にはケチがつけられない記述を、

谷口一平 A.k.a.hani-an @Taroupho

細心の注意を払って選びました (だから具体的瑕疵の指摘しようがなく、あんなふわふわした査読コメントしかできなかったのです)。もしジェンダー学者が査読した場合、哲学部分は全然読めるはずもないから、そこは何の心配も要りませんでした。意見や政治的主張は一切含めず (哲学論文だから当たり前)、

谷口一平 A.k.a.hani-an @Taroupho

もしこの論文が (慣行に反して) 落とされた場合、その原因は「性自認」を論じていることでしかありえなくなるよう、論述をチューニングしてあるのです。しかし、いくら何でもそんなことで落とせるわけがない、と、少しは私は「哲学」を信じていました。結果はご覧の通りであり、燃やすのは当然です。

谷口一平 A.k.a.hani-an @Taroupho

結局のところ、あんな苦心をする必要さえなかった。査読者は2名とも、専門外の議論をまったく理解できなかったので、ほとんど論文の内容とは何の関係もないことだけを言いつらね、それで落とすという、驚異の手段に出たのです。まさかそんな非知性的な手段があるとは気づきもしませんでした。

谷口一平 A.k.a.hani-an @Taroupho

しかしその結果として、私はどう考えてもありえない水準の査読コメント二通を手に入れましたから、こうして心置きなく燃やせるというわけです。学術の場で、こんな非知性的な査読が罷り通ってしまうということの、確かな証拠が得られました。まぁ「怪我の功名」というもんでしょう。

谷口一平 A.k.a.hani-an @Taroupho

大元ツイートと、相互接続しておきましょうか。 twitter.com/Taroupho/statu…

谷口一平 A.k.a.hani-an @Taroupho

【拡散希望】本日、日本大学哲学会『精神科学』に投稿していた私の論文「「マイナス内包」としての性自認の構成 (Gender as Irifuji’s Minus-Intensions)」に、不採用の通知が届きました。来年出る『精神科学』に掲載されるよう今年春に書いたもので、トランスジェンダーを巡っても注目を集めている pic.twitter.com/EaJD44DVxv

2023-12-25 21:14:47