橋爪大三郎×大澤真幸『ふしぎなキリスト教』に対する批判4
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237頁。ヘレニズム世界、ローマ帝国でユダヤ教は見えにくかったが、キリスト教ははじめて公然と現れた一神教だというのは疑問。会堂礼拝、安息日遵守、軍役拒否、豚肉忌避などユダヤ的な生活様式は周辺住民と軋轢を起こし、しばしば暴動に発展していたし、ユダヤ人追放令も出された。
2012-03-23 00:49:19「祭司」が捧げる「贖罪」の「犠牲」の祈りの香り、などの考えなくして、キリストの贖罪を「同害報復」とか・・・不勉強にもほどがある
2012-03-23 00:40:09@salao0831 当時、ユダヤ属州に王がいてはいけなかった、ということから橋爪氏はまったく知らないようです。それについては、批判まとめの3かどこかにあります。キリスト教徒によるユダヤ教徒迫害については未出です
2012-03-23 00:56:50@salao0831 ヘレニズム世界・ローマ帝国でのユダヤ教の抵抗運動を知らないんでしょうね。マガバイ戦争とかも当然知らないでしょう。すると、ユダヤ教の大切な祭り、ハヌカーも知らないのでしょうね。http://t.co/DM6FJ1IF http://t.co/i6FP1J5P
2012-03-23 02:31:49@salao0831 あと、熱心党とまちがって一まとめにされるグループには厳密には二種類あるそうです。資料が手元にないですが・・・『ヘルシング』のようにイスカリオテのユダを「熱心党のユダ」とするのは少なくとも間違い
2012-03-23 02:35:07@salao0831 そのような抵抗的な一神教ではなくても、体制順応的な一神教、あるいは一神教的なヘレニズム宗教は多かったそうですよ
2012-03-23 02:35:56@DogRuskin それに外国宗教superstitioに対してもローマ帝国は寛容でしたし、弾圧するとなると周辺住民との衝突を起こした際の治安維持のためだったようです。ユダヤ教が「見えにくければ」、周辺住民と軋轢は生じないはずです。
2012-03-23 02:49:09キリスト教本屋大賞ノミネートに、キリスト教はユダヤ教を否定し、乗り越えつつ、内側に保存した、とか抽象的なことしか書かない『ふしぎなキリスト教』が選ばれて、『キリスト教とホロコースト 教会はいかに加担し、いかに闘ったか』(柏書房、モルデガイ・パルディール著)が入っていないのも残念。
2012-03-23 01:01:52民衆派の団体だったファリサイ派を偽善者呼ばわりし、異邦人や徴税人などにも厳しいマタイ教団の、ユダヤ教徒に対する敵対意識は述べられてもよかった、かな?いや難しいか。そんな単純じゃないし、マタイ文書も離散ユダヤ人向けだとも言うし
2012-03-23 01:02:06「シューキョー」と道徳を混同している多くの日本人に向けて書かれているのに、あれを読んでも福音のディダケー(教え・特に倫理的な教え)とケリュグマ(述べ伝えられるべきイエスの復活の恵み)がまったくわからない件
2012-03-23 01:05:15ていうか、「文献案内」にある田川建三の『イエスという男』はかなりユダヤ教の実情を調べた上で書いている。主の祈りがユダヤ教のカディシュのパロディであったこととか、「心を尽くし~隣人を愛せ」と言った律法学者の言葉は当時のユダヤ教の常識でもあったこと、とか
2012-03-23 01:09:55@DogRuskin 確かに紙数が限られてますが、「キリスト教とユダヤ教はほぼ同じ、イエスがいるか、いないかの違いだけ」なんて説明されても、長年に渡るユダヤ人差別は理解できないですよね。誤った情報でキリスト教への誤解を招くと共に、変な形でキリスト教擁護をしているように読めました。
2012-03-23 01:13:16@DogRuskin その直後に、キリスト教は服装でも他の人と区別がつかないし、隠れて祈るから外から信仰が観察できない、と矛盾したこと言ってましたね。そういうこと挙げていけばキリはありませんが。みなさんのまとめには頭が下がります・・・。
2012-03-23 01:55:13ユダヤ教徒に対する迫害かあ・・・まさかいまさら、イスカリオテのユダとユダヤを混同する人などいないと思うが・・・。べつにユダヤ人はキリスト殺しじゃないしなぁ・・・
2012-03-23 01:14:34そういう意味でも「ケルソス駁論」のようなものは必要だし、さすがにキリスト教系大学が講義用テキストとして採用するとなると、ちょっと待てと思う。
2012-03-23 01:17:01@salao0831 あの本、本文中では、ユダヤ教徒のことを誤解に基づいてけっこうぼろくそに言っているような・・・利子のこととかでシャイロックを出したり・・とにかくあの本も「ユダヤ人はよくわからない存在である」という偏見を強調しているにすぎません。キリスト教も同じ扱いですね
2012-03-23 01:18:25ユダヤ人はいじめられっこだったから、選民意識を持ったのだ、みたいな解説ですしね。もう書きましたが、<俗流>ルサンチマン主義には飽き飽きしています
2012-03-23 01:20:05ユダヤ教も、「文献案内」旧約聖書や(読んでないと思われる史的イエス時代についての本を除けば)ユダヤ関係の本はウェーバーの『古代ユダヤ教』のみ、です。ちなみに同書には誤りが多いといわれていますね
2012-03-23 01:26:40イスラムについての無視と無理解
イスラム教に対する言及もわずかですし、偏ってます。「偶像崇拝を禁止してるから製造業がヘタ。でもムハンマドが商人だったから金融がうまい」とか・・・どんな論理ですか、と
2012-03-23 01:23:07イスラム教に対する弁護?として、イスラムは合理的、と何度か言っていますが、具体的にどこが合理的なのかの説明はまったくありません。そして巻末の「文献案内」にも、イスラム関係の本がひとつもありません!
2012-03-23 01:24:43