橋爪大三郎×大澤真幸『ふしぎなキリスト教』に対する批判4
- crape_myrtle_
- 14328
- 1
- 1
- 0
「ふしキリ」の論そのものを叩きたければ自分で叩けばいいのに。私はそれを邪魔したりしないし、もしそれに興味を持てたら協力してもいいし。なんでやらないのかしら??
2012-03-20 23:29:02なんか橋爪大三郎みたいに、「論駁という概念は西洋で生まれたものだ。だから、一神教と関係のない日本人は、そのような乱暴な議論はしないでいいと、心底思っている。キリスト教の歴史も、異端論駁という非寛容な歴史だった」とか言いそうだな、『ふしぎなキリスト教』の擁護者は
2012-03-20 23:30:03『ふしぎなキリスト教』批判への批判て、ソーカル×ブリクモン『知の欺瞞』のポストモダン批判への批判にそっくりなんだよね、笑っちゃうくらいに。
2012-03-20 23:32:34「論」っていうか、その本の主張thesis statementを叩くってのは、直接その主張をバッシングすることじゃないんだよ。その主張が成立しないってことを示すことが基本。じゃないと、ただの「口論」にしかならない。「議論」にならない
2012-03-20 23:33:09議論とは何かの主張を巡るものであり、主張は必ず別の根拠に支えられていなくてはならない。反論は「その根拠は主張をサポートしない」もしくは「根拠そのものが偽である」となる。
2012-03-21 10:05:58これは欠陥住宅だ、ってのを示すために、この土台とこの土台が弱い、とデータを出して指摘しようとしてるのに、「家全体をぶち壊せないような些細なデータの羅列はいらねえ!」とか「なら、お前が代わりに家を建てろ」とか反論してきてる感じだよね
2012-03-20 23:41:40 -------------------------
仏教徒からの意見
きのう見かけた「ふしキリ」ツイート、RTしようと思ってたんだけどなくなっちゃってるな。「ふしキリ」はたとえ知識において不十分であったとしても、「なぜ」を説明しようとしていた点において価値があったのであって、単に事実だけを並べた入門書では「ふしキリ」の代わりにはならない、ってやつ。
2012-03-22 14:53:20これには実のところ全く同意で、「必要」があって「勉強」している人でない限り、一般の人は事実の知識だけが並んだ本なんて、普通は読んでくれません。一般の人が読んで「面白い」と思う本は、事実の間に有機的な連関が示されていて、それが「ストーリー」をつくっているもの。そんな本だと思います。
2012-03-22 14:55:16「なぜ」の解明が「ふしキリ」の価値だというのも、そういうことだと思うんですよね。もちろん「ストーリー」を織る素材になる、歴史的な事実の知識が間違っていたら、それはもうお話にならない。物語じゃない、ただのウソ話になってしまう。だから私は、基本的には「ふしキリ」批判に賛成の立場です。
2012-03-22 15:04:29ただ、「ストーリー」があって「面白い」、したがって「売れる」本を書こうと思ったら、みんなが「事実」と認めるラインだけでことが済まなくなるのもまた事実。個別の知識に「有機的連関」をつけようと思ったら、そこにはどうしたって解釈が入るし、それは万人にとって満足のいくものではあり得ない。
2012-03-22 15:08:31つまり、「解釈」と「ストーリー」の提示によって「面白い」本をつくったとしたら、それはほとんど「原理的」に、「誰かにとってはウソと思える」書物になるわけ。「この本に事実が書いてあると思うほうが間違い」という橋爪さんの発言は、おそらくはそういう文脈から発されたもの。
2012-03-22 15:11:02「ふしキリ批判」批判をする人たちは、無意識的にせよ、そこを捉えているんだと思う。彼らに対して、「正確な知識」がただ羅列されているだけの入門書を提示しても、それは「ふしキリ」の代わりには全くならない。彼らが読みたいのは「事実の記述」では実はなくて、「面白い物語」なのだから。
2012-03-22 15:23:06従って、「ふしキリ」の代替本を出そうと思ったら、その著者は、知識に関しては正確を期すとしても、その最終的な「解釈」については、「誰かにウソだと指弾される」ことを覚悟の上で、「面白い物語」を敢えて提示する必要がある。これはキリスト教に造詣の深い人にとっては、むしろキツい作業だろう。
2012-03-22 15:27:34そんなわけで、「ふしキリ」はダメな本かも知れないけれど、これに代わる本を出すことは、たぶんなかなか難しいだろうな、というお話でした。ブログでやれって長さになりましたね。すみません(^^ゞ
2012-03-22 15:30:36「1.詳しくなっても、何も知らなかった頃の『なんとなしの疑問』をきちんと覚えている。あるいは人から抽出できる」 「2.適切に平易に、全体に一本筋を通してそれを説明できる」 「3.かつ、その知識が間違っていない。」 の3要素揃った人は、そうゴロゴロ転がってないんですよねぇ……
2012-03-22 18:14:23午後のツイートを、@crape_myrtle_ さんがまとめに入れてくれた♪ でもよく見たら、俺が言ってることって、「『ふしキリ』が提示するキリスト教」の項で、@bible_go さんがとっくに指摘されてることですね.. http://t.co/L1gHjvpF
2012-03-22 20:58:15- 「ふしキリ」の構成と概要、一般人に支持される理由、そしてもっと良い案
一時期出てきた『ふしぎなキリスト教』の「論」を叩けてのもな。橋爪大三郎みたいな3流のウェーバリアンの「論」叩くくらいならウェーバー自身叩くわ。僕も暇じゃないんで。
2012-03-20 23:23:32@kanedaitsuki ヴェーバーの「プロ倫」がまずある。それを通してキリスト教が理解できる(理解すべきだ)と主張する、小室直樹の解釈がある。その小室流に曲解されたキリスト教解釈に、さらにデタラメな肉付けをしたのが「ふしぎなキリスト教」なんだろうというのが僕の理解。
2012-03-20 23:58:09