- HAYASHI_twit
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ベケット短編集について
ベケット短編集は古書価が二万もするけど、でもけっこう面白かったりする(私はもってないけど)。図書館になければ、バディウの本の巻末付録として一部、作品抜粋されてるからそこで読めたりもする。とくにすてきな部分が引用されてる。ロマンチック衰弱、っていうか。ベケットらしいロマンだと思う
2012-05-08 19:16:58@anata_omaeda ベケットの短編集はかなり好きですね。もしかしたらベケットの中で一、二を争うかも。
2012-05-08 21:55:22ベケットの短編集、毎年再読してるが、なかなか、いい。ゴドーや長編によくみられるモチーフもあちこちに散在してるし。ベケットってきわめて正面きって〈衰弱〉にむきあってるきがするんですよね。衰弱短編集のおもむきさえあります。衰弱って、ひとつの〈充実〉だということなんだとおもいます。
2012-05-08 22:43:16ベケットって集中して読むってよりも、何年もかけてすこしずつ穴ほっていくように再読していく読み物のような気がするんですよね。それってもしかしたら〈衰弱〉というモチーフとからんでるような気もするんです。つまり読み手にも時間性が求められているというか。ほんと〈待つ〉読書なんじゃないかと
2012-05-08 22:51:25@anata_omaeda 『無のための作品(反古草紙)』や『死んだ頭』なんかは濃縮された衰弱ですよね。ドゥルーズ流にいえば「消尽したもの=エピュイゼ」になるんでしょうか。
2012-05-08 23:38:21@HAYASHI_twit そうか、そこでドゥルーズに連絡してみればいいんですね。消尽、また再読してみようとおもいます。ありがとうございました。
2012-05-09 00:01:59ベケットってたしかに「読破する」感覚はないよなあ。かつて文字に対する〈衰弱〉に陥った際に水のように読めたのがベケットだった。『名づけえぬもの』は持っているけれど今年もいつかやってくるあの〈衰弱〉のためにとっておいてある。そしてさらなる未来には、モロイやマロウンとも再会を果すだろう
2012-05-08 23:41:53ベケットの死に際して保坂和志がつぎのように述べていたのが非常に印象的だった――「ベケットの言葉こそ言葉の底が抜けていたのだが、そのベケットによって言葉の底が支えられていた」
2012-05-08 23:46:51@mac_sasa そうですね。確かに戯曲や長編(モロイなど)が有名で、2冊の短編集(邦訳では1冊に所収)の存在はあまり光を浴びてないです。白水社が復刊しないせいもあるだろうけど。
2012-05-08 23:48:58@ichimatsu_smith スミスさんのツイート読んではっとおもったんですが、たぶん、〈おわり〉がないんですよね。もしくは〈おわり〉にみちている。はじめからおわりである。だから、おわれない。つづけよう、がおわりながら、つづいていく。だから、はじめから〈破〉れてるというか
2012-05-09 00:06:56@anata_omaeda そうですね、〈破〉きようがないのかもしれませんね。破いた先の風景は予め広がっている。あるいはそこにはどんな風景もない。真夜中だった。雨は降っている。真夜中でなく、雨は降っていなかった。〈おわり〉ないと、はじめから〈おわり〉の隙間で言葉だけが這って行く。
2012-05-09 00:24:59ベケットの短編集が日本語で簡単に読めないのは残念ですが…英語のサイトで少し短篇が読めます。真ん中よりやや下にTexts for Nothingがあります。 http://t.co/Ehix8GRS @anata_omaeda @mac_sasa @ichimatsu_smith
2012-05-09 00:15:35@HAYASHI_twit ご紹介ありがとうございました。ベケットは英語でも書いてくれているからうれしいですよね(わたしのしるかぎり、すくなくともゴドーは)。ゴドーの洋書はよく勇気というか御守りとしてふんばりどころの日には鞄にいれて持ち歩いてました。
2012-05-09 00:39:48@anata_omaeda 私の場合、ベケットとの出会いも最初は御前田さんが読書メーターに面白い感想を書いておられて興味を持ち、ゴドー買ってドトール入ったらもう夢中になって読み終えてしまいました。「初めて小説を読んだ」という感慨すら抱いたものです。その節は本当にお世話になりました
2012-05-09 00:40:01ベケット(終わり)ONツイッター@突きつめて言えば、わたしは存在しなかったのだ。突きつめて言えば、わたしはどこにも存在したことがないと思う。
2012-05-09 19:13:18ベケット(終わり)ONツイッター@わたしは物語のことを、わたしの人生に似せて作ろうとしてもう少しのところで果たさなかった物語のことを、無気力にそして冷淡に、つまり、思いきって完結させる勇気もなく、かといって書き続ける意欲もなく、思い出していた。
2012-05-09 19:17:41ベケット『オハイオ即興劇』
@mokamuro トントン、おじゃまします。「霊媒ベケット」読ませていただきました。いやあ、このテーマ面白いです(一部は水声通信22に書かれてましたね)。「オハイオ即興劇」の入れ子構造に関連して、「ラストテープ」や「幽霊トリオ」のこと、そして題名のことも考えつつ読みました。
2012-05-09 22:00:15@HAYASHI_twit 拙論を読んでくださりありがとうございます。水声通信まで読んでくださっているとは!たしかにクラップや幽霊トリオとの関連は深いと思います。ずっと怪しげなテーマでやってきたので、面白いと言っていただけると励まされます。今後ともよろしくお願いいたします。
2012-05-09 22:26:05@mokamuro 確かに題名は怪しげではあります(笑…ロジックには怪しげなところはなく強くインスパイアされました。「もしデリダがベケットについて書いたならオハイオ即興劇を取り上げたかも」なんてことも思いながら。デリダならタイトルのImpromptuにも亡霊性を見ましたかね…。
2012-05-09 22:34:08@HAYASHI_twit タイトルの "Ohio" のほうはデリダ的展開ができると思ったのですが、たしかにImpromptu にも亡霊性を見ることはできそうですね。私より私の論を理解してくださっていて嬉しいです。いや喜んでる場合じゃないですが笑。
2012-05-09 22:52:21①水声社の『サミュエル・ベケット! これからの批評』所収の岡室美奈子「霊媒ベケット」について。『オハイオ即興劇』をめぐる論考で、デリダ『ユリシーズ・グラモフォン』を参照しつつ、ジョイス=神の声を媒介するベケット=霊媒師の作品内構図の提示。いろいろな方向で思考がうごめく刺激的論考。
2012-05-09 22:43:25