核燃料サイクル施設の社会学ー紹介

原発も同じだったように思う
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島薗進 @Shimazono

1舩橋晴俊・長谷川公一・飯島伸子『核燃料サイクル施設の社会学』有斐閣3月。原発災害を理解する上で重要な長期調査を踏まえた社会学の著作。序章「青森県への核燃料サイクル施設の立地は、青森県内の公共圏における自律的な、立地の是非をめぐる論議の結果として、それが受諾されたわけではない」

2012-05-12 10:15:41
島薗進 @Shimazono

2『核燃料サイクル施設の社会学―青森県六ヶ所村』。舩橋氏執筆序章「放射線廃棄物問題については、日本社会全体の公共圏の貧弱性が、政策の欠点を生み出している。およそ、一つの政策選択をする場合、理想的な手順は、その政策の効果とコスト、とりわけ負の随伴現象を、事前に取り集めて、それらの」

2012-05-12 10:16:43
島薗進 @Shimazono

3『核燃料サイクル施設の社会学』序章よりpp15-16「総合的な勘案のうえに、その採否を判断することである。そのような意志決定は、利害関係者に対して開放的な「講論形成の場」が存在してこそ、可能になるであろう。ところが、放射性廃棄物問題において露呈しているのは、日本の原子力開発が」

2012-05-12 10:17:18
島薗進 @Shimazono

4舩橋・長谷川・飯島『核燃料サイクル施設の社会学』「メリットのみに注目する一面的観点から開始され、負の随伴現象としての放射性廃棄物に対して、十分な考慮を払ってこなかったということえある」「以上のようなころまでの経過が露呈してきた問題点を捉え返すのであれば、むつ小川原開発問題は

2012-05-12 10:17:50
島薗進 @Shimazono

5『核燃料サイクル施設の社会学』序章より「現代の足尾鉱毒事件とでもいうような様相を呈している。そこには、経済政策の柱となるような開発努力と地域住民との深刻な対立、政府と大企業の支配力、環境破壊あるいはその危険の巨大さ、先端的技術と古い政治体質との結合、といった共通の諸特徴が」

2012-05-12 10:18:26
島薗進 @Shimazono

6舩橋晴俊氏ら『核燃料サイクル施設の社会学―青森県六ヶ所村』有斐閣、2012年3月pp15-16「みられるからである」「だが、福島原発震災は、以上のような青森県の開発の歴史と原子力政策をあらためて問い直すこと、そのための公共圏と公論の活性化を要請している」以上は核心をつく叙述。

2012-05-12 10:19:45