Chivalreaperの英語講座:時制と使役のニュアンス

@Chivalreaper による受験勉強が教えてくれない英語の解説。
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Chivalreaper @Chivalreaper

今日は英語の【時制】つまり時の表現についてのお話をします。英語には時間を表すための特有の表現があります。それは『現在形』と『過去形』です。基本的には、この2つだけです。どうです?英語の時についての表現、難しいなぁ…と思っていらっしゃる方もいるかもしれませんね。でも大丈夫、大丈夫。

2012-06-30 21:16:30
Chivalreaper @Chivalreaper

『あれっ?英語には未来を表す表現はあるでしょう?』と思った方、焦らない焦らない。でもズバリ言っておくと、英語には『未来を表す決まった言い方』は無いんです。つまり『未来形』という形は無いってことなんですよ。それはまた後ほど語るとして、まずは現在と過去に焦点を当てて見ていきましょう。

2012-06-30 21:16:42
Chivalreaper @Chivalreaper

まずは『現在形(不変形)』からです。さぁ、そもそもボク達が生きている時間はいつなんでしょうか。過去?現在?未来?いろいろ考えてしまいますね。例えばこの文字を打っている自分はこの文字を打ち終わった瞬間から、一瞬一瞬で過去に流れていきますね。でもボクらはそれを現在と呼んでいるのです。

2012-06-30 21:16:53
Chivalreaper @Chivalreaper

だから思うに、現在形という形はこの自分たちが生きているまさにその瞬間に見合った名称であるか、にはとても懐疑的です。だから現在形という名称が分かりやすい一方、それにペンネームがあって、変わらない形、『不変形』というニュアンスもこの時は内包している、と考えたほうがいいかもしれません。

2012-06-30 21:17:02
Chivalreaper @Chivalreaper

この『現在』という時間は、一瞬一瞬を切り取ったもの、という認識がある一方、それはいつも自分の近くに纏わりつくのです。つまり新しい瞬間瞬間、従順で寡黙な騎士が側に待機していると考えます。言い換えれば現在とは変わっていくものと同時に、変わらないものが同時に存在している時間なんですね。

2012-06-30 21:17:11
Chivalreaper @Chivalreaper

その剛健で寡黙な騎士は、片時もアナタの側を離れないわけですから、現在形は多くの場合、不変な状況を表すわけです。I go to school by bike. (私はバイクで学校に通っている、のが普通の私の日常である) I am a student.(私は学生である、それが日常だ)

2012-06-30 21:17:23
Chivalreaper @Chivalreaper

不変は普遍と繋がっていきますね。The sun rises in the east and sets in the west. (太陽は東から昇り、西に沈む)それから、Human beings are mammals. (人間は哺乳類である) 変わらないから『常識』なんですよね。

2012-06-30 21:17:31
Chivalreaper @Chivalreaper

どうして”What do you do?”がご『ご職業は何ですか?』と意訳されるのかも、この習慣や普遍な状況を表す『現在形』の特性から導き出すことができますよ。つまり変わらないことをする。『普段何をするのですか?』という意味合いが、何をお仕事なさってるんですか?に繋がるんですよ。

2012-06-30 22:08:01
Chivalreaper @Chivalreaper

Tom plays soccer. と言えば、トムは日常的にサッカーをしている訳ですから、この文章からも少なくともTomはa soccer playerである、ということが推察できるわけですね。さて、現在形が自分ととても近い瞬間であることは、思考や気持ちを表すのにとても便利です。

2012-06-30 22:08:24
Chivalreaper @Chivalreaper

know, think, understand, love, hope, want, などは現在進行形よりも現在形が好まれる動詞です。さっきの話に当て嵌めて考えれば、どうして現在形が好まれるのか、理解できるかもしれません。これらはなかなかやめられないんです。半永久的不変なのです。

2012-06-30 22:08:33
Chivalreaper @Chivalreaper

know,一回知ってしまったら、それを知らなかった自分には戻れない。think, understand, などもそう。考えを持っている、理解している、そしたらもう昔には戻れませんよね。記憶喪失にでもならない限り。同じように人を愛すること、欲しがること、望むこと。哀しい不変の法則。

2012-06-30 22:08:41
Chivalreaper @Chivalreaper

これらは『状態動詞』と呼ばれるものですが、分類はどうでもいい。進行形になることだってあるのです。”I am liking you.”なんて言われたらドキドキしてしまいますね。これは好きですよ、という状態ではなくて『あなたのこと…好きになりかけている』という心の動きを表すからです。

2012-06-30 22:08:52
Chivalreaper @Chivalreaper

もっと詳しく言えば、動作動詞の進行形は『その行動が始めから終わりまでの間の部分を表す』のに対して、状態動詞の進行形は『それが存在しない状態から、その状態が存在するまでの間を表す』のです。つまり言い換えれば、0→1になるまでの過程を表すのですよ。反対に動作動詞では1→0を表します。

2012-06-30 22:09:03
Chivalreaper @Chivalreaper

だから動作は止められるわけですね。だってそれは1→0を表す性質のものだから。反対に動作動詞は止めようと思ってもやめられない。だってそれは0→1、と終点が1、つまりその状態が存在する時がゴールであり、終点であるから。そういう訳で人間はこの0→1、1→0を上手く使い分けているのです。

2012-06-30 22:09:09
Chivalreaper @Chivalreaper

申し訳なく感じたり、悲しかったり、嬉しかったりすることも、尊敬したり、提案したり、宣言したりすることも、現在形から滲み出る近衛兵の特性が滲みでています。申し訳なく思うことは、その気持ちを現在抱えているということ。それからsuggestする時もそういう考えを持っている、ということ。

2012-06-30 22:09:20
Chivalreaper @Chivalreaper

現在という瞬間瞬間が現れては消えて行くのと同時に、その現在という時間はいつもボク達に纏わりついてきますから、ある意味現在とはStalkerみたいなものですね。そしたらこうやって、何かについて話すときにあたかも目の前でその状況が起こっているかのように、実況中継することだって出来る。

2012-06-30 22:09:29
Chivalreaper @Chivalreaper

"Listen, I had a scary situation yesterday." "What happened?" "I went out with my mistress. And…I saw my wife right in front of us." "Fuck!"

2012-06-30 22:09:37
Chivalreaper @Chivalreaper

"Then?" "Then I see my wife have a knife in her hands with all her jealousy. N she starts wielding it. Everyone about us screams like hell!"

2012-06-30 22:09:44
Chivalreaper @Chivalreaper

少し注意して見るとよく分かるのですが、最初は過去形で話していた男が、途中から現在形(不変形)を使い始めていますね。これは一体どういうことなのか、というと、このいつも傍らにいる存在、現在という時の習性が引き起こす自然で、ボク達も日常耳にするようなごく自然で身近な使い方なのですよ。

2012-06-30 22:09:53
Chivalreaper @Chivalreaper

『おい…昨日ものっそい怖い目に遭ったよ』『何があったんだい?』『愛人とデートに行ったらさ、気が付いたらいきなりオレ達の目の前に妻が立ってたんだよ。』『ふぁっく!』『…それで?』『で、彼女が嫉妬の塊で両手にナイフ握ってるのが見えんの、それから振り回し出して、周りの皆はパニックさ!』

2012-06-30 22:10:00
Chivalreaper @Chivalreaper

みなさんもこういう話をする時に、臨場感を持たせるために、過去に起こったことを、過去形ではなくて、わざわざ現在形で語ること、ありませんか。過去形で語ると、どうしても臨場感というものは今より遠いので、薄くなってしまいます。そのため、こうやって一番身近な時、現在形で、お話を紡ぐ訳です。

2012-06-30 22:10:12
Chivalreaper @Chivalreaper

頑張って現在形(不変形)の最後の用法を学んで行きましょう。英語には未来形はない、というお話を一番最初にしましたよね、だから英語では他のいろいろな表現や言い方を借りて、未来を表す、そういう方法を発展させてきたんです。この現在形にも未来を表す力がありましたよね、でもニュアンスは一緒。

2012-06-30 22:10:21
Chivalreaper @Chivalreaper

現在形=不変ってことです。つまりThe meeting starts at 11:00am tomorrow.ってなったら、それはもうほとんど変わる余地のない予定になってしまうのですよ。会議があるのはこの時間、これ以外はない、っていうニュアンス。電車の時刻を言う時も一緒ですのよ。

2012-06-30 22:10:32
Chivalreaper @Chivalreaper

纏めると『現在形(不変形or普遍形)』という時の表現は、まず自分に一番近しい時の存在があって、それはいつも自分の廻りに纏わりついて離れない、つまり臨場感も感じながら、不変であったり、普遍であったり、半永久的であったり、変わる余地のない未来の予定に関して使える表現だということです。

2012-06-30 22:10:40
Chivalreaper @Chivalreaper

今度は『過去形』のお話。英語では過去とは厳密に過ぎ去ってしまった時間のことで、日本語ではこの過去、と完了がごちゃまぜになっております。一つ例を出しましょう。『宿題をした』この文章からでは『いつこの人が宿題を終えた』のか分かりませんね。三日前かもしれないし、今さっき終わったのかも。

2012-06-30 22:10:47