分かるを教える現象学?

哲学という懐疑は、「分かるを分かる」を相手と共有しようとして、実在性を信憑性にしてしまう。それを脱構築した國分功一郎『スピノザの解決』以降、ポスト哲学は可能なのか? 國分氏の脱構築から遡行して、メルロポンティやフッサールの現象学を読みたくなった。・・・というお勉強ツイートのまとめ。 前のまとめ: http://togetter.com/li/325034 http://togetter.com/li/326036
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大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

メルロポンティが、知覚の現象学序論で、純粋感覚や注意や判断とかいうのも、批判対象である認識論や主知主義が、そうした用語で回避してきた現象を問題にするためだが、それを問題にするためにも、デカルトの標識論に言及せざるを得ないのだが、スピノザが批判したのも同じ点だからだ。

2012-07-10 01:29:10
大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

國分さんがhttps://t.co/1pKNLsta といっている、いわば懐疑の解決というのが、スピノザのコギトということになるが、メルロポンティにいたる現象も、別段他のものであるとは読めない。

2012-07-10 01:06:19
KoichiroKOKUBUN國分功一郎 @lethal_notion

ポプキンの有名な懐疑論についての本はこれですね。The History of Scepticism http://t.co/mATtplhA

2012-07-10 00:54:03
KoichiroKOKUBUN國分功一郎 @lethal_notion

懐疑論といえば、フランスにいたときにRichard H. Popkinの懐疑論についての研究を使ったら、バリバールから「この人はJFケネディーの暗殺事件とかをやっている人だ」と言われた。要するに色物扱いだった。でもポプキンおもしろいよ。歴史探偵。邦訳はあるのかな?

2012-07-10 00:53:11
KoichiroKOKUBUN國分功一郎 @lethal_notion

Cogito, ergo sumからEgo sum cogitansへの書き換え。ここにどれほどデカルトとスピノザの哲学的立ち位置の違いが反映されていることか。ここにあるのは、懐疑論者を論駁しようとした哲学者と、「懐疑論者なんてシラネ」と言い得た哲学者の対立なのだ。

2012-07-10 00:48:57
KoichiroKOKUBUN國分功一郎 @lethal_notion

最近の高校の倫理資料集は『デカルトの哲学原理』のことが書いてあるらしい。「スピノザはデカルトの言うCogito, ergo sumを、Ego sum cogitansと理解せねばならないとした」とか書いてあるそうだ。すごい。でも高校生にそれぐらい難しいことを勉強させるのは賛成だ。

2012-07-10 00:45:44
KoichiroKOKUBUN國分功一郎 @lethal_notion

講座の準備してて思ったけど、俺はこういうごちゃごちゃしたテキストを読み解いてほぐしてくとかそういうのが一番やってて楽しい。デカルトを読むスピノザを読むっていう作業だけで興奮する。本当はこういうことだけをやっていたい。しかし現実の世界はそれを許してくれない…。

2012-07-10 00:42:57
KoichiroKOKUBUN國分功一郎 @lethal_notion

この前の土曜日は朝カルで『デカルトの哲学原理』について話をしました。あの本はデカルトとスピノザの関係が実に複雑で、デカルトの『哲学原理』を論じるとあるけど、実際には「諸根拠」を論じていて、「諸根拠」は神から始まるけどスピノザはコギトから始めてとか…。

2012-07-10 00:39:27
KoichiroKOKUBUN國分功一郎 @lethal_notion

今年はあとスピノザ『エチカ』の研究書にできれば着手したい。いま、どこに行っても「ああ、これもスピノザで説明できる」とか「これにも、スピノザを分かりやすく伝えられればいいのに」とか思うことがホントに多い。スピノザを知ると世界が違って見えてくる。それを伝えられるような本を書きたい。

2012-07-10 00:22:45
大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

このメルロポンティの論述のスタイルは、当分楽しめる感じね。つい現象学用語の内とか外とか、見える見えない、というのを取っ払って、構成とか性質とか、そういう古い原因論のような用語に目が行ってしまうけどね。そう言えば、存在とか、あるとかいう言い方は回避的ねwww (^-^)/

2012-07-09 03:49:27
大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

しかし、一巻目後半から戻って、経験論と主知主義に対するものの章を精読し直しているけど、知覚は半眠だが、注意は語り得る対象を持つとか、決定された性質の想起=二次的な注意に対して、ア・プリオリな固有の性質が構成する第一の知覚(がある)とか、用語をずらして行く過程は確かに癖になるね。

2012-07-09 03:25:40
大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

そりゃそうですな。ただ今指導しているのは、定立した対立項の要約だけなので、とにかくこういう文章も読んでない子にノートつけさせているのです。RT @aoinatsunosora: ところでその文章を要約すると「彼を知りたければとりあえず彼の著作を全部読め」だと思います。笑

2012-07-09 03:23:36
辻井 勝 Katsu Tsujii @aoinatsunosora

@sunamajiri ところでその文章を要約すると「彼を知りたければとりあえず彼の著作を全部読め」だと思います。笑

2012-07-09 03:20:16
大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

そりゃイデアは探さないでしょうねー。私もそうは言ってませんよ。たとえばスピノザの時にも、幾何学は放棄されてましたしね。 RT @aoinatsunosora: イデアは「かのもの」であって、外へ出ていくことです。

2012-07-09 03:14:04
辻井 勝 Katsu Tsujii @aoinatsunosora

@sunamajiri イデアは「かのもの」であって、外へ出ていくことです。

2012-07-09 03:05:49
大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

というと思ってあえてツイートしたのだけど、同じことですよ。どう違うと確信してます? むしろ興味深いのは無意識のようなものを駆逐していることの方だなー(^-^)/ RT @aoinatsunosora: イデアじゃないんだなあ。

2012-07-09 03:05:04
大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

東大受験の子にhttp://t.co/RoMU5pdX を要約させているのだが結局何の問題なのか?というので、人間の意識はあるのかと問うと、その意識に先行して円は円か?という先験性の問いになるようだよ、といったら「イデアの話をずっとやってるんですか、長っ」といって爆笑になった。

2012-07-09 02:55:22
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大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

東大受験国語では、現象学の言い回しを、いわば平明に言い換えられるかがテストさているといって過言ではないとこの前話したが、フッサールまでは対立項要約ができるが、メルロポンティの叙述になると定立する対立項がすぐに反転して要約できない。 http://t.co/tPzAIu2w

2012-07-09 02:34:11
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大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

国語教科書の見田の貧困の評論。「地平」「目に見える・見えない」「相関」。どれも典型的なフッサールの現象学用語だが、本当に鼻に付くな。脱構築したい衝動にかられるかも(^-^)/ http://t.co/W1d9dts5

2012-07-09 02:27:33
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福来 実 @minoru_fuku

神経言語学では、自己認識を変えると行動が変わり環境が変わると言う。自己認識を変えるためには、NASAの発表した残り96%のエネルギーの存在を理解し、4%の影法師でなく、96%のエネルギーを感じる自分にトリップしないと。

2012-07-04 17:01:22
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