民衆知の可能性―「衆愚」とは何か?

自分のための備忘録。暫定的なまとめです。
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廣田鉄斎 @hirotatessai

@Nobukuni_Koyasu (続き)民主主義が「多すぎる」などとふざけたことを言う「専門家」連中を相手にせず、人々のパワーで「未完のプロジェクト」たる民主主義を実現すること――民主主義をたたかいとることこそが、わたしたちの課題だと思います。

2012-07-09 12:48:49
廣田鉄斎 @hirotatessai

(12)核技術は「権威主義的な技術」である。核開発に反対する理由は、それが物理的に危険であるから、だけではない。http://t.co/0CDPnhwG

2012-07-09 16:31:15
廣田鉄斎 @hirotatessai

(13)核は国家の権力とエリート・専門家の権力(テクノクラシー・テクノストラクチュア)を増幅させる。核はふつうの人びとのパワーと自律を弱め、人びとからコンヴィヴィアルな自由を奪う。http://t.co/0CDPnhwG

2012-07-09 16:31:43
廣田鉄斎 @hirotatessai

(14)まとめれば、核のパワーはふつうの人びとによる民主主義的なパワーとは絶対に相容れない「疎外されたテクノロジー」――本質的に軍事テクノロジーなのだ。。。 http://t.co/0CDPnhwG

2012-07-09 16:32:45
廣田鉄斎 @hirotatessai

運動は「政治家や選挙政治に幻滅し、こんどは自分の手でやろうと決意し、制度化された権力の腐食した道を越え、その外で活動しようとしているのです」(レベッカ・ソルニット)

2012-07-09 22:08:05
廣田鉄斎 @hirotatessai

教育の目的は「真の政治的経験(genuine political experience)への導入」(アーレント)にある。「政治(学)とは、英語になおすと”political education”(政治教育)になるんだよ」(藤原保信)

2012-07-10 00:06:29
廣田鉄斎 @hirotatessai

「参加の主要な機能は・・・心理的側面と、種々の民主主義的な技量と手続きにおける実践の獲得を含んだもっとも広い意味での教育的なものである」。「参加は参加にとって必要な資質そのものを発達させ育てていく。個人は参加すればするほど、より有能に参加するようになる」(キャロル・ペイトマン)

2012-07-10 00:16:15
廣田鉄斎 @hirotatessai

オキュパイ運動における直接・水平・参加民主主義の「経験は簡単に忘れられることはないし、新しい文化を切望する気持ちを深める。根本から包括的で、尊厳に満ち、協力的で、水平的な文化を」(サラ・ヴァン・ゲルダー)

2012-07-10 00:23:54
Ikuo Gonoï @gonoi

本日のTOKYO FM「TIME LINE」の『首相官邸前デモが行き着く先とは?』をお聴き下さった皆さま、どうも有り難うございました。より多くの人びとに自身が当事者であり、今の政治を変える力があることに目醒めてほしい一心でお話しました。 #tokyofm_timeline

2012-07-10 01:32:47
Ikuo Gonoï @gonoi

近代デモクラシー論では、政治参加者の拡大・一般化にさいして、古代のデモクラシー概念のなかで固定観念とされていた「民衆=愚か」という不等な等号をいかにしてはずすかが、重要な課題だった。先人たちが見出した解のひとつは、実際に人びとが政治参加することで自己の陶冶が可能になるというもの。

2012-07-10 02:02:42
Ikuo Gonoï @gonoi

近代デモクラシー論は、有権者の拡大と政治参加を自己の陶冶と学びの契機として捉える。同射程を今日の直接民主主義たるデモや抗議行動に当てはめると、それらはたんに抗議の「頭数となる」だけの場に留まらない。世の中の不正義を見抜き、わたしたち自身が賢くなるための学びの場として存在している。

2012-07-10 02:12:49
Ikuo Gonoï @gonoi

しばしば「人びとは愚かなので民意など必要ない」という声を耳にする。だが近代以降の民主主義は、たんに民意を可視化するだけではなく、わたしたちが賢くなるための方途なのだ。それは、自らの感情といまある秩序への「否」を、暴力ではない手段で表明し、政治への感覚を鍛えることを学ぶ場である。

2012-07-10 02:19:19
廣田鉄斎 @hirotatessai

エリートが選「良」ではなく選「悪」でありうることが、誰の目にも明らかになったのが、3.11以降の事態の展開ではなかったか。専門家は「専門バカ」に徹したからこそ専門家であり、専門以外の分野については素人なのだ。「学」識や「知」識が叡智と必ずしも一致しないという教訓は、古来の教訓。

2012-07-10 07:42:39
廣田鉄斎 @hirotatessai

「古代のデモクラシー概念のなかで固定観念とされていた「民衆=愚か」という不等な等号」というのはプラトンとか、アリストテレスとかのように、知識人が基本的に貴族とそれに準じる支配層に属しており、そのような人たちの言説が二千年間支配層に受け継がれてきた、というだけの話ではないだろうか。

2012-07-10 07:53:54
廣田鉄斎 @hirotatessai

実証的な証拠は全くないが、わたしは、縄文人のフツーの人びとも結構賢かったのではないか、いまの消費社会・メディア社会・学校教育によって「アタマをやられている」人よりは、よほど賢かったのではないか、などと考えている。文字で残された史料というものは基本的には少数の支配層側の記録だから。

2012-07-10 07:57:16
廣田鉄斎 @hirotatessai

「衆愚」といえば、日本の永田町界隈、とくに議事堂内の人たちを想像するのだが、「衆愚員」「衆愚院」と改名したら、すっきりするのではないでしょうかね。(毒)

2012-07-10 08:00:53
廣田鉄斎 @hirotatessai

安価で、水平的かつ双方向的で、時空の制約を超える情報技術の発展により、民衆が(1)情報の局地性と(2)マスメディアと学校教育による支配(洗脳)から脱することができたとき、集合知としての民衆知はエリートや支配層の「専門知」を遙かに超える可能性をもつ。

2012-07-10 08:21:50
池谷裕二 @yuji_ikegaya

大学教授への自己評価アンケート。なんと94%もの教授が「自分は同僚の教授たちよりも優れている」と答えます → http://t.co/ENSL9ZgH

2012-07-10 08:50:10
廣田鉄斎 @hirotatessai

再帰・自省性の欠如。自分(たち)(だけ)が「真理」の側や、社会の「外部」に立てる、と本気で思っているとすれば、いまの「学問」は悲惨だな。愕然とする。

2012-07-10 12:06:59
芦原省一 @BeneVerba

「紫陽花革命」をエジプト革命やウォール街占拠に例えるのは、違うといわざるを得ない。いくらなんでも大雑把すぎる。十万人規模のデモは海外では普通だと思うけど、それらを特に「革命」と呼んだりしない。そういう高揚した意識と実体のズレは危うい。

2012-07-10 11:06:01
芦原省一 @BeneVerba

ウォール街占拠の要求を限定しないという姿勢は、簡単に既存の政治システムに組み入れられることを拒否し、まだ到来していない可能性を考える役割を果たしている。

2012-07-10 11:43:46
芦原省一 @BeneVerba

左派政党が政権をとれば全てが良くなるかのように思ってはいけない。民主主義の源泉となるのはあくまで民衆。民衆が自律的に意識を拡大しつつ、より良い政治システムを目指していくこと。

2012-07-10 11:37:52
廣田鉄斎 @hirotatessai

ちなみにアーレントの引用が「生半可な知識」に基づいているというご批判があったが(むろん勉強中の身なので「生半可な知識」であること自体は否定しない)、『政治の約束』を見ると、アーレントは明らかにプラトン的なエピステーメを批判し、ソクラテス的ドクサ、すなわち「民衆知」を称揚している。

2012-07-10 18:33:54
廣田鉄斎 @hirotatessai

より正確に言えば、すべての市民がそれぞれの立場(standpoint)から、各自のユニークでシンギュラーな意見を表明し、互いにドクサ(臆見)をぶつけあうところに、アーレントは「政治」――すなわち、人間的自由――の可能性を見ている。

2012-07-10 18:43:30
廣田鉄斎 @hirotatessai

「私たちが真に自由になることができる――つまり、自らの衝動に駆り立てられたり物質的存在としての諸条件に左右されなくなる――領域が存在するということを理解するのは、とても難しい。

2012-07-10 18:45:19