広島教採塾さん「シンプルにインパクト、コンパクトにインパクト」のツイート。

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レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

さて、質問がありました。 「『シンプルにインパクト、コンパクトにインパクト』 これは単語である必要はないんですか。 教えてください。」

2012-04-25 15:22:31
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

お答えします。「シンプルにインパクト、コンパクトにインパクト」とは簡潔に感銘を、明解に明快を、と日本語で言い換えることもできますね。要は、短い表現で相手の心をつかむ、分かりやすい表現で相手の心に迫る、という表現技法ですよね。

2012-04-25 15:24:16
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

インパクトは単語で勝ち取ってもいいですし、フレーズでも構いませんし、文でも構いません。時には文章で勝ち取ることもあるでしょう。ただ、シンプルかつコンパクトでなければなりません。具体的な例で説明しましょう。過去のツイートでもご紹介した例もいくつか一度引用しますね。

2012-04-25 15:25:56
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

簡単に単語でやる場合の典型例は次のようなものです。(ベストということではなく、あくまでもサンプルです。) あなたの強みは?と聞かれて、「やる気、元気、本気」と答えるような場合です。「やる気、元気、本気」とリズミカルに、しかも、強みの本質を端的な単語で表していますね。

2012-04-25 15:27:58
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

単語でやる例は、例えば、教師に必要な能力は? と聞かれて、「教師には、易者、役者、学者の能力が必要」と端的に単語で答えて、易者とは子どもの未来の可能性を見抜き信じて伝える力、役者とは興味深い授業や指導を展開する演出力、学者とは専門教科を極めて自信を持って教える力、という風に。

2012-04-25 15:33:53
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

単語でシンプルにインパクトを取るとは、多くの場合、効果的にナンバリングとラベリングを行うことに通じます。ナンバリングとラベリングとは、「言いたいことは3つ。一つ目はXXX、二つ目はYYY、三つ目はZZZ」 とするやり方のことです。

2012-04-25 15:35:44
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

単語が一語の場合は、特にナンバリング・ラベリングではないこともあります。世界的に有名な例としては、チャップリンに「あなたの映画の中で最高傑作はどれですか?」と聞いたら、チャップリンは、「Next One!」と答えたというものですね。

2012-04-25 15:38:34
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

ここから、The best one is next one.というインパクトフレーズを作ることもできます。日本語でちょっと工夫して言うなら、「いつも次をベストに」となるでしょうか。あるいは、「次をベストにするのが今の仕事」なんてね。これは単語ひとつでインパクトを取る手法です。

2012-04-25 15:40:22
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

フレーズで同じような表現技法を取ることもできます。面白い例で説明します。皆さんが面接で「教師になりたいのは、子どもの笑顔が見たいから」なんて、実にくだらない(笑)答えを言ったとします。そして、面接官が、「子どもの笑顔とは?」と聞いたら、どう返答しますか?

2012-04-25 15:45:12
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

ここで、「子どもの笑顔とは、子どもが自分の可能性に気付いた証、子どもが教師に想いを分かってもらえた喜び、子どもがもっとやってみようと未来を向いているまなざし、そんな表情のことだと思います。」と答えてみると、単語レベルで行ったことと同じような効果が期待できますね。

2012-04-25 15:47:52
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

先程、笑顔で述べたのは単に抽象的な一般論ではありませんよ。ちゃんとした想いと教育観に基づいています。子どもは自分ができた分かった時に自己肯定観を持ち成長する、子どもはいつも自己表現をしているのでそれを受け止めてあげることが重要、そして、もっとやりたい学びたい、こそ動機付けの目標。

2012-04-25 15:52:03
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

どうです? 先に、想いがあるからこそ、教育観があるからこそ、インパクトあるフレーズができるのですよ。単にカッコいい言葉で遊ぶのではありません。

2012-04-25 15:53:25
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

文や文章レベルでコンパクトにインパクトをとる場合もあります。でも、これは相当な表現力と発想力が必要です。アインシュタインレベルでないとね(笑)。まあ、アインシュタインレベルである必要はありませんが、彼には文レベルで、これを成し遂げていますね。

2012-04-25 15:55:43
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

核兵器生みの親の一人であるアインシュタインにこう聞きました。「第3次世界大戦ではどんな兵器が使用されるでしょうか?」 彼は答えました。「第3次世界大戦でどんな兵器が使われるかは知らないが、第4次世界大戦で使われる兵器なら分かるよ。石とこん棒だよ。」 すごいですよね。この表現。

2012-04-25 15:57:30
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

第3次世界大戦は核兵器を使用することは誰もが知っている。だから誰もが知っていることをあえて言わない。「第3次大戦は核戦争になり、人類の文明は終わる」なんて言わないんですよ。その代わりに、第4次大戦があるとすればその時の人間の文明のレベルは石とこん棒になっていると言うのです。

2012-04-25 16:00:10
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

そういう表現を取ることで、第3次大戦のすさまじさ、第3次大戦で人類の文明が崩壊していることを相手に印象付けるのです。

2012-04-25 16:01:07
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

さて、具体的な質問があったので、それを例にして、コンパクトにインパクトを考えてみましょう。質問はこうです。 「大学生になって、初めてアルバイトや部長を経験して、人に自慢できるほど「人を見る」を大事にしてきました。ですが、どうにもうまく文章にできません。 教えてください。」

2012-04-25 16:06:48
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

アルバイトに特化して考えてみましょう。どのようなアルバイトなのかが良く分からないので、こちらで勝手に仮定してみますね。例えば、コンビニの様なお店の店員、レジ係のようなアルバイトとしますね。「人に自慢できるほど、『人を見る』ことを大事にしてきた」というわけですね。さあ、どうするか。

2012-04-25 16:09:42
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

例えばこうします。「3年間で1500時間になるコンビニのアルバイトで学んだことは、『人がそっと伝えていることを見抜く』という力です。コンビニは急いでいる人も来ます。でも『急いでいる!』と言う人は少ないものです。ちょっとした表情やそぶりでそれを見抜いて、迅速に対応して差し上げる(続

2012-04-25 16:14:24
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

続き)また、高齢者や幼い子ども大切なお客様です。財布からお金を出すのに時間がかかっているような場合には、優しく、「おかねはゆっくりとこのお皿に入れてくださればいいですよ」のように声かけをする。酔っ払いのお客様にはXXXXXX」のようにしていきます。

2012-04-25 16:16:00
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

「お客様が必ずしもはっきりとは伝えようとはしていないけれど、今、そのお客様が本当は何を分かって欲しいかをきちんと理解して差し上げる。それが、「人がそっと伝えようとしていることを見抜く力」だと思います。」 みたいに続けていきます。

2012-04-25 16:17:43
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

そして、「コンビニでお客様が買い物ができたというだけでは、『顧客のニーズに応える』というレベルですが、コンビニで気持ち良く買い物ができた、気を使ってもらって嬉しかった、ならば『顧客のニーズを超える』と言えると考えます。アルバイトで学んだことは、(続く)

2012-04-25 16:19:35
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

続き) 『顧客のニーズに応える』のレベルから、『顧客のニーズを超える』のレベルに到達することでした。そして、それを可能にする方法の一つが、「人がそっと伝えようとしていることを見抜く」ということだと実感しました。」

2012-04-25 16:21:44
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

ツイートで書きましたから、少しくどいところや繰り返しもあります。一つの文章にまとめるときには更に推敲して、簡潔かつ明解にしていきますが、話しの流れとしてはこんな感じです。

2012-04-25 16:22:40
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

重要なことがあります。先程のアルバイトの話の最後に、決して、「このことを活かして、教師になっても・・・」なんて言ってはいけませんよ。興ざめです。先程の表現だけで面接官は分かってくれるのです。さっきのアインシュタインの話と一緒です。

2012-04-25 16:24:25