フェミニスト会話分析をめぐって──小宮『実践の中のジェンダー』への斉藤正美さんのコメント
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@frroots (続き)現実的にも、本書のような、政治的に対立する運動を描いた本では、どちらにも「偏りのない」をめざすというのは難しいと思うからです。とはいえ、「偏る」ことを推奨するという意味では毛頭ありません。#tomadoi
2012-11-16 23:41:22@frroots ひとまずいただいたコメントにお返事させていただきました。決して十分ではないと思いますので、疑問があればまたお答えしたいと思います。コメントをいただいたこと、本当にありがとうございました。@kei_matsuo #tomadoi
2012-11-16 23:42:29@msmsaito お返事どうもです。今ちょっと時間がないので後日お答えしますが一点だけ。私が「フェミニスト側」かどうかはあまり目下の議論と関係ない気がいたします。
2012-11-17 00:23:50@msmsaito いちおうお答えしておくと、私自身の「フェミニスト」定義によれば私自身はフェミニストではないですが、『戸惑い』で批判されている「フェミニスト」たちにも共感するところを多く持っていますので、「フェミニスト側」と言われることに異存があるわけでもありません。
2012-11-17 00:27:10『実践の中のジェンダー』をめぐるやりとり
11月17日深夜
.@frroots小宮さんがフェミニストかどうかを私がお尋ねした背景について書きます。小宮さんがお書きになった『実践の中のジェンダー』を私が読んだ時から、この方はフェミニスト研究者なんだろうか、と疑問を持っていました。
2012-11-17 22:54:54.@frroots 小宮さんが『社会運動の戸惑い』本における、私の「フェミニスト」への扱いに疑問を持たれたのは、ちょうどいい機会。私がかねてより、小宮さんの『実践の中のジェンダー』本における「フェミニスト」への扱いにもっていた疑問について書いてみます。
2012-11-17 22:55:05.@frroots小宮さんが、ご著書で「フェミニスト的関心」から会話の音声データを分析するCA(会話分析)を紹介しています。そこで海外先行研究として引用していたのは、1970年代アメリカのフェミニスト社会学者らの論文、及び1998年英国のフェミニスト社会心理学者の論文だけでした。
2012-11-17 22:55:26.@frroots小宮本では、20年以上も時代が異なる2つのCA研究を並べて紹介しつつ、異なる学問背景やそれぞれの時代に沿った研究潮流などについてはまったく説明されていません。そのため、ウェズレルの研究が20年前のウェストらの研究に直結したもののように読めます。
2012-11-17 22:55:37.@frrootsしかしながら、実際には、例えば、ウェストらはその後も、80年代後半までフェミニスト的関心から数多くのCA論文を産出し、論議を巻き起こしています。しかし、小宮さんはそれらをまったくとりあげていません。
2012-11-17 22:55:48.@frroots現在のフェミニストCAは、90年代以降のCAが論敵としてきたCDA(批判的言説分析)や、ポスト構造主義とも連携することが必要とみなしています。70年代のCAと2010年代のCAは、学問的背景や分析にあたっての関心などにおいて、かなり異なるものとなっています。
2012-11-17 22:56:07.@frroots そこに至るまでには、80年代から現在までずっと、多数のフェミニストがフェミニズムの課題を会話分析を用いた研究で分析しようと格闘してきています。そうした先達の血の滲むような努力の歴史が一切言及されていないことが非常に気になりました。
2012-11-17 22:56:32.@frroots 私は米国等での「国際言語とジェンダー学会(IGALA)」などに90年代から2000年代を通して参加してきました。そしてフェミニスト研究の場を通じて、CAもCDAも両方フェミニスト研究には必要、という現在の「フェミニストCA」の方向性は確立されたと考えています。
2012-11-17 22:56:50.@frroots そして、そうしたフェミニストによる研究の歴史を捨象している、この本の書き手の小宮さんという方はフェミニストなのだろうか、フェミニストの研究の流れにご自分を位置づけていらっしゃる方なのだろうか?と疑問をもったのでした。
2012-11-17 22:57:00.@frroots より広い視野で会話や談話、言説の在り方を問う現在のフェミニストCAについて紹介されるなら、こうした葛藤を含んだ研究史を紹介するのは必須だと私は考えます。
2012-11-17 22:57:14.@frroots このように考えていた矢先に、小宮さんご自身から『社会運動の戸惑い』に関するツイートをいただいたので、フェミニズム研究を論ずる際に、ご自分をフェミニストであると位置付けておられる方なのかどうか、つい尋ねてしまったという次第です。
2012-11-17 22:57:22.@frroots ところで、小宮さんは、「私自身の「フェミニスト」定義によれば私自身はフェミニストではないです」と言っています。では、小宮さんが考える「フェミニスト」とは、いったいどういうもので、何をさしているのでしょうか。この点についてもぜひお考えをいただけますでしょうか。
2012-11-17 22:57:31有忙中閑
斉藤さん(@msmsaito)がだしているウェスト、ってのは懐かしい名前だわ。80年代終わり頃、学部の交換留学してたときに、Zimmermanの授業をとっていて、Westがゲストスピーカーで来た記憶ありw ウェストは若かったし、その後も論文いろいろ出していることだろう。
2012-11-17 23:14:45.@yamtom 生ウェスト、ジンマーマンに会っていたとは興味深いですね。80年代後半だとまだ彼女らの論文が影響力あった頃のような。
2012-11-17 23:37:50@msmsaito そうそう、当時はまだ影響力かなりあった頃だろうと思われます。その頃は私も学部生で、Interpersonal Communicationみたいのをメジャーにしていて言語学系授業もいくつかとったりしてたので、Zimmerman & Westも読んだ覚えがあり。
2012-11-17 23:40:18