ポルノグラフィをめぐる断想。と、やりとり。
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contractio
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「性的自己決定権は意思的・手続的な権利、性的人格権は客観的で価値的な権利として観念される」。この法学者の「観念される」って言葉のニュアンスがよくわからんのだが。
2010-08-17 08:32:56
「客観的で価値的な」もわからんのだが、おそらく「本人の意思とは(あんまり)かかわりなく(保護されるべき)」なんだろうなあ。これってけっこうおそろしいことを言っているような気がする。
2010-08-17 08:36:28
「性的自己決定権とは別個に性的人格権を観念することの意義は、性売買に典型的な、当事者の形式的な「同意」を調達した性的支配関係における権利侵害を表現できることにある」
2010-08-17 08:38:46
「しかし、形式的・手続的には性的自己決定権を侵害していなくてもなお、性売買は客観的・実体的な権利としての性的人格権を侵害していると評価しうるのである。」
2010-08-17 08:41:36
「そういうふうに決めといた方が全体としてはよい結果になる」っていう感じの思考なのか、「いややっぱりそういうのは客観的に決まってんのよ」という思考なのか。おそらく後者だろうなあ。
2010-08-17 08:45:22
これに注がついていて、吉田克己先生という方の議論が紹介されている。「〜人格的価値を優先した自己決定権の制約が肯定される(パターナリズムに基づく自己決定権の制約。)〜」
2010-08-17 08:48:44
パターナリズムでそういう立場になっちゃうのか、それ以外のなにやら「客観的価値」な立場でそうなっちゃうのかはずいぶん大きな違いがある。パターナリズムである方がまだ議論が可能だ。
2010-08-17 08:51:40
最後の節が「パターナリズム批判をめぐって」で、パターナリズムでいくぞ、ということらしい。根拠の一つはMelissa Farleyの売春婦の68%がPTSDにかかってる、というデータ。ちゃんとした研究なのかなあ。
2010-08-17 08:55:11
うーん、やっぱりFarleyの調査だけとりあげてRonald Weitzerあたりのしっかりした研究に触れないのはちょっとなあ。国内でも水島希先生たちのとかあるわけだし。
2010-08-17 11:16:44
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2010-08-17 11:18:13