江戸時代 書籍の文化と文字環境

江戸時代 書籍の文化と文字環境についてまとめました。
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@miohiromin

1803[書籍の文化と文字環境]違いを意識して作られている本である以上、文字の違いも読み取ってこそ、その本に向かい合ったことになり、真に江戸時代の本に近づくことになるのだろう。なかなか写真やコピーでは伝わらないものが実物の和本には、確かに有るといえる。

2013-01-12 19:26:24
@miohiromin

1804[書籍の文化と文字環境]画像公開が進み、容易に江戸時代の書物の姿を目撃できる環境が整備されているが、現物を手にとっての読書に優るものはない。江戸時代の本は比較的容易に近づくことが出来、容易に購入することも出来る。是非とも現物を手にして江戸時代の本を味わいたいものと願う。

2013-01-12 19:27:50
@miohiromin

1805[書籍の文化と文字環境]近現代の本には無い、和紙の感触。毛筆文字の魅力。読み捨てに作られた粗末な本にも、その用途としての本の味があり、経書のようなお堅い本には、本の階級を意識させるような謹厳さがあり、淵源となった中国本との関係から、模倣して作られた和本もあり、

2013-01-12 19:39:04
@miohiromin

1806[書籍の文化と文字環境]日本で独自に発展した和本もあるだろう。それを現代の目線で評価するばかりではなく、当時の事情に即した和本との対話には、見ぬ世の人々と対話するような楽しみがあるはずで、やはり実際の時間経過の中で今日に伝わった本を手に感じた時、

2013-01-12 19:40:11
@miohiromin

1807[書籍の文化と文字環境]時間や空間を超越した本との出合いが実現したと言えるのだろう。江戸時代の本には、当時のままの意味づけが少しも変わらずに含まれてそこに存在しているのである。そんな本の全部を読んでみたいと欲張りにも考えてしまうのである。

2013-01-12 19:41:20
@miohiromin

1808[書籍の文化と文字環境]江戸時代の本に関しては僅かな例を掲げたに過ぎない。では全部について載せられるかと言えば到底不可能な量の江戸時代の本が今日まで伝わっている。視野に入ってくる本の数も人によって違うだろうし、専門に扱う分野によっても接する本は違ったものになるだろう。

2013-01-12 20:08:08
@miohiromin

1809[書籍の文化と文字環境]しかし間違いなく江戸時代の本は毛筆由来の文字によって出来ていて、その文字の姿を選択したのには、それなりの意味があったはずである。それをどこまで読み解こうとするかは読み手側の選択による。

2013-01-12 20:09:26
@miohiromin

1810[書籍の文化と文字環境]必ず文字に言及せよという意味ではなく、知的成果を紙面に定着させるために本を作った江戸時代人は如何なることがあっても毛筆で文字を表現するしか方法を知らなかった訳で、その制約が制約として見えるのか、

2013-01-12 20:10:30
@miohiromin

1811[書籍の文化と文字環境]与えられた環境のその中で、最大効果を狙った作りにしたと考え現代の読書とは違う目線の読み方をするのか、これも読む我々の姿勢で本の扱いも違ったものになるだろう。そんな様々な可能性を考えたに過ぎない。

2013-01-12 20:11:48
@miohiromin

1812[書籍の文化と文字環境]視点が変われば読み方にも変化や広がりが起こる。これまでの読み方が絶対ではなく、別な意味や可能性がまだまだ隠れているように思われる。現代の急激に推進されている便利なシステムの享受の結果、本来持っていた江戸時代の本の魅力を見失っていたらば大損である。

2013-01-12 20:14:03
@miohiromin

1813[書籍の文化と文字環境]実際の本に触れながら、ゆっくりと江戸時代の事や文字の姿についてなど、海のような広い江戸本の迷宮でウロウロしていたいと思っている。(了)

2013-01-12 20:15:12
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