2010年8月26日

創作論や小説技法以前の「論理的な文章」について@藤原祐

榊先生のところに図らずも乱入してしまった、藤原祐先生のその後。 純粋に国語の授業レベルでの「論理的な文章」についてのお話。 こっちはこっちで、渡瀬草一郎先生と長野聖樹先生が乱入……というかリツイートされたりしてましたが。 追加で、国語の授業レベルでの読書法……「三読法」と「一読総合法」について。 続きを読む
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榊一郎@D4DJのゲームは今のところあくまでシナリオ監修ですよー。 @ichiro_sakaki

ともかく、漫然と文章書いていても、その量が膨大ならば、自然と文章は上手くなると思うんですけどね。実際、私がそうでしたし(お前の文章ヘタだよ、というツッコミはとりあえず聞こえないふりをするとして)。だからって「さあ、今から○年文章修行するぜ!」ってのもしんどいでしょうから、

2010-08-26 14:48:24
藤原祐@カクヨムで連載中です @fujiwarayu

僕の文章など別段上手いわけでもないというのは棚上げして、榊さん(@ichiro_sakakiさん)に便乗。文章(ひいては言語)っていうのは個人的に『表現という服を着た論理』だと思うのです。だからまずは「論理的であること」を心がけると上達が早いんじゃないでしょうか。

2010-08-26 15:01:30
藤原祐@カクヨムで連載中です @fujiwarayu

@ichiro_sakaki いやいやそんなことは! 便乗しただけですから!

2010-08-26 15:07:21
kaiser @aalrke

@fujiwarayu そもそも論理的である文章とはなんですか?

2010-08-26 15:08:03
藤原祐@カクヨムで連載中です @fujiwarayu

読みにくい文章っていうのは大概の場合、「読み手が状況を理解するのに必要不可欠な情報」が省かれていたり、もしくは過剰な修辞に囲まれて見えにくかったりするものです。省略も装飾も文章にとってのオシャレであるのは確かなんですが、まずは体型をきちんとしないとどんな服着ても逆効果。

2010-08-26 15:12:20
藤原祐@カクヨムで連載中です @fujiwarayu

で、論理的である=体型を整える方法ですが、具体的には『5W1Hをきちんと説明すること』なんじゃないかと思います。それはつまり「読んでる側に『わからない』というストレスを与えないこと」でもあります。

2010-08-26 15:25:38
藤原祐@カクヨムで連載中です @fujiwarayu

「私は毎日給料をもらうために勤務先の工場で刺身にタンポポを乗せる仕事をしています」と「タンポポェ……」では、わかりやすいのは前者ですよね。で、前者の文章から『誰が見ても自明なこと』を取っ払い修飾してやると「今日もまた刺身にタンポポを乗せる仕事が始まるお……」になる訳です。

2010-08-26 15:32:14
藤原祐@カクヨムで連載中です @fujiwarayu

で『文章』というのは、この「5W1Hを説明し読み手に情報を的確に伝達する」というプロセスを、一文単位でやったり数文単位でやったり一段落を使ってやったり数段落を使ってやったり……と、「説明する長さ」に緩急をつけながら進めていく行為と言えます。

2010-08-26 15:36:57
藤原祐@カクヨムで連載中です @fujiwarayu

ここで「Whereが説明されないまま延々と進む」とか「Whoがわからないまま話が次へ行く」とかが重なってくると「わからない」=「読みにくい」になる訳です。

2010-08-26 15:38:38
藤原祐@カクヨムで連載中です @fujiwarayu

もちろん小説などでは「わざとWhoを明かさない」とか「Whyを漠然としか提示せず想像に任せる」とかいった「読み手にあえてストレスを与える行為」が頻繁に行われたりするのですが、普通に「もう少し読みやすい文章が書きたい」という場合、下記のようなことを気を付けるといいんじゃないかと。

2010-08-26 15:41:32
藤原祐@カクヨムで連載中です @fujiwarayu

また「小説を書きたいけど書いたことがない」「書いてみたいけどどう書けばいいのかわからない」という場合にも、下記のことを意識してみると有効なんじゃないかと思います。5W1Hというのは最小単位のストーリーであり、この小さなストーリーを積み重ねていけば自然と大きなストーリーになるので。

2010-08-26 15:43:47
藤原祐@カクヨムで連載中です @fujiwarayu

まーそんな感じで、なんとなくの与太話でした。

2010-08-26 15:44:49
藤原祐@カクヨムで連載中です @fujiwarayu

@kaisereagle 以上の説明で、説明になっているでしょうか?

2010-08-26 15:48:38
kaiser @aalrke

@fujiwarayu おお、これはご丁寧に、たまたまちょっと疑問に思っただけでこんなに丁寧にお答えいただきまして恐縮ですm(__)m

2010-08-26 15:51:09
藤原祐@カクヨムで連載中です @fujiwarayu

あー、ちなみに下記のことは小説の技法とか創作論とかそんなたいしたものでもなく、誰もが国語の授業で「なんとなく教わっていること」でもあります。わざわざカリキュラム組んで練習したりはしないので(今の指導要領ではどうか知らんけど)なかなか意識されにくいのですが。

2010-08-26 16:00:06
渡瀬草一郎 @sou1rou

ログを眺めて、榊さんや藤原さんの文章話の流れでふと思い出したこと。5W1Hとか表現力とかとは別の話なんですが、学生時代に書いた自分の文章をプロになってから読み返して、やたら読みにくくて「うえー」となった記憶があります。

2010-08-26 17:55:43
渡瀬草一郎 @sou1rou

理由は単純で、「三人称で視点がやたらズレる」という状態のせい。たとえば↓のような感じ。:悪い例。 『アルカインはカルカンを口に頬張った。ほのかに広がる旨味と確かな満足。猫まっしぐらは伊達ではない。セロも続いて食べてみた。あんまりおいしくない。人間には向いていないのかもしれない。』

2010-08-26 17:56:11
渡瀬草一郎 @sou1rou

下の例だと、アルカインとセロの視点が短い範囲で入り乱れているので、一読して「読みにくい!」感じに。これだけだと短い文章なので気にしない方もいるかもですが、こういうブレを何回も繰り返すと酷く読みにくい文章になるハズ。

2010-08-26 17:56:40
渡瀬草一郎 @sou1rou

で、これをセロ視点で推敲するとこんな感じに。 『アルカインがカルカンを口に頬張った。よほど旨かったのか、彼は満足げに眼を細める。猫まっしぐらは伊達ではない。セロも続いて続いて食べてみた。あんまりおいしくない。人間には向いていないのかもしれない。』

2010-08-26 17:57:54
渡瀬草一郎 @sou1rou

そして同じ文章をアルカインの視点で推敲するとこんな感じに。 『アルカインはカルカンを口に頬張った。ほのかに広がる旨味と確かな満足。猫まっしぐらは伊達ではない。続いてセロが同じ物を口に入れたが、彼はどうにも微妙な顔をしている。人間向きの味付けではないらしい。』

2010-08-26 17:58:29
渡瀬草一郎 @sou1rou

どっちも即興なので後で直したくなる文章っぽいですが、とりあえず例としてはこんな感じに。「三人称でも、視点の元となる人物が混在するとやたら読みにくい」というのは、初心者のうちに陥りやすい罠のような気がします。

2010-08-26 17:59:23
渡瀬草一郎 @sou1rou

上手い人だと違和感なくこの混在を使いこなせることもありそうですが、意図的にやった上で、読む人に違和感を持たせないのはけっこう大変…… 逆に視点にさえ気をつければ、たとえ語彙は少なくても、小説の文章としてはそこそこ読みやすくなりそうな気がする今日この頃。長々と失礼しましたー。

2010-08-26 18:00:00
藤原祐@カクヨムで連載中です @fujiwarayu

全部リツイートしようと思ったけどちょっと長いのでここまで。詳細は渡瀬さん(@sou1rouさん)のツイートにて。

2010-08-26 18:05:49
@yakisoba0083

ただ、読書する力って、外から見て上達したかどうかが分かりにくいので、やらない人が多いんだよなぁ。

2010-08-26 18:07:14

コメント

さひろ@アイコンの更新したい @sahiro 2010年8月31日
この手の「(小説としての?)文章の基本」を扱った本というと……『小説道場』(中島梓)が思いうかんだりするわけですが、さすがに古すぎかにゃ?>『創作論や小説技法以前の「論理的な文章」について@藤原祐』
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セルフ執事 @SF_yomi 2011年3月1日
読書の仕方が分らないという人は、模写してみるのも良いと思うよ。自分だとこうは表現しない(できない)って事が物凄く良く分る。でもねぇーこう言っても、タイパーになっちゃう人ってのが過半だったりするのは、日教組が悪いんだとも思う。
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セルフ執事 @SF_yomi 2011年3月1日
文書上達法の一つに書き写す、というのが有るんだけども、これへの批判として、校閲者が名小説家になるわけではない、という物が有るんだよね。で、これはどちらも正しいと思うんだ。校閲者が文章を精読する目的と、文章上達の為に精読するのとは目的が違う。
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セルフ執事 @SF_yomi 2011年3月1日
例えば「赤い白馬がいた」なんて書くと校閲の人はおそらく、何言ってるの? 本気? と一応指摘すると思う。で、この表現が印刷され製本され、売られているのならば、これは作家さんが本気で書いてるわけだ。となると読む側としては、この「赤」は単純に色を表現してるのでは無く「赤」で表現する「何か」が有るのだろうと、その「何か」を探すのが読解なんだよね。
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セルフ執事 @SF_yomi 2011年3月1日
凄くわざとらしい例を書いたけども、わざわざ写さなくて、精読でいちいちこういう表現にひっかかり、考える事が出来るのは、読書力の有る人だと思う。なので、書き写すって事を一回やってみるのも手なんじゃないかな? 
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