デリダ『散種』をめぐって

まず蓮實重彦が語ったデリダの「リシャール殺し」の話題。そして「相対主義」との差異。12月21日には第2回脱構築研究会・『散種』ワークショップ。
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Shigeo Hayashi @HAYASHI_twit

ツイッターでは自由に意見を述べる権利はあるわけで、デリダの読み方に違和感があっても考えの違いということで許容できます。東氏(@hazuma)を批判した理由は、彼はデリダを代弁し、しかも自分の主張の後ろ盾にした(自分の考えにデリダを署名させようとした)ことにあります。

2013-05-18 21:18:36
Shigeo Hayashi @HAYASHI_twit

偽デリダbot:署名という出来事には絶対的単独性と反復可能性がなければならないし、偽造可能性すらもある。ゆえに権威ある哲学者の亡霊に利己的な目的で署名させようとする欲望には、脱構築的身ぶりは断じて抗い、偽造可能性を排除しようと努める必要もあるのである。―『憑在論的 亡霊的』

2013-05-18 23:47:14
烏蛇 @crowserpent

「東浩紀氏の歴史認識問題に関するデリダ言及について」をトゥギャりました。 http://t.co/sFz4kNH03P

2013-05-16 02:45:58

朝日出版社 第二編集部 @asahipress_2hen

まず、「週刊読書人」http://t.co/lmnvzcnJDn 2013年4月5日号をダウンロードした。藤本一勇・立花史・郷原佳以、三氏による鼎談「デリダが〈散種〉したもの」を読んでから。ジャック・デリダ『散種』http://t.co/yIulhEdpGU

2013-05-18 00:26:34
朝日出版社 第二編集部 @asahipress_2hen

藤本一勇・立花史・郷原佳以、三氏による鼎談「デリダが〈散種〉したもの」(週刊読書人)読んだ。手許にある『散種』http://t.co/KV5SCDfjN6 をぱらぱら眺めるが、手に負えそうもない。渡邊守章先生はマラルメを文庫で準備中と伺った。授業あれば読むだろう。授業を受けたい。

2013-05-18 09:19:13
pouvoirmagique(三人目) @pouvoirmagique

リシャール殺人事件の犯行現場の痕跡を、わからないながらに、追うことにしようか。犯人はデリダ、それはわかっているのだが……

2013-05-26 17:11:23
Shigeo Hayashi @HAYASHI_twit

『フーコー・コレクション2』所収の「J=P・リシャールのマラルメ」は64年に雑誌に書かれたもので、同じくリシャールのマラルメ論を扱ったデリダ『散種』所収「二重の会」の前後に読むといいかもしれない。蓮實重彦が反デリダの側から《リシャール殺し》を語った文脈もわかる。

2013-05-29 23:37:11
pouvoirmagique(三人目) @pouvoirmagique

散種はもう読み終わりそう。二重の会を読んで思う。あるいはデリダの著作を読んでも思うのは、この問題が、論理学研究からハイデガーまでの問題の反復だということだろう。これはかつて批評家たちがいってきたことだけど、我慢強く取り組むべき問題だと、改めて思う。

2013-05-30 20:17:30
pouvoirmagique(三人目) @pouvoirmagique

散種読了して、二重の会が面白かった。文芸批評というものはやはり大事だという思いを新たにした。

2013-06-03 01:25:46
TACHIBANA Fuhito @FUHITOT

『思想』で特集もされるポール・ド・マンだが、個人的な関心事で言えば、英米のニュークリティシズムと、フランスの構造主義との双方の成果と限界を見すえた彼の発言が示唆に富む。哲学者・思想家によるマラルメ論の系譜を考える上でも、両大戦間の批評と当時のマラルメの位置づけは要注意事項なので。

2013-06-27 23:21:51
TACHIBANA Fuhito @FUHITOT

明後日6月29日(土)は明大リバティタワーで「模倣と創造」の定例研究会で発表予定。「二重の会」を中心に語る(合田さんは『グラマトロジーについて』を論じられる模様)。ド・マンの「フォルマリスム批評の袋小路」を手元に置きつつ原稿執筆中。 https://t.co/P5F6caDctR

2013-06-27 23:31:41
TACHIBANA Fuhito @FUHITOT

「模倣と創造」の定例研究会から帰宅。次第に多くの聴衆が集まり、結果的には大盛況(完全主観)。法政大学出版局の郷間さんや『散種』共訳者の郷原さんにも来ていただき、個人的にも大変心強かった。

2013-06-30 00:28:22
Shigeo Hayashi @HAYASHI_twit

言葉と植物は、相性がいいのかな。「それぞれの terme(単語=終り)はまさしくひとつの germe(芽)であり、それぞれの germe はまさしくひとつの terme である」と書く『散種』のデリダ。アカシアの葉にペンを見るクロード・シモン。「言の葉」と書く日本語はもちろん。

2013-08-15 21:01:22
yusuke miyazaki @parages

デリダが『散種』のなかで参照を促しているゴルトシュミットのプラトン『クラテュロス』論。Victor Goldschmidt, Essai sur le Cratyle, 1940. プラトンのミメーシス概念を把握するのに必須の文献とのことでさっそく注文。

2013-08-25 10:39:31
yusuke miyazaki @parages

ゴルトシュミットは、ナチス政権成立の余波でドイツから渡仏した亡命ユダヤ人。エミール・ブレイエやマルシアル・ゲルーの弟子とのこと。1981年に67歳で没。日本では紹介されたことはないと思うが、プラトンを中心に古典哲学関係で重要な研究を残しており、少し掘り下げてみる必要がありそう。

2013-08-25 10:40:37
yusuke miyazaki @parages

デリダにせよドゥルーズにせよ、あの時代には、今ではあまり見えなくなっているが、概して水準の高い、戦間期の一群の哲学史家や哲学研究の厚みが共有されていて、彼らが一見さりげなく参照している文献を丁寧に追えば驚くべき着想源が発掘されることがよくある。それを明示化するのが後発の者の仕事。

2013-08-25 11:42:03
heisodekker 大嶋浩 @heisodekker

デリダの『散種』(藤本一男他訳)所収の「プラトンのパルマケイアー」は写真について考える上で多くの示唆を与えてくれる。写真(フォトグラフ)論として読んでみてはどうだろう?

2013-09-10 17:49:49
yusuke miyazaki @parages

@ttt_cellule まだデリダの『散種』の方がリシャール的なところがあるのかも。蓮實は「リシャール殺人事件」と呼んだけれども「二重の会」がリシャールに大きく負っているのは明らかだし、ソレルスを論じた「散種」はある意味デリダ流の反テマティックなテーマ批評と言えなくもない。

2013-09-16 21:38:25
Shigeo Hayashi @HAYASHI_twit

デリダがリシャールに対してどのように批判したかにとらわれずに、リシャールとデリダを蓮實重彦のように対立的に見るのではなくて、リシャールのテマティスムをデリダの脱構築に接ぎ木し、デリダの読解をリシャールからの散種として読み込むほうが生産的なのでしょうね。

2013-10-04 22:13:09
TACHIBANA Fuhito @FUHITOT

変な言い方ではあるけれど、「二重の会」のデリダは、リシャールのテーマ概念を批判しているのであって、テマティックというアプローチそのものを全否定しているのではない、と思う。その辺は、近いうちに何らかの仕方で形にしたいと考えている。

2013-10-06 19:51:15
TACHIBANA Fuhito @FUHITOT

蓮実さんの「リシャール殺し」は、おおまかには、 (1)「二重の会」でデリダがやったこと、 (2)(1)を見て周囲(デリディアン?)がやったこと、 (3)(1)と(2)を見ながら、その後のデリダがやらなったこと、 のおおよそ三つくらいの含意があるように読める。

2013-10-06 19:54:56
TACHIBANA Fuhito @FUHITOT

(2)についてはともかく、(1)はテクストの分析によって、(3)はその後のデリダの問題意識の変遷を追うことによって、それぞれ応答することは可能だと思う。

2013-10-06 19:58:16
TACHIBANA Fuhito @FUHITOT

しかしいずれにせよ、私がやりたいことは、従来の読みに根本的な異議があるというより、従来の読みのもう一歩先を指摘することによって、デリダの手つきの興味深さを再発見しようという感じ。

2013-10-06 20:01:23
Shigeo Hayashi @HAYASHI_twit

デリダが「二重の会」の中で(P387)マラルメから引用しつつ「踊る存在の非-個人性」「すなわち踊り子は踊る女ではない」と書いているのを読むとき、ド・マンが『読むことのアレゴリー』で修辞疑問文の例として引いたイェイツの詩句「踊り子と踊りをいかに切り離せようか?」を想起もする…

2013-10-06 21:58:26