早野・坪倉・宮崎論文「福島県内における大規模な内部被ばく調査の結果」とその紹介記事への反応と考察

2013年4月11日に公開された論文「福島県内における大規模な内部被ばく調査の結果」(早野龍五氏、坪倉正治氏ら執筆)とその紹介記事(ダイヤモンドオンライン4月12日記事http://diamond.jp/articles/-/34646)への反応と考察をピックアップしてまとめました。 関連リンク 「早野龍五・坪倉正治氏のWBC論文に関する英語記者会見概要」 http://togetter.com/li/498476
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ryugo hayano @hayano

(承前:三春町)「1年近い時間を空けて、ほぼすべて同一の児童生徒が2回のWBC検査を受けた、という状況は、この震災後における取り組みとしては非常にまれで重要なことです。」

2013-04-13 05:46:17
ryugo hayano @hayano

(承前:三春町)早野坪倉宮崎論文が三春町「だけ」を対象にしたと誤解された方もあったようですが,受診者約30,000人は福島県及び周辺県の多くの地域の方々です.郡山,福島市,伊達,いわき,川内村,… 三春… 浜通りの方も含まれる.あと,茨城,栃木…

2013-04-13 05:49:41
ryugo hayano @hayano

(承前:三春町)しかし,早野坪倉宮崎論文で特に「三春町」に一章を割いた理由は,1.事実上全員を測定して「サンプリングバイアス」が無い.2.二度測定し,体内セシウムが増えていない(=食べていない)ことが分かるから.こういうデータは他には存在しない.貴重なデータです.

2013-04-13 05:51:12
ryugo hayano @hayano

(承前:三春町)三春町だけにこのデータが存在するのはなぜか?それは町長さん,教育長さんを始めとするトップの方のリーダーシップがあったからです.(三春町のWBCについて,以上)

2013-04-13 05:52:23

牧野教授の考察

Jun Makino @jun_makino

もちろん、「三春町」サンプル、という時点で福島県全体の情報とはほぼ関係ない話 である。論文の図 1 を見ればわかるように、三春町は中通りの汚染地帯の端に位置していて 汚染レベルが高くない。

2013-04-13 10:48:31
Jun Makino @jun_makino

高くないことは数字としては論文に while the 137Cs deposition density ranges from 9,000 to 160,000 Bq/m2 (mean 80,000 Bq/m2). という形で書いてある。

2013-04-13 10:48:33
Jun Makino @jun_makino

が、そのあとに Some Miharu residents are therefore potentially at high risk of internal exposure. と謎な文が書いてある。

2013-04-13 10:48:35
Jun Makino @jun_makino

図 3 には WBC 測定の対象者の居住地の土壌汚染の分布が示されているが、折角 「サンプリングバイアスが無い測定」をした三春町サンプルについては それは示されていない。

2013-04-13 10:48:37
Jun Makino @jun_makino

つまり、プレスリリースにある 「サンプリングバイアスが無い測定により福島の内部被ばくが低いことが示された」 という表現は (1) 「福島」ではなく三春町であり (2) 測定者による干渉の後の数 字であるということで少なくとも 2 重に不適切であろう。

2013-04-13 10:48:39
Jun Makino @jun_makino

論文にもあるが http://t.co/h5qidDOFoc こっち でも、 1 回目に高い数値だったのは服のせいでは ? とある。

2013-04-13 11:01:35
Jun Makino @jun_makino

そうすると、その服からの被曝は内部被曝とオーダーでは変わらない、という議論は前にしたので省略。

2013-04-13 11:01:37

チェルノブイリとの比較に関する疑問

クリエネ(出口戦略なしの緩和がコロナ禍を引き延ばす) @morecleanenergy

2011年12月2日のまとめ→.@parasite2006 さんの「福島県下のホールボディカウンター検査事情:平田村・ひらた中央クリニック編」をお気に入りにしました。 http://t.co/M3lcuHIPqB

2013-04-11 13:24:01
クリエネ(出口戦略なしの緩和がコロナ禍を引き延ばす) @morecleanenergy

早野・坪倉論文抄訳をざっと見る。サンプリングバイアスのない調査で福島県民の内部被曝が大したレベルではなく、今後も低く抑える為に食品測定、WBC測定が必要、とのこと。

2013-04-11 13:34:20
クリエネ(出口戦略なしの緩和がコロナ禍を引き延ばす) @morecleanenergy

UNSCEAR報告でのチェルノの土壌汚染/内部被曝係数に比べて内部被曝が大したことない、ということはとても喜ばしいことだ。気になるのは、チェルノでの内部被曝測定値と等価に考えてよいのか、という点。

2013-04-11 13:34:43
クリエネ(出口戦略なしの緩和がコロナ禍を引き延ばす) @morecleanenergy

論文で扱っているひらた中央病院でのWBC測定器はFAST SCANで早野氏らのデータ校正もされている。一方、チェルノブイリでは椅子型遮蔽なしのWBC測定器が多く空間線量も拾っていたと聞く。同じ内部被曝量でも測定値が異なって出る可能性が大いにある。

2013-04-11 13:35:01
クリエネ(出口戦略なしの緩和がコロナ禍を引き延ばす) @morecleanenergy

それで思い出すのが、一年ほど前にTOKIOの山口達也がチェルノでWBCを受けてCs137で20bq/kgという測定値が出たこと。おそらくCs合計で30bq以上、身体全体では1500bqを超える値だろう。この高い値は両者のWBC測定の差を示しているのでは、と思ってしまう。

2013-04-11 13:35:58
クリエネ(出口戦略なしの緩和がコロナ禍を引き延ばす) @morecleanenergy

最後に。早野氏は論文でも内部被曝を引き続き抑えるべき、というのなら、お願いだからビートルズ世代はもっと内部被曝していたから大丈夫、などと言わないでほしい。「内部被曝はなるべく避けるよう、気をつけましょうね」とちゃんと発言してほしい。

2013-04-11 13:36:36
ふくしま30年プロジェクト @info_fukushima

@morecleanenergy ベラルーシでは着替えをせず普段着ののまま、そして外履きも履き替えず測っていますので、体内だけでなく表面付着したCsを測定しての数値が出ている可能性が高いです。 福島在住でない山口達也さんが1年前に測定して1500Bqというのは考えづらいです。

2013-04-11 13:47:43
クリエネ(出口戦略なしの緩和がコロナ禍を引き延ばす) @morecleanenergy

@crms_fukushima ですよね。早野・坪倉論文では、更衣によって有意に測定値が下がったことも報告されていますし。

2013-04-11 13:51:07
クリエネ(出口戦略なしの緩和がコロナ禍を引き延ばす) @morecleanenergy

【再掲】日本財団の記事で、チェルノでの椅子型WBC(コリメータ装着のガンマスペクトロメータ・モデル101(アロカ、東京))についての説明があった。図説つき→https://t.co/LGBZefUNeF

2013-04-11 13:58:25
クリエネ(出口戦略なしの緩和がコロナ禍を引き延ばす) @morecleanenergy

早野教授のWBC測定論はいかに人体内のCsを正確に測るか、ということに終始して、チェルノとの比較や尿検査との比較はまったく考えていないように思える→早野教授の「内部被曝測定には尿検査よりWBCが望ましい」論 http://t.co/4BzmNfWkEb

2013-04-11 14:31:04
クリエネ(出口戦略なしの緩和がコロナ禍を引き延ばす) @morecleanenergy

バイオアッセイ(排泄物等分析による体内放射能評価) (09-04-03-13)ATOMICA http://t.co/B4YOuWpI5A

2013-04-11 14:39:20
クリエネ(出口戦略なしの緩和がコロナ禍を引き延ばす) @morecleanenergy

内部被曝についてチェルノでの値との比較をするのだったら測定方法の違いも考慮に入れないと意味がないですよね。早野・坪倉論文の本文ではそれについて触れているのでしょうか。

2013-04-12 01:12:11