- FukushimaKokugo
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述語との結びつきが明確な言葉は、どれも重要度が高いんです。だから「腰」なんです。たとえば、「アヤコが彼に手紙を出した」において、「アヤコが」も「彼に」も「手紙を」も、どれもカットできない重要な情報ですよね。
2013-04-15 21:41:47ただし、要約の際は、文脈(文の前後関係)に応じてその中に重要度の高低をつけなければなりません。「アヤコが手紙を出した話」とすべきか、「彼に手紙を出した話」とすべきか。それは、文脈によりますよね。ここが、「腰」選びの難しさです。
2013-04-15 21:42:54一方、「は」は、述語との間に格関係を持ちません。「は」は、主題や対比を表します。それが、「頭」なんです。
2013-04-15 21:45:58でも、それでも疑問が残りますよね。「アヤコは手紙を出した」の場合はどうなの、と。「アヤコは」は、「主語」じゃないの?? と。
2013-04-15 21:47:53たしかに、「アヤコは」は主語です。しかし、正確に言えばこれ、「アヤコがは」なんです(笑)。格助詞「が」と、主題の「は」が両方含まれているわけです。そこから「が」が消えて、「は」になっているだけなんです。だから、「アヤコは」は、「主題であると同時に主語である」と言えます。
2013-04-15 21:51:05ここが、勘違いの原因なんですよね。「は」が「主題」の働きしか持たない場合と、実質的に「主語」の働きもあわせ持っている場合とがありますから。だから、混乱する。
2013-04-15 21:52:07そんな、混乱しそうな例文を敢えて挙げた私を、誰かほめてくれないと(笑)。典型的な形の、日本語らしい文を使うことこそ、視聴者の役に立つ――そう思ったからこそ、敢えてそうしたんです。
2013-04-15 21:53:28番組の内容を詰めていく中で一番難しかったのは、いかにして「主語」という言葉に頼らずに、かつ、いかにして「主題」という(耳慣れない)言葉を使わずに説明するか――ということでした。そこで私が寝ずに考えて生み出したのが、「頭/腰足」だったというわけです。
2013-04-15 22:01:32ぜひご購入ください。かゆいところに手が届きますよ。 RT @roko_haha: @ …春休みの宿題の要約がまだ終わってない…」と言い出した高1の娘。先生の公式を思い出しながら… 取り掛かりましたが…。難し過ぎて断念。先生の「本当の国語力2」を買ってみようかな。
2013-04-15 22:04:46そりゃあもう。 RT @kool_mint: ガとハは、きちんと説明しようとすると、難しいなぁ。 RT @ ここが、勘違いの原因なんですよね。「は」が「主題」の働きしか持たない場合と、実質的に「主語」の働きもあわせ持っている場合とがありますから。だから、混乱する。
2013-04-15 22:05:14(笑)。 RT @kool_mint: でも、説明を聞くのは楽しい!笑。 RT @FukushimaKokugo: そりゃあもう。 RTガとハは、きちんと説明しようとすると、難しいなぁ。 RT @ ここが、勘違いの原因なんですよね。「は」が「主題」の働きしか持たない場合と、
2013-04-15 22:09:24ただし、「腰」は、そのメインである「格関係にある言葉」以外にも、述語を直接修飾する言葉全般を含めることができます。便利です。 RT @fukushimakokugo: まあ要するに、私が「腰」と名付けたものは、「格関係」の言葉のことだったのです。
2013-04-15 22:33:17ありがとうございまーす。 RT @roko_haha: @FukushimaKokugo 早速Amazonで注文しました*\(^o^)/*
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