ハリー・ポッター翻訳者、松岡佑子さん特別公開講座@京都外国語大学2013年5月20日
- Garyou_Tensei
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姻戚関係でブラック家の家計図が登場。誰が年長なのか→伯父伯母叔父叔母が変わるので全部問い合わせ。日本ならではの事情。韓国や中国でも同様の悩みがあったそうな。 #hpandi
2013-05-20 17:20:12タイトルの訳:物語の展開がわからない、著者と直接話ができない、秘密主義、タイトルを変えられない。The Order of the Phoenixのorderの話。リサーチや相談して「騎士団」に。 #hpandi
2013-05-20 17:21:36アメリカでは1巻は「HP and the Philospher's Stone」ではなく「HP and the Sorcerer's Stone」に。ローリングの発言力アップと共に元に忠実に。 #hpandi
2013-05-20 17:22:48The Half-Blood Prince→mysterious~的な意味にしていいとの原作者OKをとって「謎のプリンス」としたら賛否がわかれた。 #hpandi
2013-05-20 17:23:45チャプタータイトルの言葉遊び、大変だけど楽しかった。The Mirror of Erised 1-12 Erised->Desireの逆 #hpandi
2013-05-20 17:25:44Deathday Party(Birthday Partyのもじり)の話 → 絶命日 ! 思いつくまでは頭をひねるものの、様々な局面でひらめくのは楽しかった。 #hpandi
2013-05-20 17:26:50言葉遊び2:なぞなぞや歌の訳。Nitwit! Blubber! Oddment! Tweak!(まぬけ、贅肉、半端物、微調整) →JKR「意味はなくていいから調子のいい言葉に」 → わっしゃいこらしょいどっこらしょい #hpandi
2013-05-20 17:29:23人名に込められた意味は訳せないため、オールカタカナ。ふくろう通信で原英文の意味を解説するなど。 #hpandi
2013-05-20 17:31:23翻訳のおもしろさ:自称語(スネイプは「我輩」など)、対称語の多様性。和訳では積極的に訳し分けた。 #hpandi
2013-05-20 17:34:24登場人物の語調にも成長と共に変化をつけた。Luna Lovegoodは「~だもん」の語尾。コックニーを喋るスタン・シャンパイクには江戸っ子的アレンジ。 #hpandi
2013-05-20 17:36:00数字・時間・単数/複数。英語と日本(語)で気にするところが違う。色の比喩表現のカラーパレットの違い。差別用語への配慮。 #hpandi
2013-05-20 17:40:42日本語の特殊性:単複の区別が曖昧。対称語をなるべく使わない。長幼の序。双子の兄弟Fred と George((スライドでGorgeになってら…))、どっちが兄? #hpandi
2013-05-20 17:42:31翻訳は孤独な障害物競走、どこで転んでもおかしくない。コツはとにかく原書を読み込む。間にコンサルタントを入れつつ少なくとも5回は訳しなおしています。 #hpandi
2013-05-20 17:43:372009年(ハリポタ)翻訳者会議 @ パリ。2007年に訳了して2年間で準備し。翻訳者の組織「アブラカダブラ」 #hpandi
2013-05-20 17:44:42古代ギリシャ語版(!)の翻訳者の苦労話:当時「汽車」がなかったのでどう訳せっちゅうねん。ないものは訳せないの最たるもの。 #hpandi
2013-05-20 17:46:12今後の動き:ハリポタシリーズ:文庫化。 / 松岡さん: コニー・ライオンハートシリーズの和訳。 #hpandi
2013-05-20 17:48:31Q1:翻訳を通して自分の母国語である日本をどのように感じられましたか? A1:小学校の低学年から英語を教えるようになったのは悪いことではありませんが、日本語の言語体系が固まらないうちに別の要素を入れないほうがいいようにも思えます。バイリンガルで育つ場合は別だけど。 #hpandi
2013-05-20 17:52:57A1続:言語は文化を背負っているもの。流行によってどんどん変わっていくところもあるものの、喫茶店などで「~よろしかったでしょうか?」と言われたりするのが気になる。「お釣り*のほう*」とか。基礎的な日本語を知らずして英語をやって何になる? #hpandi
2013-05-20 17:54:25