吸収→等価→実効、線量計算の組織荷重定数の総和はなぜ1?

<2014.05.07 実効線量はもとより、等価線量にしても、吸収線量にしても、SvだったりGyだったりする単位には1kgあたりの意味がある。それでこのまとめの問題が解決できました。やっと気づけました。放射線の計量はいつでも単位重量あたり。浴びた総量ではない。見方を変えて解決できました。でも一所懸命考えた記念にまとめは残しときます。> ICRP103 '07勧告 諸量 を読んでて、組織荷重定数を全部足すとなんで1になるのか、いろいろこねくって考えてもわかんなかったのです。このひと月ぐらい悩んでたのが、なんとなく落ち着いてきたのでまとめてみました。組織荷重定数は体の組織の質量比の意味が大きい。吸収線量は実際値、等価線量は吸収線量の修正値、実効線量は象徴値(人の体重を1kgとしたときの放射線影響値)の意味あり。と、なんとか結論。 続きを読む
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onkapi @onkapi

(21) ⑲、⑳での計算でつじつまはあうのだけど、ICRPでいう実効線量はいわば質量1kgに受ける吸収線量の計算をしてる。それを一人の人が受ける放射線からのエネルギーとして象徴的に表現している。 でも、そのために体の大きさで人を区別することなく、人の集団を考えられる。

2013-05-29 04:10:29
onkapi @onkapi

(22) ⑲、⑳はICRPでいうつじつまはあう計算だけどそのなかで表現されている(1/100)というのが、つまりICRPの組織荷重定数だ。100kgで1kgの組織を100持つ人の各組織の質量比のことだ。組織荷重定数を全部足して1になるというのはこのためだ。

2013-05-26 08:19:14
onkapi @onkapi

(23) ICRPの組織荷重定数というのは、人の各組織の質量比。組織荷重定数を全部足して1になるというのはこのため。実際は、単純な質量比なのではなく、その組織のいわゆる感受性を加味した比の調整が行われてるんだろうと予測はできます。

2013-05-26 08:24:01

上の事は、田崎先生の解説ページ
( http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/housha/details/EffectiveDose.html#5 )、<おまけ(理屈っぽい人専用)>なんていう項に、”...もしも人間の全ての組織が放射線に対して完全に等しい感受性をもっているなら、...組織加重係数 wi は、組織 i の質量と全体重に対する比に等しいことになる。...ICRP が用いている組織加重係数は、単なる質量の比ではなく、疫学データを取り入れた半経験的な量である...。” とあって、吸収線量に体重をかけて、その人が受けた放射線の総エネルギーを考える事は間違いでなさそうと思って考えた事であります。

ICRP、吸収線量は実際値。等価線量は吸収線量の修正値。実効線量は象徴値。

onkapi @onkapi

(24) ICRPでいっている吸収線量D(J/kg)というのは、はかることができる実態値

2013-05-26 08:27:29
onkapi @onkapi

(25) ICRPでいっている等価線量H(J/kg)は吸収線量D(J/kg)の修正量実効線量E(J/kg)というのは象徴量。だから吸収線量の単位J/kg=Gy(グレイ)と区別したくなる。そしてSv(シーベルト)を使うということでしょう。

2013-05-29 04:13:36
onkapi @onkapi

(26) Sv(シーベルト)も(J/kg)と訳されるけどもあんまり正しくない。人の受ける放射線からのエネルギーを、体の質量が1kgだと仮定して表現しちゃってる象徴値だから

2013-05-26 08:46:35
onkapi @onkapi

(27) ②で、”甲状腺にだけD(J/kg)の吸収線量の放射線場があるというとき実効線量算出のために、Dに甲状腺組織荷重定数を掛ける。甲状腺等価線量は0.04。つまり0.04D。(ここでなんで0.04掛けてちいさくせにゃいかんのよという疑問がでます)”と書きました。

2013-05-29 04:16:29
onkapi @onkapi

(28) ②の、(なんで0.04掛けてちいさくせにゃいかんのよという疑問)という疑問は、実効線量の計算というのが象徴値を求めることであること、しかも体重が1kgの人に置き換えた値ともいえるから、ということで解決できそうです。

2013-05-29 04:17:57

田崎先生のページの今回の事故の甲状腺の影響の報道における腑に落ちない点についての記述
( http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/housha/details/thyroid.html#4 )。実効線量というのが象徴値であると思って見てみるとなっとくのかんじ。

onkapi @onkapi

(29)田崎先生の記述①。”福島県の児童の甲状腺被曝調査では心配ないの見解の中、もっとも多い被曝は35mSvという報道http://t.co/ZkzXUv7aSj … | 35mSvという報道にはドキドキしますよだれでも。

2013-05-26 09:16:17
onkapi @onkapi

(30)田崎先生の記述②。”35mSvは等価線量←専門外のことを断言しているのは、絶対に確実な専門家の方に確認を取ったからです。信用してください)”と、おもしろくいってくれてます。http://t.co/ZkzXUv7aSj | 35mSvは等価線量。

2013-05-26 09:18:35
onkapi @onkapi

(31)田崎先生の記述③。"35 mSv が甲状腺等価線量を表わすなら、..対応する実効線量は 25 分の 1 の 1.4 mSv 。 " http://t.co/ZkzXUv7aSj | ごまかされてるみたいだけど、等価線量は象徴値だし、質量比を考えるとなっとくできそう

2013-05-26 09:24:06

まとめ

onkapi @onkapi

(32) ICRPで、吸収線量D(J/kg=Gy(グレイ))は実態値で、放射線が人体に与える単位質量あたりのエネルギー。等価線量H(J/kg=Sv(シーベルト))は吸収線量の修正値実効線量E(J/kg=Sv(シーベルト))は象徴値で、体の質量の1kgにかかる人体への影響値。

2013-05-29 04:21:14
onkapi @onkapi

(33) ICRPで、組織荷重定数は、体の中での各組織の質量比の意味を持つ。だから組織荷重定数をすべて足すと1になる。そのうえで組織の感受性による組織間の比の調整はしているのであろう。

2013-05-26 09:34:29
onkapi @onkapi

(34) ついでに、ICRPで、放射線荷重定数というのは、放射線の種類による人体への影響の強さの違いを、光子や電子の放射線(ガンマ線とベータ線だ)のエネルギーを1として表したもの。だからこれを吸収線量Dに掛けた時点(等価線量)で実態値ではなくなってしまっているともいえる。

2013-05-29 04:22:20
onkapi @onkapi

(35) 実効線量Eは、実際量の吸収線量Dtr放射線荷重定数Wrで増幅し組織tの等価線量Htを算出、さらに組織加重定数Wtで減価し全組織分足した、人体単位質量あたりの影響量。人ひとりあたりの象徴量。→ E=Σ(t)Wt*Ht=Σ(t)Wt*Σ(r)Wr*Dtr Σ(t)Wt=1

2013-05-29 03:47:12