HEAT2009さんのTPP国際シンポジウムの内容をまとめました。
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続き。ワラック「医薬品も、われわれ20年間、NAFTA・WTOが入ってきてからどんどん薬の価格があがっています。貿易協定という名目をもって医薬品の価格をあげるという思惑を海外にも展開しようとしているわけです」。
2013-05-30 05:59:58続き。ワラック「公的な意味での感心の高い部分において裁判沙汰になってしまっているのは、この20年間のNAFTAで4億5千万相当の金額の訴訟案件につながっています。それは水であり、区画ゾーニングであり、木材、ライセンス(免許)の部分、水の使用などについて、様々な訴訟になってます」。
2013-05-30 06:00:35続き。ワラック「TPPは中でも最も危険な領域と言えます。ISD条項を日本が呑むことになると、米国企業が日本で1400社ぐらい登録されているが、TPPが日本政府の後押しを受けて署名された際には、日本政府を相手取って行なうISD訴訟をこの米国企業が行なうことができる立場になります」。
2013-05-30 06:01:37続き。ワラック「オバマ大統領はTPPを推すと言ってますが、米国の50州の議会はISD反対(主に共和党)といってます。おそらくオバマ大統領はプッシュするでしょう。三本の矢は中々折ることができないといわれてますが、安倍総理の三本目の矢であるTPPが日本を壊すこともありえるのでは?」
2013-05-30 06:03:27続き。ワラック「さきほどケルシー教授が言っていた日米首脳会談(共同声明)のオバマバージョンと安倍バージョンですが、米国議会は基本的にオバマバージョンしか知らないので、安倍総理のTPPで守り抜きたいという6項目に関してはいっさい聞かされていないわけですから、」
2013-05-30 06:04:07続き。ワラック「日本側は全て譲歩して入るんだなという印象でいます。安倍総理としては強い日本を取り戻したい、世界のリーダーになりたいと言ってらっしゃるようですが、米国議会から見れば、日本はTPPに入ってブルネイ・グアテマラと同じ扱いになりたいんだと見えるわけです」。
2013-05-30 06:04:17続き。ワラック「ぜひ日本の皆さんに伺いたいのは、公式文書の閲覧もできない、サインしてからでないと一項も見ることはできない、しかし見てからでは一文言たりとも変更できない、それも10カ国が3年間決めてきた内容に関して全て条件を呑まなきゃいけないと、なぜそれに同意したいのかと」。
2013-05-30 06:05:28続き。ワラック「ブルネイは第一日目から交渉の席に着いているので公式文書を見ることができてますが、日本はいっさいそれを見ずに7月24日に公式文書を見るまでわからないのに、それでも、全て呑んで入るとなぜ言うんでしょう」。
2013-05-30 06:05:56続き。ワラック「これは悪い流れで心配ではありますが、これは止めることができるんです。私たちが言ってるドラキュラ戦略でTPPを太陽の下に持ってきて一般の人にちゃんと見せてあげなくてはいけないと申し上げてます。ドラキュラは夜間ですから、昼間、太陽の下ではなかなか仕事はできないと」。
2013-05-30 06:06:21続き。ワラック「我々は国民としてその結果に対して変更をかける力を持っているわけです。私どもは国民にうったえかけて、そこで一致団結して真実というものを公の場に出して、こういった大企業の思惑に乗らないように、こういう内容に対してきちんと闘うことができるものだと確信しています」。
2013-05-30 06:06:38金鐘佑「米韓FTAが締結されてから1年という歳月が流れました。締結前は、懸念する声が非常に高くありました。韓国では大変強く反対しました。とりわけ、BSEとISDの問題が大きな争点でした。とりあえずコメ市場に関しては開放しないとなっていました」。
2013-05-30 06:12:46続き。金鐘佑「しかし、コメ市場は開放しなかったが、いったいいつまでこれを開放せずにいられるのかというのは不透明です。米韓FTAは、締結されてから1年2カ月が経ったが、未だに今後どのようになっていくのかを知るのは難しい状況です」。
2013-05-30 06:12:56続き。金鐘佑「こちら(手に持っている紙)は韓国政府が発表した韓米FTA(1年間)の成果というものです。これはそもそも、米国が発表したものを集めたものです。この共通した内容は、輸出が大きく増え、輸入に関しては予想よりは伸びなかったというものです」。
2013-05-30 06:13:06続き。金鐘佑「これを見ていると、韓米両国の立場が矛盾してると思わざるを得ません。TPPを締結すれば、日本の輸出が増え、輸入も増える可能性は十分にあると思います。しかし、農産物の輸入はなかなか防ぐことは難しいでしょう。一時的にそれができたとしても、それがいつまで続くかは不透明です」
2013-05-30 06:14:23続き。金鐘佑「いま韓国が1年の間で経験したいちばん大きなことは、ISDの問題、これがひじょうに広範囲で、予測不可能なものだったという面です。これまで政府の政策に関しては、行政訴訟というものが起こされて、国内で利益というものが計られてきました。ところがISDは、このような公共的な」
2013-05-30 06:15:04続き。金鐘佑「紛争を国内裁判所ではなく、国際的な仲裁手続きにかけようというものです。また、これらの専門家は、殆どが白人で、構成員は15人しかいません。アジア人は一人もいないんです。アジア的な価値というものが仲裁判断の中に取り込まれることは全く期待できないことになります」。
2013-05-30 06:15:24続き。金鐘佑「韓国は1960年代に、ISDにかかわるICSID条約に加入しました。しかし、これまでにISDは一度も起こされたことがないということを根拠にして韓国政府はFTAが締結されたとしてもISDが起こされる可能性はほぼ0%だと説明してきました」。
2013-05-30 06:16:14続き。金鐘佑「ところが昨年、米韓FTA締結後に、韓国において始めてのISDが起こされました。簡単に事件を紹介すると、ローンスターという会社が韓国の外換銀行に投資をしました。これは、韓国の法律に違反するものだったので韓国政府が合法的にこれを規制しました」。
2013-05-30 06:16:32続き。金鐘佑「その結果、ローンスターが外換銀行の再売買に時間がかかったということでこのISDを起こしたわけです。ローンスター側が韓国政府の措置は投資家の利益に反するとしてISDを起こしたわけです」。
2013-05-30 06:16:48続き。金鐘佑「実際には米韓FTAを根拠にしたISD訴訟の提起ではなかったが(※実際は韓ベルギー投資保証協定を根拠にしたISD提訴)、同一の内容でしたし、ローンスターが米韓FTAを根拠にしてISDを起こすことも十分に可能です」。
2013-05-30 06:17:15続き。金鐘佑「現在は裁判部が構成された状況です。アメリカ人1名、イギリス人1名、フランス人1名で、裁判部が構成されました。もうすぐニューヨークのICSIDでISD裁判が行なわれます。専門家は韓国がこのISDで負ける可能性があると見ていますが、韓国政府は120%勝つと言ってます」。
2013-05-30 06:19:06続き。金鐘佑「もしもこの訴訟で韓国が負けることがあれば、ローンスターに対して天文学的な賠償をしなくてはいけなくなるのですが、その賠償額は国民が負担するわけです。たくさんの議論の末、韓国の国会は、少なくともこのISD条項に関しては韓米FTAの中で修正するかまたは削除しなくては」
2013-05-30 06:19:36続き。金鐘佑「いけないというふうに、その方向で再交渉するという決議をしました。現在、韓国政府は、再交渉を行なう予定だと言っているが、これはリップサービスにすぎないのでないかと思われますし、また米国がこれに応じるか甚だ疑問です」。
2013-05-30 06:19:52続き。金鐘佑「このようにTPPがもし締結されれば、公共政策の構造がこれまでとは全く違うものになってしまうわけです。韓国も同様ですが、もっとも準備不足なのは日本政府のように見えます。これまで話されてきたように、秘密主義の問題があります」。
2013-05-30 06:20:21続き。金鐘佑「実は米韓FTAが締結された当時、韓国国会で批准同意案が検討されたんですが、そのときに国会の中で催涙弾を投げた議員がいました。あとから、なぜ催涙弾を投げたのかその意図を聞きました」。
2013-05-30 06:20:38