Game1 SAS92-88@MIAヒートの2連覇がかかったファイナル。スパーズがアウェイでの接戦を制します。スパーズ優勢という空気の中、ヒートの選手達の「ペイサーズとのシリーズの疲労が残っていた」というコメントに注目しました。
開始早々パーカーのループ、PNRからダンカン→グリーンのスリー、PNRからのスプリッター必殺のリバースレイアップ。スタメンのメインディッシュをすべて出し切ったスパーズに、今までに無い強い意志を感じる。
2013-06-07 20:39:38これで尻上がりにアジャストしていくヒートの本領発揮の展開になりましたね。今日は残り3分弱からレブロンがパーカーにつきましたが、次戦でどうなるか見物です。レブロンがついた途端、「ボール回さんかい」とばかりに絶叫したポポビッチも見物です。
2013-06-07 22:37:46「スパーズはやっぱり強い、ヒートはウェイドもアレンも決めてたのにそれでも負けた」結果を受けたこのような意見が多いのではないだろうか。しかし「ヒートはペイサーズとの死闘直後で疲れていた」もしこれを文字通り受け取ると、ディフェンスもオフェンスのどちらにも、違ったものが見えてくる。
2013-06-09 10:22:28(その1)オフェンスではコーチ・ニックが指摘するように、SASと対照的にしてオフボールで誰も動かない「5OUT」をハーフコートの35%で採用した。しかし、疲れていたとしたら、これが最も有効な体力温存のセットであることは言うまでもない。http://t.co/mvzoV1Vr02
2013-06-09 10:25:23(その2)オフェンスでは、HoopChalkの示す通り、ヒバート同様のPNRスリップ(素早くビッグマンがロールする)ことで、MIAのトラップを「解体した」わけだが、これこそ恐ろしく体力を消耗するカバーディフェンスが必要なことだ。 http://t.co/a2Iry3EJWh
2013-06-09 10:28:30(その3)もしMIAが「疲れを残していた」ならどうだろうか。オフェンスはボッシュもウェイドも頻繁にカットし(元々シューターは固定なので、3OUTにはなりやすいが)ディフェンスは、ヘルプを信用して徹底したボールプレッシャーをかける、いつものヒートが見られそうな気がしてこないだろうか
2013-06-09 10:31:58(その4)一連のライター達がSASを称賛しているが、そこまで点差は開いていたか?と問いたい。実はSASもターンオーバーやオープンショットを外していて、つけいる隙は沢山あったのだ。どうだ、あそこまで動かないMIAでも接戦だったことの恐ろしさが段々わかってきたか、おまえたち。
2013-06-09 10:36:15注:ターンオーバーは4しかありませんでした。
(その5)ループに対してチャルマースやコールが走り回った末に、すぐさまトラップに移行できるのか、という問いはまだ残っている。ただ、これはSASもやればやるほど疲れるわけで、万能薬ではない、ということを最後に書いて終わる。ではまた明日。
2013-06-09 10:42:29Game2 SAS84-103@MIA 1戦目と同様の接戦でしたが、ヒートがスリーポイントとディフェンスの前に大量点差でシリーズをタイに戻します。両チームのスリーポイントに注目する記事です。
ファイナルをスリーポイントから読み解く。①チャルマースを例に得意の右コーナーから打たせる戦術を紹介②SASのPNRを起点としたスポットアップスリーは46.7%と依然有効③LBJをロールマンにしてドライブ警戒の裏をつくスリー http://t.co/AXoukhYIY0
2013-06-11 12:23:29確かにレブロンのPNRを徹底してアンダーで守っていたが、これに対抗してレブロンがロールマンになるパターンは去年のOKCとイメージがダブる。そこからピンポイントに右サイドに出すのもすごいけど。
2013-06-11 12:26:32ヒートも徹底してアンダーでパーカーのドライブを防いでいた。レギュラーシーズンでメロへのスクリーンに対してレブロンがモリモリファイトオーバーしてたのとは対照的。
2013-06-11 12:28:58Game3 MIA77-113@SAS あれだけ圧倒的だったヒートがストップ。ここからこのシリーズの展開が誰にも読めなくなってきます。スパーズはレブロンを下がって守り、敢えて外から打たせます。レブロンはロングレンジのシュート確率48%であり、自殺行為に見えますが、これが奏功します。
マイク・プラダのレブロンへのD解説。曰く「20-24ftの確率48%ではなく、ドライブとオープンな選手を探し続けるプレイ傾向から導かれた戦術」即ち①スクリーンには徹底してアンダー②ペイントでは囲むことで、戸惑わせることに成功したとの弁。http://t.co/n39lyrvrqZ
2013-06-13 09:05:35プラダは戸惑いを見せたレブロンについて説くも、昨年のカンファレンスファイナル6戦目を挙げ、「彼はマインドを変えることが出来ることを既に証明している」と締めた。魂の文章やろ、これ。
2013-06-13 09:10:12Game4 MIA109-93@SAS 4Qにヒートが得意のハイプレッシャーディフェンスを強めてシリーズをタイに戻します。どちらも圧倒的な強さを見せつけて勝つため、シリーズはどう転ぶか全くわからなくなりました。
PNRで早めに切り込むスプリッターへのディフェンスは、Game5でも見どころになるはず。ウェイドはボールが入った瞬間にスティールを狙い、レブロンは対峙しつつパスをカットした。この3対2で左へのパスをカットするレブロンは鬼。 http://t.co/mXCMSNuI5c
2013-06-15 09:39:59しかし「いつものMIAに戻った」「MIAが本気を出した」といった単純な話ではない気がする。このディフェンスは背が足りずファールがかさむリスクがあるが、スプリッターの消極性に助けられたのかもしれない。パーカーが復調せず、ロールマンへのカバーだけに集中すればよかったのかも知れない。
2013-06-15 09:47:00と言うのも、ビッグマンにペイントでボールが入ったときのウェイドのプレイは、恐ろしく切れていたものの、ギリギリのタイミングで、あそこで正面対峙したら止められないわけだし、画像の3対2もダンカンならさばいていたようにも見える。スプリッターが要因と言えなくもないのではないか。
2013-06-15 09:51:15とにかくIND戦もSAS戦も、このペイントでの数的有利・不利へのスリリングな展開(MIAと対戦相手の戦術の押し引き)が見どころであることは言うまでも無い。いかん、今から興奮してきた。
2013-06-15 09:53:24ちなみにさっきのレブロンのパスカットは、あれだけ深い位置でもトランジションからレイ・アレンのスリーまで繋がっている。PNRで数的有利になるが、そこからのターンオーバーは、自動的にMIAの数的有利になるので、ロールマンの役割も重要。MIAへのPNRではどちらもボールをこぼせない。
2013-06-15 09:59:53