編集者と著者との信頼とは。藤田裕行氏と鈴木耕氏

ヘンリー・ストークス氏の「英国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄」という本に編集者が著者に無断で「南京大虐殺はなかった」などと書き加えられていた、という報道があり、フリー編集者でライターの鈴木耕さんは嘆いてツイートされておられましたが、御自身はライターとして編集者とのご関係をどう考えておられるか少し疑問があるのでまとめてみました。
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鈴木 耕 @kou_1970

とてもイヤなニュース。英国人記者が書いたとされる『英国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄』(祥伝社新書)が、翻訳者の一存で「南京大虐殺はなかった」などと書き加えられていたという。この本、英国人記者へのインタビューを基に翻訳者(?)が日本語にしたという代物。どうも成り立ちがヘン(続)

2014-05-10 11:16:31
鈴木 耕 @kou_1970

(続)『英国人が見た連合国戦勝史観の虚妄』という本、著者とされる記者へのインタビューを基に日本語にしたというが、日本語の原稿の英訳を著者(?)に確認させていないということになる。いくらインタビューでの本作りが許されると言っても、著者の了解も取らずに出版するとはあまりな…。

2014-05-10 11:20:43
鈴木 耕 @kou_1970

これはそうとうひどい話。内容を確認せず、著者(?)に確かめもせずそんな本を出版した版元にも大きな責任があります。回収したのでしょうか?→南京虐殺否定を翻訳者が無断加筆 ベストセラーの著者が修正要求 - MSN産経ニュース http://t.co/e8Rns0ttXV

2014-05-11 17:33:48
mindtaclejp @mindtaclejp

あるライターが週刊金曜日に書評を書いて間違いがあったが、編集者だけが謝り、当人は語らずという事例もあった。 QT @kou_1970 英国人記者が書いたとされる『英国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄』(祥伝社新書)が、翻訳者の一存で「南京大虐殺はなかった」などと書き加えられてい、

2014-05-12 13:48:30

週刊金曜日 書評・本箱の本(2013年1月18日)

金曜官邸前抗議 デモの声が政治を変える
by 野間易通=著 ¥1785
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4309246109?
未曽有の「うねり」内部から率直に語る 鈴木耕/評

http://www.kinyobi.co.jp/backnum/data/from/data_from_kiji.php?no=2764

鈴木耕さんは週刊金曜日1月18日号で野間易通氏の「金曜官邸前抗議」の書評をしたのだが、その中で事実と違った記述があり、編集者の小長光哲郎さんが2月22日号の編集後記で謝罪訂正している。

▼3・11から二年。東京にいるとその記憶が薄れそうになる瞬間はある。気持ちの緩みも、たぶんある。一月一八日号『金曜官邸前抗議』の書評。「抗議行動は官邸前から国会周辺や各官庁へも拡大、経産省前には抗議テントも設置された」とありますが、テント広場設置は二〇一一年九月一一日、官邸前抗議行動は一二年の春から。私の確認ミス。お詫びして訂正します。緩んでどうする……

http://www.kinyobi.co.jp/backnum/data/from/data_from_kiji.php?no=2764

鈴木耕さんは編集者と著者との信頼関係を壊す行為として、祥伝社の問題を怒るが、御自身は著者として間違いをしながら、担当の編集者だけに頭を下げさせて、自身はツイッターでも、マガ9でも何もコメントしない。たとえ編集者のほうがそういう意思だったとしても、代わりの謝罪をねぎらったり、感謝したりすることもしない。編集者だけに罪を引っかぶらせるそのような鈴木耕さんの心象はなんだかなぁと思うがいかがだろうか。

当時から、指摘する人は多かったようだ。

Yabuki@辺野古へカヌーを贈る会 @yabuki_k

私は未確認ながら、最近の「週間金曜日」に載った反原連・野間氏の『金曜官邸前抗議』の書評記事の中に、官邸前抗議があったことで経産省前テントが作られた、という趣旨の記述があるらしい。事実誤認をしているのは書評子なのだが、こうして偽りの歴史というものが作られていくのだろう。

2013-01-23 00:02:09