Hiro Hirai先生集中講義 最終日

2013年7月25日、東京大学駒場キャンパス。1日目の様子はこちら(http://togetter.com/li/696344)、2日目の様子はこちら(http://togetter.com/li/696832)、3日目の様子はこちら(http://togetter.com/li/697419)です。
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Q @kimo_Q

フラッドによるその反撃。そのときに依拠したのがヘルメス・トリスメギストス。だがガッサンディが公開した書簡によるとメルセンヌは、カソボンの発見を武器として用いている(ヘルメス文書が偽作であることを示した) #BH集中講義

2014-07-25 13:38:17
Q @kimo_Q

ケプラーはルネサンス的思潮の影響を脱していたわけではない。しかし一方で彼は、自らの測定にもとづく数学とフラッドのピュタゴラス・ヘルメス的数の神秘は相容れないとしてフラッドを攻撃した。両者のあいだには論争が起こる。 #BH集中講義

2014-07-25 13:44:05
Q @kimo_Q

フラッドとジョルダーノ・ブルーノの立場の近さ #BH集中講義

2014-07-25 13:44:13
Q @kimo_Q

17世紀の科学革命はなぜこの時期に起きたのか?ヘルメスこそそれを考える鍵なのではないか。 #BH集中講義

2014-07-25 13:46:51
Q @kimo_Q

古典古代末期はギリシア科学を前に進めることができず、彼岸的世界を礼拝対象とする宗教祭祀に救いを求めた。その流れの一つとしてヘルメス文書は理解できる。 #BH集中講義

2014-07-25 13:47:08
Q @kimo_Q

科学革命を、二段階にわけて考えるべき。魔術的操作の対象としての宇宙を考える段階と数学的宇宙論の段階。17世紀の科学革命の勝利のみではなく、二つの段階における両宇宙像の相互影響関係を見るべき。 #BH集中講義

2014-07-25 13:51:22
Q @kimo_Q

「翻訳は最近だが50年前の本。これが出て20年間くらいさかんな議論がなされた。歴史小説のような読みやすい本で、それで人気も得たが、細かい部分で疑義を呈したくなる記述もかなりある。」 #BH集中講義

2014-07-25 13:54:42
Q @kimo_Q

「その後論争は明らかに下火にはなるのだが、それまで歴史学、特にアメリカの歴史家たちが見るべきではないと思っていた魔術などの要素を前面に押し出した著作。イエイツの著作のインパクトのおかげで歴史のテーマとして錬金術や魔術や占星術が語りやすくなった」 #BH集中講義

2014-07-25 13:56:35
Q @kimo_Q

「ある意味イエイツはいろいろな問題提起をしてくれたということでポジティブにとらえたほうが良いのではないか。たとえばヘルメスに帰されるテクスト群に書かれているアイデアから科学が出てきたとは思わないが、当時の知識人に与えた影響は大きかった」 #BH集中講義

2014-07-25 13:58:21
Q @kimo_Q

「攻撃する、というようなことがよく出てくる。だが、感情の表現とかをどう見せるかというようなことはレトリックに含まれることでもあるし、それが今から見ると攻撃に見えるけど当時は技術に見えていたというようなことはあるのだろうか」 #BH集中講義

2014-07-25 14:01:32
Q @kimo_Q

「それはケースバイケース。メルセンヌの場合は、ここではあまり出てこないが罵詈雑言という感じ。科学史の中では文芸共和国の立役者みたいなようにいろいろ書かれるから人格者だったのかと思ってしまうけれど、特にガファレルとフラッドに対しては(続)」 #BH集中講義

2014-07-25 14:02:45
Q @kimo_Q

「読むに耐えないような罵詈雑言の連続。それで味方につけようとしたガッサンディもこれはまずいから礼節を持って紳士として対応しろというアドバイスをしたりしている」 #BH集中講義

2014-07-25 14:03:25
Q @kimo_Q

「イエイツ自身はどういうバックグラウンドを持っていてこれを書けたのだろうか。ずっと無視されてきたものについていきなり書いたというのは」 #BH集中講義

2014-07-25 14:06:38
Q @kimo_Q

「この前におもに研究していたのは詩人の活動とか文学に近いもの。ただ彼女がいたウォーバーグ研究所はかなり分野横断的なところで、実験的なアプローチをとる美術史家や思想史家などがいた。」 #BH集中講義

2014-07-25 14:08:37
Q @kimo_Q

「文学の歴史からスタートしたがシェイクスピア研究などの観点から、当時の自然観を研究するというところで魔術の重要性に気づいたのだと思う。イエイツについての本も出ているので参考になるのでは」言及されている文献はこちら(amazon.co.jp/dp/4861822793#BH集中講義

2014-07-25 14:10:38
Q @kimo_Q

#BH集中講義 続いて講義になります。

2014-07-25 14:10:55
藤本大士 @fujimoto_d

イェイツの人となりについては、彼女の伝記がすでにあるのでそちらを参考に。 ジョーンズ 『フランシス・イェイツとヘルメス的伝統』 (作品社、2010年) amazon.co.jp/dp/4861822793 #BH集中講義

2014-07-25 14:11:12
Q @kimo_Q

「予言、終末論、年代学」 #BH集中講義

2014-07-25 14:11:37
Q @kimo_Q

終末が近いという話があった。それで徴が重要だとかいうことにもなる。それにバックボーンを与えている年代学をテーマとして選んでみた。 #BH集中講義

2014-07-25 14:13:20
Q @kimo_Q

これは専門家ではなく、今学んでいるもの。そういう新しいテーマが与えられたときにどう研究を進めるか?というテストケースを見せたい。 #BH集中講義

2014-07-25 14:14:16
Q @kimo_Q

一見して科学とは関係なさそうだし、あまり先行研究もない。同時に今後の進展が大きく期待される分野でもある。一応科学史講座の授業なので、それとの関係をいうと、科学革命のキーとなる人物であるケプラーやニュートンが年代学の研究をしていた。 #BH集中講義

2014-07-25 14:15:41
Chiaki Suda @chiaki_suda

「地図のない新しい分野を開拓するには、研究をする基礎体力はもちろん、嗅覚や感性、冒険心も必要。一見関係ないようなテーマにヒントを見つけることがある。」 #BH集中講義

2014-07-25 14:16:24
Q @kimo_Q

占星術との絡みがあったり、世界史や聖書解釈などとの接合部分でもある。より広い分野の読者、研究者にもアピールする可能性を持つ #BH集中講義

2014-07-25 14:16:31
Q @kimo_Q

これまでの研究。グラフトン『テクストの擁護者』など。Miguel Granadaの研究。レスリンとケプラーの年代解釈についての議論を扱っている。Buchwald & Feingold のニュートン研究 amazon.co.jp/dp/0691154783 #BH集中講義

2014-07-25 14:18:44
藤本大士 @fujimoto_d

科学史の観点からみた、予言・終末論・年代学の先行研究→非常に少ない ・アンソニー・グラフトン『テクストの擁護者たち』(勁草書房、近刊) geocities.jp/bhermes001/bhs… ・Miguel Granadaの一連の研究 #BH集中講義

2014-07-25 14:19:59
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