2014年12月・中教審答申の大学入試改革について
英語の授業を目玉にしている大学は、正直、何だろうという気がしなくもない。英語は高校までに修得できていて、大学では英語で専門講義をするというのならまだわかるが、「大学で英語ができる」のを売りにするのなら、それは語学学校だろう。英国なら入学前のファウンデーションコースだ。
2014-12-22 09:55:07だから「スーパーグローバル大学」は「スーパー英語学校」であってはならない。そもそも、大学のグローバル化=英語学校化ではない。むしろ小学校から高校までの間に、英語で大学の講義が受講できるまでに仕上げるべきではないか。そして、大学では専門性を高めればいい。
2014-12-22 10:05:01現在、多くの大学が上位層の学生に施していることは、英語や留学を勧めたり、公務員や難関資格を推奨したり、インターンシップや産学連携を勧めたりと、大学教育の「周辺」ばかりで、「学問」そのものを深められる機会を十分に提供しているとはいいがたい事例が散見されます。
2014-12-22 12:41:18@yamauchitaiji @y_mizuno 英語訓練を目玉にしたっていいじゃないですか。訓練は続けなければ鈍ります。言語力はその他の知識と強く関連しながら伸びて行くものなのだから、大学入ってからもガシガシやればいい。日本語だってそうなんだし。
2014-12-24 23:59:51英語を話せるようになりたいので英文科に来た、みたいな勘違いは避けてほしいとは思います。手段は手段であり、目的を見失ってはいけないという意味で。言語力の伸長は重要というご指摘にはまったく同意です。 @adagiette @yamauchitaiji
2014-12-25 00:05:42@y_mizuno @yamauchitaiji おっしゃること、わかります。さらには、英語を話せるようになりたいので英文科に来た子でも、英語人の精神性や文化事情なども学び取る材料が文学にあるし、それが英語力と強く関係する、という事に気づけるような大学であってほしいかと。
2014-12-25 00:12:57<大学入試①>改革が議論を賑わしているが、とりあえずの感想を。まずは、中教審答申として一応まとまったが、先の見通しは不透明で、やや及び腰のような文科省の今後の制度具体化もかなり難航するだろうと思う。
2014-12-25 10:02:56<大入②>答申の制度設計には大きな弱点が残っているのは確か。2つの違った試験はどう見ても中途半端だし高校にも高校生にも過重。入試の学力レベルの大きな差を考慮したものだろうが、基礎学力テストが必須にならない状態では、AO入試などでの学力軽視入学の実態は変わらないだろう。
2014-12-25 10:09:51<大入③>もう一つの制度上の問題は、学力評価テスト(ネーミングも長たらしくよくない)を新しい形で意欲的に提案しているが、これとの関係で各大学の個別試験を構想通りに実現するのはどうみても至難であること。文科省にも国大協にも各大学の入試について命令する権限はない。
2014-12-25 10:15:04<大入④>答申まとめの中教審総会で、個別入試で構想通りやらない大学には予算削減など厳しく当たれとの経済界からの発言があったというが、予算誘導には限界がある。とくに難関大学が新テストだけでは選別できないとして難問の入試を続けると、いまの受験体制は大きくは変わらない。
2014-12-25 10:18:56<大入⑤>難関大学も新テストの内容を吟味して考えるだろうが、いくら合科型とか記述重視といっても、膨大な答案はコンピューター処理にせざるをえなく、これまでの知識学力によるランク付けは大きくは変わらないし、難関大学が望む高学力、高主体性の受験生の選り分けに有用なものにならないだろう。
2014-12-25 10:24:07<大入⑥>基本制度に限って以上の欠陥をふまえれば、合科型、一点刻みの廃止などの答申の個々のの提案を生かしつつ再度新テストの一本化を検討すべきでないか。制度はシンプルな方がいい。複雑な新テストに膨大な金をかけるのも無駄だし、高校教育に余計な負担をかける必要はない。
2014-12-25 10:31:23<大入⑦>新テストは記述を一定重視した一本のテストにし、その利用については欧米でやられているように、段階評価にし(これは義務付け必要)、複数回実施をやるといいと思う。ただそれにしてもこれにより学力差に基づく大学のランクがなくなるなどありえないだろう。
2014-12-25 10:36:16<大入⑧>各大学はその新テストを「足切り」に使い、おおまかな学力確保を維持する。あと、個別入試については、あれこれ言っても強制力も膨大な必要予算措置などできないんだから、大学に任せる。むしろ定員の一部を推薦入試だとかAOなどと細分化し受験生に分かりづらくなっているのを是正する。
2014-12-25 10:40:41<大入⑨>以前ロンドン大学で入試の様子をつぶさに見たことがある。全国共通テスト(民間実施だったか)によりAとかBとかBプラスとかに区分し、各大学は〜ランク以上を明示する。そのあとが大変。アメリカと違い、ほぼ一年中各大学のプロフェッサーが研究室で面接する。1時間くらいかけて。
2014-12-25 10:43:59<大入⑩>イギリスは教授が少なく、ロンドン大では面接はプロフェッサーだけがやっていた。かつかなり主観的評価だが、入学定員などもイギリスらしくいい加減で、そう公平性にクレームはないようだった。一応面接のチェックシートがあって、それはそれなりに良くできたものだったが。
2014-12-25 10:48:03<大入⑪>アメリカは専門の入試担当教員が大量にいて、これも年から年中面接をしているようだ。こういう個別入試体制は本当に可能なのか。おそらく無理だろう。だとしたら大学ごとに任せる以外にないのではないか。それでもいまのセンター試験の改善を大胆にやることに集中した方がいいのではないか。
2014-12-25 10:53:26<大入⑫>今回の入試改革が、学歴格差や受験競争をなくすために構想されたものとは思わない。英米だって大学格差受験競争は厳然としてある。要するにグローバル社会でもう少し「主体的に」考えて勝ち抜く高度人材を作りたい、その方向で受験目的が主になっている高校教育を変えたいということだろう。
2014-12-25 10:59:23<大入⑬>主導した人達の狙いに賛成するものではないが、受験産業が大手をふるう受験競争の有り様を教育論的に知識優先だけでなく変えようという点では異論はない。むしろ大いに変えるべきだ。とくに高校教育の受験への矮小化の改善は重要課題だと思う。
2014-12-25 11:03:22<大入⑭>ささやかな結論は、予算的手立てもないのに狙いを大袈裟に拡げるのでなく、現実的改善になることに集中すべきだ、ということ。そのために新テストを記述重視、段階別評価、複数回実施を現実的に計画すべき。さらに小中高大などの教育改革全体の堅実な推進が前提というのは言うまでもない。了
2014-12-25 11:10:02どういう主張なのかよく分からないが、以前の委員経験者のお一人のご意見ということで、取り敢えず確認まで。
2014-12-25 11:16:10ペーパーテスト批判って、僕はいわゆる学力以外の点数化が難しく10代の個人では獲得が困難な能力、要するにコネと金を選抜要件として最大化しろという欲求だと考えているので、これを受け入れることは断固として拒否しなければいけないと思う。
2014-12-23 20:31:15