作文の苦手な日本人
- ShinShinohara
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国語はもっと「書く」ことに軸足を置くべきだろう。私が中国で購入した「中国小学生「新」想像作文」集では、DNAのような理科の話、森林などの環境の話、歴史、地理、国際関係、社会など、多岐にわたるテーマで作文が書かれている。国語は本来、全教科を横断する「総合学習」なのだ。
2015-08-18 19:07:03学んだことを、自国の言葉で、自分の言葉で紡ぎ出す。これは非常に重要。分かっているつもりが、文章にしようとすると、言葉にしようとすると全然うまくいかないことは、誰にでも経験があるはず。文章を書くという「出力」は、訓練しないと巧くならないものだ。
2015-08-18 19:08:26日本の国語教育は作文という「出力」面が非常に弱い。国際的に見ても、おそらく圧倒的にお粗末。ほぼ何も手を打たれていないと言ってよい。最近は読書感想文のテンプレtogetter.com/li/860879 があるだけ私の時代よりマシだが、やはり「よい子の作文」感は否めない。
2015-08-18 19:12:33想像してごらん(imagin風)。 全国作文コンクールの優秀作品がブログやSNSに掲載されたとして、「いいね」はどれだけ押されるだろうか? それを想像するだけでも、「優等生の書きそうな作文」になってしまっていることがよく分かるだろう。
2015-08-18 19:14:40ブログやSNSで評価の高い文章は、「新たな視点の提供」であることが多い。または、よく知られている割にはややこしくてすっきり理解できないことを分かりやすく整理されていたり。「そう理解すればいいのか!」という驚き、納得感があると「いいね!」が押される。
2015-08-18 19:16:30日本の学校教育における作文は、「新たな視点の提供」を評価しているだろうか?「いかにも優等生が書きそうな文章」という定型に当てはまるものだけを評価していないか?そんなことだから、大人の顔色を窺うようになる小学3年生になると、とたんに作文が苦手になる。
2015-08-18 19:19:49国語教育は、もっと作文に力を入れよう。コツも教えよう。面白い見本もいっぱい見せよう。「先生が期待する答え」を書いた作文ではなく、新たな視点を提供した作文を評価しよう。考える力、創造力、プレゼン力が、それでようやく伸びるようになるだろう。
2015-08-18 19:21:43