#実態的コーヒー文化史 関連まとめ

#珈琲咖啡探索隊 という東アジア漢字文化圏の探索ゲーム(自生的に発生してしまったもの)が、2015年08月現在、なぜか駆動しています。http://togetter.com/li/855864 それとは別に、“実態としての”コーヒー文化史についての記述を別立てして記述する必要が出てきました。(2015.08.19 昼以降) 要するに、〈焙煎法〉〈抽出法〉〈カフェ(喫茶店)〉等の、語彙と無関係にも語りうるものの食文化史についての言及を分けて纏めたくなり、こちらのものを立てました。 #珈琲咖啡探索隊 のまとめと分けるため、こちらは編集権限を絞ります。
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Fujii Ryoichi @ffi

シーボルトが「日本人にふるまいすぎてコーヒーの在庫ないんだが」と書いていたらしいという記述は、奥山の『小成』か『略解』あたりでも見た気がする。いろいろ読みすぎてて出典がちゃんと整理できてないのだけど。

2015-09-02 10:57:33
Fujii Ryoichi @ffi

コーヒー史の知識が促成栽培すぎて、自分のなかにちゃんと根付いてないんだよなあ。

2015-09-02 11:05:16
Y Tambe @y_tambe

シーボルトの時代は、彼の故郷ドイツでもコーヒーは既に大人気になっていた(1777年には、あまりの人気に国庫流出を恐れてコーヒー禁止令が出てるし、後にマルクスがナポレオン戦争の失敗を「コーヒーと砂糖への渇望」と書いたり)ので、彼が多くの日本人に振る舞った可能性は十分に高い(続

2015-09-02 11:06:26
Y Tambe @y_tambe

承前)また彼と同じく「出島の三学者」では、ツンベルク(1775-1776滞在)が『日本紀行』で、2-3人の通詞がコーヒーの味を知る、と言及。ケンペル(1690-92滞在)はコーヒーへの言及なし。

2015-09-02 11:10:05
Y Tambe @y_tambe

じつを言うと、17-18世紀、オランダでのコーヒー消費事情、というのがよく判らない部分が多い。1650sからのイギリスのコーヒーハウスの隆盛が有名だけど、1640年にはモカのオランダ商館から、アムステルダム商人による発注を受けて最初の船便を送っている。

2015-09-02 11:24:54
Y Tambe @y_tambe

オランダではコーヒーハウスやカフェの流行みたいなものがなく、どこで消費されていたのか判らない。家庭や、商談の場で飲まれていた可能性もあるが、そのまま(あるいはレヴァントから輸入されたものと一緒に)他国に輸出されていた可能性もある。

2015-09-02 11:27:45
Y Tambe @y_tambe

オランダが、イエメンとの取引を開始したのは1616年。モカから初めてコーヒーがオランダに送られたのと同じ年。ただしそこにはオランダ商館を立てられず、最初はアデンに設置。ところが1620年にアデン付近で内戦が起きて、モカに移転。

2015-09-02 11:31:58
Y Tambe @y_tambe

1636年、イエメンを統治していたオスマン帝国勢を、北部山岳部族のザイド派が追い出し沿岸部までを掌中にした後もオランダ商館は継続。むしろこれにより、当時までは盛んだった紅海経由でのオスマンとの交易が減り、モカからインド洋に向かう交易が盛んに。

2015-09-02 11:35:26
Y Tambe @y_tambe

その後、1640年にアムステルダム商人から初のコーヒーの発注を受けることになるわけだが。この1616-40年までの期間は、オランダ東インド会社は本国との取引よりも、インド洋交易を中心に行っていた、という話があったと記憶。

2015-09-02 11:38:11
Y Tambe @y_tambe

これが果たして、コーヒーの東漸と結びつくのか、というのは魅力的な仮説でもあり、疑問でもあり……どっちにせよ資料が……

2015-09-02 11:39:50
Y Tambe @y_tambe

まぁポルトガル人の関与は、棄却していいだろう、と思う。ポルトガルは16世紀にさんざん、紅海でもエジプト、イエメン、オスマン相手に「やらかして」くれたので。それもあってか、当初はオランダも商館立てるまでに偉い目にあってる。

2015-09-02 11:42:59
Y Tambe @y_tambe

「ロンドンのコーヒーハウスは、当初1ペニー払えば誰でも入れて、そこで交わされるいろいろな会話や情報にアクセスすることができた。やがてロイズの保険業などの新しい事業も生まれた」「しかしその後、誰でも参加できるコーヒーハウスは廃れ、会員制のクラブなどに取って代わられる」

2015-09-02 12:10:49
白江幸司 @ttt_cellule

ちなみに私は、日本においてコーヒー豆や今にいたるインスタントコーヒー(コーヒー豆加工品)を販売する事業の歴史に興味ありますね twitter.com/ffi/status/638…

2015-09-02 12:34:41
Fujii Ryoichi @ffi

ぼくはほんとうは「実態的コーヒー文化史」にも興味津々なのですが、文字のほうがいまのところ楽しくて、あちらにまでは手が出ないのですよ。

2015-09-02 10:55:15
Fujii Ryoichi @ffi

@ttt_cellule ちゃんと見たわけではありませんが、全日本コーヒー商工組合連合会の『日本コーヒー史』(上下巻)はそのへん抑えてるのではと。

2015-09-02 18:53:28
白江幸司 @ttt_cellule

@ffi そういえばそんな本がありましたね! 今度当たってみます。

2015-09-02 20:28:43
Fujii Ryoichi @ffi

笹原『当て字・当て読み漢字表現辞典』の「コーヒー」確認した。ここで杉本つとむが引かれてるのか。

2015-09-02 20:33:59
Fujii Ryoichi @ffi

杉本つとむの仕事、膨大だなあ。。『近代訳語を検証する』は国会図書館で見るか。

2015-09-02 21:12:06
Fujii Ryoichi @ffi

山下浩の本は調達を掛けた。たぶんあれは買ったほうがいい。

2015-09-02 21:13:03
Fujii Ryoichi @ffi

旭屋出版といえば奥山儀八郎『珈琲遍歴』を再販した出版社として一部では有名なわけですが、ウェブサイト見たら飲食系を手広くやってるのところなのね。とはいえ奥山義人『こうひい絵物語ーー珈琲版画小史』なるものも出版しているあたり、なんか古いエピソードあるのかな?と思わされる。

2015-09-02 21:55:57
Y Tambe @y_tambe

「昔柴田、今旭屋」と申しましてな……(多分申さない 柴田書店が民事再生するまでは、コーヒー紅茶関係では柴田がピカイチでしたが、今は旭屋出版の方がいろいろ出してる。割と玉石混淆で、おかしな本も出すのだけど、そこがいいという話も。 twitter.com/ffi/status/639…

2015-09-02 22:01:19
Y Tambe @y_tambe

「必携!コーヒー本 紹介」辻静雄料理教育研究所(辻調理師専門学校の付属機関)の山内秀文先生の「カフェマニアックス」 tsujicho.com/oishii/recipe/…

2015-09-02 22:08:20
Y Tambe @y_tambe

個人的にはこれに、 マーク・ペンダーグラスト『コーヒーの歴史』 臼井隆一郎『コーヒーが廻り世界史が廻る』 ラルフ・ハトックス『コーヒーとコーヒーハウス』 くらいを付け足すかな。

2015-09-02 22:10:24
Y Tambe @y_tambe

ちなみに山内先生が挙げた最初の三篇は、今はネットでも読める。 ユーカーズ web-books.com/Classics/ON/B0… ヴェルテール books.google.co.jp/books?id=XBsbA… デュフール books.google.co.jp/books?id=5-1UA…

2015-09-02 22:14:21
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