八九式12.7cm高角砲と射撃について

八九式12.7cm高角砲と射撃についてのまとめ(後に自分でも見直す目的もある)
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さむらい@戦史調査中! @Type96_AAgun

正確な操法、正確な射撃諸元を算定し、調定しただけでは何故当たらないのっていう話で、まず知っておかなければならないのが使用する射表の特性を理解する必要がある。そもそも射表ってどういう条件で作成されたものなのかご存じだろうか。

2020-12-28 11:03:51
さむらい@戦史調査中! @Type96_AAgun

過去に何度か触れているけども、射表にある数値というのは、簡単に言うと「ある一定の条件下で基準(基準(標準)状態)として算出した数値を記載」したもの。

2020-12-28 11:03:51
さむらい@戦史調査中! @Type96_AAgun

日本海軍の射表の基準(標準)状態の一例として「無風、射表初速(八九式12.7cm高角砲 720m/s、九八式10cm高角砲 1000m/s)気温15.6℃、気圧762mm、湿度75%」となっており、これに自速、初速差、空気比重、風修正、動揺修正及び集中角修正等を加味する必要がある。

2020-12-28 11:03:51
さむらい@戦史調査中! @Type96_AAgun

当然これだけの修正量を加味しても当たるわけではなく、この他には例えば目標上空及びそれに至るまでの弾道間の風速や風向といった気象状況や信管精度(作動誤差)、弾量といった部分なんかも弾道に関わってくる。

2020-12-28 11:13:41
さむらい@戦史調査中! @Type96_AAgun

巷ではやたらと高射装置の性能だと言われがちだが、高射装置の誤差等を除いて考えてみても、発射してから目標に至るまでの砲外弾道間に弾が偏奇することは往々にして起こるため高射装置が悪いとは一概に言えないのだ。

2020-12-28 11:13:42
さむらい@戦史調査中! @Type96_AAgun

VT信管の強みの一つは、各種誤差によって弾丸が偏移しても電波内に目標を捉えてしまえば、撃墜できなくとも時限信管よりも有効弾を与えやすいという点 twitter.com/samurai__25mm/…

2020-12-28 11:19:18
さむらい@戦史調査中! @Type96_AAgun

この図が一番わかりやすいだろう。図を見てもわかるように目標に対して照準し射撃する点においてはVT信管、時限信管、瞬発信管(図には無いが)ともに差異はない。重要なのは高射装置と砲側の正確な諸元算定。正確な諸元で正確な射弾を送った場合、VT信管が他の信管に比べて有効弾を送りやすいだけ。 pic.twitter.com/3AEzZj65Ln

2019-02-17 11:57:04
さむらい@戦史調査中! @Type96_AAgun

大分、端折って書いてるけど、詳しく知りたい方等はTwicallなんかで確認してね。

2020-12-28 11:21:57