ヨーロッパのクリスマス菓子の歴史を毎日紹介【アドベントカレンダー風】

毎日一つのクリスマスのお菓子と由来や歴史について25日までツイートしたまとめfです。 15日 シュトレン (ドイツ) 16日 バニラキッフェル(オーストリア) 17日 トゥロン (スペイン) 18日 レイマトレズ (アイスランド) 続きを読む
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tenpurasoba @tenpurasoba4

ウィーン防衛は30年戦争で疲弊したハプスブル家。そこにヨーロッパ各地から援軍が駆けつけます。必死の攻撃も及ばずオスマン帝国は敗退します。この戦いの勝利を記念し彼らの象徴である三日月をかたどりキッフェルが作られたと言われています。 pic.twitter.com/31xSCaEopI

2015-12-16 23:42:18
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この生地を丸めて三日月型にするキッフェル。後にフランスに伝わりクロワッサンになったと言われています。 またこの第二次ウィーン包囲戦の際にコーヒーもウィーンに伝わり、ヨーロッパ初のカフェが作られています。 pic.twitter.com/KrQ1vqldwk

2015-12-16 23:45:17
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さて伝説ですが、オスマン軍が城壁地下を掘削して地下坑道を掘っている時の音と振動をウィーンのパン屋が耳にし、防衛軍に伝えた功績を讃え三日月パンが出来たとか、逃走するオスマン軍が落としたコーヒー豆を拾ってコーヒー文化が始まったとか、といった話もまことしやかに語られているようです。

2015-12-16 23:47:29
tenpurasoba @tenpurasoba4

また、キッフェル伝説を語る際に「オーストリア=ハンガリー二重帝国がウィーン包囲戦で勝った」という話もちらりと見かけたりしますが、ウィーン包囲戦があったのは1683年、オーストリア=ハンガリー二重帝国が成立したのは1867年とだいぶ間が開いている事も指摘しておきます。

2015-12-16 23:50:33
tenpurasoba @tenpurasoba4

前ツイのURL末尾の数字を1~6に変更することでバニラキッフェルを作る工程を写真で見ることができます。

2015-12-16 23:59:21

17日のクリスマスのお菓子 - トゥロン - スペイン

tenpurasoba @tenpurasoba4

【17日】トゥロン【スペインのクリスマス菓子】 スペインやイタリアのみならず南米やフィリピンにも広がっているクリスマスのお菓子「トゥロン」。ヌガーバーのようにナッツを固めたお菓子 今夜はトゥロンについてその種類や歴史なども紹介します pic.twitter.com/ZVSD1E84fn

2015-12-17 23:39:01
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どんなお菓子? アーモンドなどのナッツを卵白、砂糖、蜂蜜で固めたものです。 スペイントゥロンには、ハードタイプ(アリカンテ)とソフトタイプ(ヒホナ)があり、ハードタイプは硬くもろく、ソフトタイプは油脂がふくまれしっとりしてます。 pic.twitter.com/1NrtDl6Lhs

2015-12-17 23:44:37
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このようなヌガー状のお菓子は、スペインのみならずイタリアやフランスなど地中海に面した国々で見られるようです。

2015-12-17 23:47:59
tenpurasoba @tenpurasoba4

ヒホナと呼ばれるソフトタイプのトゥロンは、ヒホナの町で作られます。 地中海に面したアンダルシアにヒホナの町はあります(画像の印の位置)。 ハードタイプのトゥロンを粉々にし、油脂を加え釜で練り上げしっとりと仕上げます。 pic.twitter.com/zR1VIkA26y

2015-12-18 00:00:08
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今日ではココナッツやチョコ、フルーツやマジパンなどを混ぜ込み、形もケーキ状やプリン状など様々な形のトゥロンがケーキ屋やお菓子屋で作られているそうです。 pic.twitter.com/NkkqPGnGG7

2015-12-18 00:02:48
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歴史 さてこのトゥロンですが、16世紀スペインの料理レシピに掲載されているのが最も古いそうです。しかしお菓子としての起源を辿るとかつてイベリア半島を支配していたムスリム王朝のムーア人のお菓子にあるようです。 pic.twitter.com/15EFCRZnO7

2015-12-18 00:05:47
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その場合、11世紀まで起源を辿ることが出来るようです。このお貸しは後にヒホナもあるバレンシア王国に継承され14世紀のレシピにも出てくるという話もあります。 pic.twitter.com/6LUtYDYUri

2015-12-18 00:12:01
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イベリア半島の宗教政治的にムスリムとカトリックは敵同士でしたが、文化、技術面では多大な影響、恩恵を受けているのもまた事実です。ヨーロッパ産アストロラーベがポルトガルで製作され大航海時代に先手をつけたのは決して偶然ではないでしょう。 pic.twitter.com/g62sxkd8ZQ

2015-12-18 00:15:55
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今日それらイスラムの影響は、消化再構築されスペインやポルトガルの国や文化的特長となっているのではないでしょうか。 そのような成果の一つともいえるトゥロンは、今日でもクリスマスシーズンのスペインのお菓子屋を飾っています。 pic.twitter.com/MWWFDdL2Jg

2015-12-18 00:18:19
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tenpurasoba @tenpurasoba4

「お貸し」じゃなく「お菓子」です、失礼しました。

2015-12-18 00:21:46

18日のクリスマスのお菓子 - レイマトレズ - アイスランド

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