「アスタロト=仏」説
中世ヨーロッパ
ボナコン
『黄金伝説』の邦訳では、聖マルタのドラゴンは「タラスクス」になっているけど、「タラスコヌス」Tarasconusが正しいようだ(英訳で確認)。今日本語でタラスクスが広まっているのは、邦訳を参考にした新紀元社『幻獣ドラゴン』あたりが拡散元だと思うがこれについては新紀元社は悪くない。
2015-10-05 17:29:43ヘレフォード地図
ヘレフォード地図見てるとふつうに「金羊毛」があるんだけど、これって中世の人々もギリシアの神々は信じてなくてもイアソンの冒険は昔のこととして信じてたってことなのかなあ?
2015-10-26 21:50:38ヘレフォード地図の金羊毛。「このためにイアソンはペリアス王に派遣された」と書いてある。 twitter.com/toroia/status/… pic.twitter.com/3F6QPp8IFR
2015-12-09 19:39:10ヘレフォード地図にはスキュラとカリュブディスもいた。セビリアのイシドルスの本とかも合わせると、どうもこの二匹の怪物は中世に入っても実在していると考えられていたと思しい。
2015-10-27 01:42:01世界を取り囲むレヴィアタン
ちなみにヨーロッパ中世の文脈だと、基本的に世界を取り囲んでる蛇はレヴィアタンです(ヨルムンガンドもレヴィアタンが世界を囲む伝説の影響を受けてると論じられてることがある)。
2015-12-24 01:01:56古英語のヴァルキューレ
古英語版『東方の驚異』で無名の野獣を描写するときに「ヴァルキューレのような眼(wælkyrian eagan)をしている」という表現があった。で、ラテン語版の相当部分を見てみると「ゴルゴンの眼を持つ(oculos habent gorgoneos)」と書いてあったぞ。面白い。
2015-12-06 22:31:58古英語のwælcyrgeについての研究論文があった。単純に北欧のヴァルキューレと結びつけるのはよくないらしい。 scholarworks.gsu.edu/cgi/viewconten…
2015-12-06 23:26:19@toroia この野獣は「脚が8本、ヴァルキューレ(ゴルゴン)の眼、頭が2つ」らしい。Andy Orchard, 2003, Pride and Prodigies, p. 187(古英語版の現代英語訳部分)より。
2015-12-06 22:34:25中世の狼男族
アイルランドのコンヘンドは「犬頭族」とも「狼頭族」とも訳せるのか。なら「人が変身したわけではない人狼」にカウントできるかな。 twitter.com/toroia/status/…
2015-12-07 16:53:03