New Crown 1 を分析する

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It happens sometimes @ElementaryGard

49)さあ出ました How are you? Fine, thank you. 攻撃。ネイティヴはこんなあいさつしないのに、日本では敗戦直後にラジオ英会話でこれをしつこく繰り返したのが伝統化して、これしかないと思い込まれてしまった。 pic.twitter.com/7WrcINL6ea

2016-03-14 23:37:49
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50)How are you doing? Pretty well. にすればもっと自然になるのに。

2016-03-14 23:38:54
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51)この肌黒の子はインド人です。「誰あれ?」と聞いているのは中国人メイリン。この物語世界では今一つ地味な子です。このインド人の子、のちに日本人くみからとんでもない冷たいことばを浴びせかけられるのですが当の教科書作成者はそのことばのひどさに気が付いていないという悲劇。

2016-03-14 23:41:11
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52)「あなたの好きなスポーツは何?」「カバディ」「ああカバディ。どこでやってるの」「川のそばだよ」「いつやってるの」「毎週日曜。いっぺんやってみなよ。面白いよ」 どういうシュールな会話だろう。 pic.twitter.com/lamfJ7sdJk

2016-03-14 23:45:42
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53)久美さんあなたカバディなんて見たことも聞いたこともないでしょ。それが写真一枚で「ああカバディ」なんて知った風な返事しちゃだめでしょうが。jaka.jp/%E3%82%AB%E3%8…

2016-03-14 23:47:02
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54)でどうしてこの二人はこんなシュールな会話を繰り広げるのかというと、この単元で where (どこ)と when (いつ)を初登場させないといけないため、強引に久美から「どこでやるの?」「いつやるの?」と質問させているのです。

2016-03-14 23:51:13
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55)だけどどうして日曜日でなければいけないのかわからない。ヒンズー教の教義の関係で日曜しかやらないスポーツなのかと思って検索したけれど、別にそういうことは書かれていないし。

2016-03-14 23:53:28
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56)つまりこの会話、全然会話になっていない。

2016-03-14 23:53:48
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57)シュールといえばこれ。世界の中学一年生からメッセージが届いています。「私の宝物は山です」「私の宝物は学校です」「私の宝物は町です」 もう何がなんだかわからない。 pic.twitter.com/XKpe7HDXIF

2016-03-15 00:02:38
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58)My treasure is my friends.(私の宝物は友達です)とか、そのあたりまでならわかるけど山が宝って何だろう。

2016-03-15 00:04:21
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59)"Is that so?" は「そうなんだ」ではありません!これはネイティヴには「あっそう」と聞こえるから Oh, really? か Is that right? に替えてください三省堂。 pic.twitter.com/U2RsBbg8gH

2016-03-15 00:09:35
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60)文法事項のまとめです。二ページ見開きで、きれいにレイアウトされています。見た目はとてもよくできている。ところが… pic.twitter.com/wPbkqok3ZK

2016-03-15 11:23:46
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61)"Miki plays tennis." これは「ミキはテニスをする」ではなく「ミキは日ごろからテニスをするのでテニスはうまいひとだよ」です。 pic.twitter.com/vPXcO848BX

2016-03-15 11:26:25
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62)この単元のねらいは、これまで一人称と二人称の文(「私」と「あなた」)でしか文を教えてこなかった(be動詞文では三人称の文を教えていますが)ところに三人称(「彼」「彼女」ほか)での文の作り方を教えることです。

2016-03-15 11:31:36
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63)それで "I play tennis." と "Miki plays tennis." の二文を並べて「ほら前者は既習の一人称文で、後者が今回新たに習った三人称文ですよ」と生徒に念を押している。その工夫はいいのですが

2016-03-15 11:34:10
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64)前者の文の初出時に「動作動詞を現在形で使うと、日ごろの習慣を表すことになる」ときちんと説明していない。(右ページに "I play the shamisen." とあるのは「私は三味線をよく弾くから腕には自信がある」の意) pic.twitter.com/IYr3HClOJR

2016-03-15 11:38:10
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65)動作動詞(play 等)と状態動詞(have 等)の違いをしっかり生徒に自覚させず「~します」「~います」の違いであるとあっさり済ませてしまったツケがだんだん回ってくる。

2016-03-15 11:43:31
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66)play(遊ぶ)と pray(祈る)は全然違う意味だし発音だって違うけれど、カタカナで表すとどっちも「プレイ」だから区別がつかなくなる。外国語を日本語の枠オンリーで理解しようとするとこういう混乱がどうしても起きてしまう。

2016-03-15 11:45:48
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67)「ラリルレロには実は二種類あるんですよー日本語ではいっしょくたになってるけど」とまずしっかり納得させることが大事なのに。つまり自分たちの母語を、一度外国語として眺めなおす訓練を早めにすべきなのです。

2016-03-15 11:47:37
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68)それをしないで動作動詞(play 等)と状態動詞(have 等)の違いを「~します」「~います」の違いであると簡便に語って済ませてしまうため、I play tennis は「テニスをする」ではなく「テニスをたしなむ」だと理解できなくなってしまう。

2016-03-15 11:51:00
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69)手抜き説明(そのほうが初心者には親切だと考えたのでしょうけど)の上に積み重ねるようにして新たな文法事項を教え込むから、誤解がさらに増幅されていく。 pic.twitter.com/mP8Z7JbZij

2016-03-15 11:56:04
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70)「美紀はテニスをします」。違う、それは「美紀はテニスができる」とか「美紀はテニスをたしなむ」とか「美紀はテニスが上手だ」です。

2016-03-15 11:57:48
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71)動作動詞の現在形は習慣を表す(地の文のときはそうでもないのですが詳しくは後日)ことをわきまえていれば、この後のページに出てくるエマのけなげさが深く味わえるというのに。

2016-03-15 12:00:51
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72)ここです。ここで「うおーエマたん萌えー!」と男の子なら大いに身もだえしないといけないのに。彼女、毎朝早くに登校して日本語を必死に学んでいるんですよ。その習慣が動作動詞の現在形で表現されている。本教科書最高の萌えポイント。 pic.twitter.com/cOF0DdGTYM

2016-03-15 12:04:34
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73)"What time do you get up?"(いつも何時に起きてるの) "I usually get up at six."(平日は朝の6時ね)

2016-03-15 12:06:46
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