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主人公の心情演出に対する考察

榊一郎先生のつぶやきを簡易的にですがまとめたものです。
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榊一郎@「けいたん。」発売中です! @ichiro_sakaki

物語の中で主人公が「自分の居場所は云々」という事を悟る形にする為には、そもそも、主人公は現状、居場所が無いか、無いのだと感じているのか、そんな状態である筈(脇キャラのドラマとして語るのも手ですが今回は混乱するので脇においといて)。

2011-02-01 21:47:15
榊一郎@「けいたん。」発売中です! @ichiro_sakaki

当然、居場所を探す場面(つまりは居場所を得ていない不安感、焦燥感の様なものを感じている事の提示)は必要で。となると、例えば先にやった「2メートルの距離」の表現みたいなのをやる場合。

2011-02-01 21:50:49
榊一郎@「けいたん。」発売中です! @ichiro_sakaki

主人公は、居場所を得られない人物。あるいは得ていないと感じている人物。そんな彼がたまたま乗り合わせた電車で、「居場所のある人々」の姿を見る。当然、羨望や、自分には居場所が無い事の焦りや不安を感じる訳で。でも主人公はそれを「焦るよー!」とか言わない。

2011-02-01 21:52:14
榊一郎@「けいたん。」発売中です! @ichiro_sakaki

「彼等は楽しげに語り合っている。ただそれだけだ。本当に他愛も無い会話を繰り返しているだけで。●●はその光景をぼんやりと眺めていた。まるで――遙か彼方の出来事の様に。彼等と●●の距離は精々2メートルといった所だ。なのにそれが、●●には、手を伸ばしても届かない、いや、

2011-02-01 21:55:17
榊一郎@「けいたん。」発売中です! @ichiro_sakaki

走っても跳んでも届かない様な、遙か彼方の出来事の様に見えてしまう。まるで……そう、まるで星に手を伸ばしてもその輝きには永遠に手が届かないのと同じく」こんな感じで描くと、「居場所が無い事に主人公は焦っていた」とか味も素っ気も無い書き方よりも、むしろ切ない感じするよね、とか。

2011-02-01 21:56:37
榊一郎@「けいたん。」発売中です! @ichiro_sakaki

こうした文章における単語の選び方も、それは「この場面で何を描くか」によって決定され、「この場面で何を描くか」は「何を読者に対して物語として語ってみせるか・その為にどんな場面をどんな順番で提示するか」によって決定される、と。

2011-02-01 21:58:06
榊一郎@「けいたん。」発売中です! @ichiro_sakaki

まあそういう話です、私と五代さんがしてるのは。でも、ほら、スペースシャトルだって、ネジとか使って組み立てられてると思うんですが、じゃあ「ネジを作る」事が最終的に「スペースシャトルを作る」事に繋がってると意識してない人が多いかな、とか。

2011-02-01 22:00:05
榊一郎@「けいたん。」発売中です! @ichiro_sakaki

物語という大物を作る(語る)上で、部品(個々の単語や演出の選び方)も全てはその、最終目的の為に作られる筈なんですが、ついつい、部品だけ見て全体に意識が向かない、あるいは「ネジはネジでしょ」と思っちゃう場合がある、と。

2011-02-01 22:01:52
榊一郎@「けいたん。」発売中です! @ichiro_sakaki

ちなみに。先に五代さんのおっしゃっていた、キャラクターのメンタリティに関係無しに、強引にキャラクターを動かして物語のイベントを消化させていくパターンは、実は、シリーズものをやってるプロでも陥りがちです。ただ、きちんと作り込まれているキャラの場合は、メンタリティを考えると

2011-02-01 22:20:07
榊一郎@「けいたん。」発売中です! @ichiro_sakaki

「こいつはこんな事しないよなあ。むしろこういう場面じゃこうするだろうし」と思い通り動いてくれなくて筆が止まる事がある。これは逆に言えば、しばしば言われる「キャラが勝手に動く」というのと同義です。キャラが「勝手に動く」=「こっちの都合で動いてくれない」

2011-02-01 22:21:23
榊一郎@「けいたん。」発売中です! @ichiro_sakaki

だからこそキャラの作り込みは必要だし、特定のテーマを語る上で、キャラに絶対にさせないといけない幾つかの行動があるのなら、その行動をするような性格にし、その行動をして当然の場面を用意しなければならない。結局キャラ設定も、物語を語る為に奉仕する事になる、と。

2011-02-01 22:23:03

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