自由貿易、産業保護、既得権益に関する長い議論 with「デフレ派監視員」氏

偉く長い議論だし、論点も飛び飛びだし、何より平行線を辿っていてあまり生産性も無いが、備忘録として。
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望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@naka4403 工業後進国の発展は、自由貿易政策よりも、むしろ保護的政策(関税にせよ、ダンピングにせよ)に基礎づけられており、自由貿易によって発展したというと語弊がある。 「他国の」自由貿易政策のおかげというなら、まだセーフ回答かもしれない。

2016-11-15 22:35:24
坂巻 @naka3323

これまた、誤解がある。輸入≒輸出の原理から、自国の輸出量は輸入量を決定し、逆も成り立つ。輸出はよくて、輸入が悪いというのは誤解。 twitter.com/motidukinoyoru…

2016-11-16 07:09:25
坂巻 @naka3323

何にせよ、これは酷い回答。小一時間説教したい。 twitter.com/motidukinoyoru…

2016-11-16 07:10:44
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@naka4403 多分、議論が噛み合わない理由はあなたが「保護主義」という言葉を重商主義と同一視してしまっているところにある。 私は純輸出の最大化を主張したことは一度もない。 あくまで産業育成のために保護主義が重要といっている。

2016-11-16 07:53:58
坂巻 @naka3323

保護「主義」が有用なことは有り得ないが、仮に国内産業保護が有効な場合に限っても、その産業の規模の外部経済が大きいなど、特殊な条件でだけだ。 twitter.com/motidukinoyoru…

2016-11-16 08:20:53
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@naka4403 ダニ・ロドリックが指摘しているのは、自由貿易を最初から受け入れている場合、比較優位に従って、工業後進国の工業発展の芽が摘まれる一方で、今日、工業後進国から逆転してきた国々はそれぞれ何らかの保護政策を以て、比較優位に逆らったというメカニズムである。

2016-11-16 08:25:08
坂巻 @naka3323

いや、ロドリックも産業政策が有効になる条件を非常に限定的に捉えている。特定の内生的成長理論が成り立つ場合だけ。 twitter.com/motidukinoyoru…

2016-11-16 08:29:50
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@naka4403 保護政策肯定条件が成り立つのが、キャッチアップ式の工業であり、日本を含む工業後進国がそのメカニズムに則って成長してきたとするなら、自由貿易政策それ自体が役に立ったという安倍見解は、少なくない誤りを含むということになる。

2016-11-16 08:32:34
坂巻 @naka3323

むしろ、工業化初期に重要なのは、外国資本と技術。漢江の橋は日本の技術だから信頼が高い。現代も三星も三菱やサンヨーの技術をそのまま入れたからよかった。初期の現代はギャランやミラージュそのもの。もし、韓国が市場を閉じていたら、現代自動車はなかった。 twitter.com/motidukinoyoru…

2016-11-16 08:34:32
坂巻 @naka3323

違う。小国日本の成長条件に外需とアメリカ資本は不可欠だった。産業政策は成長の極めてマイナーなパート。 twitter.com/motidukinoyoru…

2016-11-16 08:36:16
坂巻 @naka3323

連ツイ。幼稚産業保護有効理論を喝破する! twitter.com/motidukinoyoru…

2016-11-16 12:02:58
坂巻 @naka3323

まず、当たり前の話だが、エッジワースボックスというのがあって、労働や資本の資源配分は価格メカニズムに委ねると、もっとも効率的である。例えば、為政者がいかにロケット産業がクールだと思っても、清掃産業の資源を政策的にロケット産業に配分すると、国の生産、厚生は低下してしまう。 twitter.com/motidukinoyoru…

2016-11-16 12:06:28
坂巻 @naka3323

逆に貿易は国の生産、厚生を飛び道具的に向上させる。例えば、日本で原油を生産しようとしたら、無限の労働、資本を投入しないとならないが、クルマの輸出代金でサウジから買えば遥かに少ない資源配分で済む。余った労働、資本を他に回して生産、厚生を大幅に高めることができる。 twitter.com/motidukinoyoru…

2016-11-16 12:10:34
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@naka4403 比較優位の議論に従えば、韓国は日本の資本や技術を導入するのではなく、比較優位財を生産して、純粋に日本の商品を購入すれば良かったはず。 外国製品の購入ではなく、外国資本と技術の導入を目指すという時点で、比較優位には逆らった政策になる。

2016-11-16 13:08:12
坂巻 @naka3323

それでも、国内幼稚産業保護が産業政策として、有効な場合があるという主張がある。それは、資源配分の一時的な不効率を将来的な成長率によって、補えるという考え方である。 twitter.com/motidukinoyoru…

2016-11-16 13:10:13
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@naka4403 もともと工業後進国は、比較優位に基づけば、工業生産の投資ではなく、工業製品の購入が効率的であった国々である。 そこを(各種政策によって)捻じ曲げて、工業化を目指すことによって、最先端であったイギリスを各国は次々と追い抜いて行ったのである。

2016-11-16 13:10:33
坂巻 @naka3323

ちょうど、今、説明を始めたところ。 twitter.com/motidukinoyoru…

2016-11-16 13:11:02
坂巻 @naka3323

この問題は、まず比較優位の発生原因は何か?を考えないとならない。ダニロドリック教授がいつも強調するところだか、何だと思いますか?二つ候補がある。 twitter.com/motidukinoyoru…

2016-11-16 13:13:29
坂巻 @naka3323

回答がないので、進める。比較優位の発生原因は主に二つ。資源の賦存量と技術。原油生産についての、日本とサウジは資源の賦存量により比較優位の違いが生まれるわかりやすい例。 twitter.com/motidukinoyoru…

2016-11-16 15:28:48
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@naka4403 回答を求めていたとは気づかず申し訳ない。(話を続けるものかと思い、しばし待機していた) 厳密には、技術格差で分業が起こるとするのは、リカードモデル、労働と資本の賦存率で分業が起こるとするのがヘクシャーオリーン。

2016-11-16 15:47:37
坂巻 @naka3323

その通り。で、生産要素の賦存量をベースにするなら、幼稚産業保護に意味はないことになる。(生産要素の分類にもよるが)幼稚産業保護したところで、日本に原油が埋蔵されるようにはならないから。 twitter.com/motidukinoyoru…

2016-11-16 15:50:46
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@naka4403 生産要素の賦存量が、技術の進歩で変化する場合(例えば、資源の採掘可能範囲の拡大)は議論はややこしくなるが、おおむねその通り。 しかし工業は、その意味で、所与の生産要素(資本)が固定的でない分野だから、議論から外れる。

2016-11-16 15:55:52
坂巻 @naka3323

幼稚産業保護で資源配分を歪めることが、資本蓄積に資することは有り得ない。真逆で、資本蓄積を進めたいなら、比較優位を活かすべき。そして、そうした東アジアの成長は高く、保護政策を続けた南アジアや中南米の成長は低かった。 twitter.com/motidukinoyoru…

2016-11-16 16:01:24
坂巻 @naka3323

ということで、幼稚産業保護で比較優位が変化する可能性は技術進歩率を高める場合に考えられる。これこそが、内生的成長理論などに見られ、ロドリック教授の重視するlearning by doingの理論である。 twitter.com/motidukinoyoru…

2016-11-16 17:22:09
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@naka4403 比較優位に特化した結果として資本蓄積が進むという因果がいまいちはっきりしなくて、比較優位への特化は、幼稚産業(=比較劣位産業)の資本蓄積を通常は阻害するだろう。 政策によって生産者のコスト負担を変えて、擬似的な比較優位を作る?ならまだわからなくはない。

2016-11-16 19:30:06
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