ミニ論点:徴用工 日本側敗訴確定 神戸大大学院教授・木村幹氏/大阪市立大法学研究科客員研究員・金恩貞氏 少し補足
補筆。国家体制が異なれば適応される法律もその解釈も異なるのは当たり前。韓国ぐらいでオタオタしてたら、中国や北朝鮮やサウジアラビアの法律や法解釈なんてどうなるのさ。繰り返しだけど、今回の問題はそれが条約に関わる部分に来ているから起こっている現象です。
2018-11-07 12:16:46そういや昨年の今頃、複数の出版社に、韓国人元軍人、軍属、労働者(含む徴用工)が作った「太平洋戦争犠牲者遺族会」の話を本にして出しませんか、という話を持って行って断られているのだけど、皆さん、見る目がなかったですね。ご愁傷さまです。
2018-11-07 18:01:09よくも悪くも自分が順番に研究で手を打っている対象は、きれいにニュースになるよなぁ。我ながら驚くわ。
2018-11-07 18:03:51頼むから、他人の発言について書く時には「まず読め」と言いたい。誰が韓国の言う通りにしろ、とゆうてんねん。
2018-11-07 19:58:12愚痴。「国際法ではxxだ!」的な安易な断定が飛び交っていますが、「個々の条約に何が含まれ何が含まれないか」、或いは「個々の条約かどう解釈されるべきか」は、個々の条約やその交渉経緯により異なりますので、「国際法」で一義的に決まるものではありません。この話、結構、面倒くさいんですよ。
2018-11-08 09:26:34外交資料を見ている身としては、「当時の交渉経緯に照らして」韓国大法院の解釈には無理があると思いますが、飽くまで「交渉経緯に照らして」であって、何かしらの国際法の上位規定や、判例に照らして、ではありません。最終的な結論に至るまでには、地道な外交資料の再精査が必要になると思います。
2018-11-08 09:32:42これは例えばある私人間の契約に何が含まれ何が含まれないか、が、契約の文章やその合意に至るまでの経緯を踏まえないと、判断できないのと同じ事。民法だけ持ってきても、契約そのものに関わる情報がなけれら、どうしようもありません。
2018-11-08 09:36:29さらに書いておけば、私人間の契約では時に契約書の形式や表現が画一化されており、故に解釈が容易な訳ですが、条約、特に古い条約は形式も表現もマチマチであり、時に政治的な理由から敢えて曖昧な表現が使われている事すらあるのて、画一的な解釈は困難な場合が多いのです。ご参考まで。
2018-11-08 09:58:47こう言う事態を少なくするために、いわゆる「条約法条約」がある訳ですが、この条約の制定は1969年で、請求権協定の後になります。なお、条約法条約より古い条約の解釈に、条約法条約の内容が準用されるべきか否かについてもまた、争いがあります。
2018-11-08 10:07:26一応、法学部卒である。法律系の科目は、政治系の科目よりよい成績で抜けています。こう言う時、基礎的な法律の知識は大事です。
2018-11-08 10:34:16おまけ。国際関係について勉強している学生さんは毛嫌いせずに、法律系の科目を履修して置くといいですよ。特に国際法と比較法は必須の知識だと思っておいて下さい。大陸法と英米法の基礎的な違いとか頭に入っていないと、国際関係のみならず、国内政治を勉強する際にも、あとで苦労する事になります。
2018-11-08 10:49:26思うんだけど、ひょっとして「国際法」という名前の法律があると思ってる人や、「ここからここまでが国際法」みたいなものがあると思っている人、多くないか?
2018-11-08 18:07:32強制徴用判決 日本の反発に抗議=韓国外務次官 : 【ソウル聯合ニュース】韓国外交部の趙顕(チョ・ヒョン)第1次官は8日、国会外交統一委員会で、新日鉄住金に対し日本による植民地時代に強制徴用された韓国人被害者への賠償を命じ... yna.kr/DDPncJsDA9g
2018-11-08 20:15:16韓国大法院判決。この辺りからは自分の法学の知識を超えるので怪しい部分も入るのだけど、判決の問題の1つは、「不法行為を行った当事者が不法行為を認めない場合には、不法行為を受けた側に慰謝料請求権が残る」という考え方が、(国際法ではなく)通常の民法上の処理として問題がないか、という事。
2018-11-08 22:43:22例えば交通事故に関わる和解の例を考えればわかるように、民事上の和解においては時に不法行為の有無そのものの認定を伴わないまま和解が行われる。請求権協定を一種の国家間の和解として理解すれば、大法院判決はこの形式の和解は最終的な解決ではない、としている事になる。
2018-11-08 22:48:02言い換えるなら、大法院判決の法理を通常の民法上の和解に適用すれば、これまでの過去の和解の多く、つまり加害者側が不法行為を認めないままの和解は、最終的な解決ではなく、被害者側には慰謝料請求権が残る事になる。これは韓国内の私人間の民法上の問題の解決を著しく困難なものとならしめないか。
2018-11-08 22:51:26この判決により外国企業が韓国への進出を忌避する事態が起こるとすれば、植民地支配に伴う慰謝料の問題よりも、こちらの方だと思う。民法上の契約が不安定化すれば、経済活動に甚大な影響を及ぼすからである。この辺りは民法の専門家の方の意見をお伺いしたい所である。
2018-11-08 22:56:23忘れてはならないのは、今回の訴訟が元徴用工と日系韓国法人の間の民事的訴訟として争われている事。つまり、この判決は請求権協定に関わる解釈の問題だけでなく、韓国における私人間の民事的紛争を巡る判決でもある。その法論理は当然、植民地支配とは関係のない、韓国内の民事訴訟にも適用される。
2018-11-08 23:01:26これらは韓国の国内法とその解釈の問題で、韓国の司法部が独自に決める事ができるのだけど、法のあり方が他国のそれと大きく乖離したり、何よりも過去の法慣行と大きく異なるものであれば、当然、契約関係に大きな混乱を齎す事になる。これは韓国の司法部の問題であり、彼らが自ら考えるべき事である。
2018-11-08 23:08:29韓国大法院「元徴用工」判決の深刻度(上)--平井久志 huffingtonpost.jp/foresight/kore…
2018-11-10 09:44:30あのですね、自分は皆さんが考えている議論の大半に興味ががないし、またあまり意味があるとも思っていないのですね。だから、自分のコメントを皆さんが議論している文脈で理解しようとすると、無茶苦茶になるんですね。そこのところは理解していただきたいものです。
2018-11-12 12:04:28例えばBTSの話にしても、自分は彼らの行動の「是非」には関心はないのですね。ただ、韓国での解放と原爆投下の語りは以前からああいう形ですよ、という背景的事実について言ってるだけなのですね。冷静になれ、とさえ言ってないのですね。そもそも皆さん、どうせ冷静に議論できないでしょうしね。
2018-11-12 12:09:19徴用工判決にしても、このアカウントは淡々と判決内容や韓国の司法制度、更には判決の影響を解説しているだけで、それが良いとも悪いとも、言ってないのですね。これは中立だからではなく、そもそも良いとか悪いとか言った価値観に基づく議論が関心の外にあるからです。
2018-11-12 12:14:04