東電とメディア・国民とのコミュニケーションの不在について

汚染水対策を題材にして、コミュニケーションがいかに成り立っていないか、という事例を集めてみました。
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Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

この評価モデルでは、「現在の変位量」から、モデルのバネ値を設定しているが、実際の土質や、液状化の評価についての記載はなく、この評価モデルが、どれほど現実に近いかはちょっとわからない。

2018-11-22 19:30:18
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

そう考えると、このモデルを用いた評価で、基準値内であっても「余裕がない」状況は、現実には不安を残しており、今後のことを考えれば、何らかの対策を取っておくほうが望ましいと言えるだろう。

2018-11-22 19:30:36
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

ということで、今回のメガフロートによる埋め立て計画を見ると、不自然な【L型】に埋め立てられており、ちょうど、海側遮水壁の「倒れ」対策になっていることがわかる。出典→ tepco.co.jp/decommission/i… pic.twitter.com/BDomMlWKcK

2018-11-22 19:31:02
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Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

また、海側遮水壁は、埋め立て部分以外も、奥までずっと「防衛盛土」を行う計画となっており、これも、海側遮水壁の「倒れ」対策となっていることがわかる。出典→ www2.nsr.go.jp/data/000232331… pic.twitter.com/yWOWucsizM

2018-11-22 19:31:34
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Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

もちろん私も、海側遮水壁の「倒れ」対策を行うのは賛成だけど、こんなふうにコッソリと行うのは、コミュニケーションの不在としか言いようがないだろう。(今のところ、この件を報じるメディアがないのも残念。)

2018-11-22 19:31:57
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

念のために言っておくと、海側遮水壁の遮水性は、今のところおおむね健全である。そのことは、たとえば取水路海水の Sr-90濃度などで確認することができる。 pic.twitter.com/CgTseokROi

2018-11-22 19:32:28
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Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

ついでに書いておくと、1F港湾近傍の海水のSr-90濃度は事故前の数倍程度まで低下しているけど、Cs-137濃度は、事故前の100倍くらいのレベルで、なかなか下がらなくなって来ている(その原因はよくわからない)。 pic.twitter.com/v5ljdvSwR1

2018-11-22 19:32:58
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Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

1Fから少し離れた海域では、海水のSr-90濃度は事故前のレベルに戻っているが、Cs-137濃度は、事故前の 5倍程度のレベルで推移している。 (参考)規制庁による「強化モニタリング」データまとめ(xlsx)→ konstantin.cocolog-nifty.com/blog/files/Sr_… pic.twitter.com/JwOtz9Ym2Y

2018-11-22 19:33:41
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Masato Ida, PhD @miakiza20100906

東京電力 | 日報 11月12日 tepco.co.jp/press/report/2…  5・6号機建屋の滞留水を一時貯留するため活用したメガフロートについて、津波漂流物となり周辺設備を損傷させるリスクがあることから、11月12日から、メガフロートの津波等リスク低減対策工事に着手。

2018-11-12 19:10:55

 
Case2 多核種除去設備

Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

ALPS等処理済み水に、Sr-90が基準値を超えていたモノが結構たくさんあった件については、こちらのまとめ togetter.com/li/1273239 に、経緯を記したので、ここでは繰り返さない。

2018-11-22 19:34:05
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

このまとめで詳述したように、Sr-90のついての基準値越えは、 1.既設ALPSの初期トラブル時に発生 2.高性能多核種除去設備(HERO)の試運転時に発生 3.Sr水の残水の残るタンクに入れたため 4.その他(若干) の原因による。

2018-11-22 19:34:25
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

このうち、1.と2.は、技術開発につきものの初期トラブル、と言えるだろうし、3.はタンクの不足によるもので、このほか、理由がわからないものが若干ある。しかし、ALPSは、おおむね、うまく開発が進んだと言えるのではないかと思う。

2018-11-22 19:34:41
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

これらの原因を考えるなら、ALPS処理済み水の性状について、隠すほどのことがあったのかどうか、疑わしい。(このまま薄めて放出しよう、と考えていたのなら話は別だけど。) ここでも、廃炉作業がなるべく完璧に進んでいるように見せかけたかったのではないだろうか?

2018-11-22 19:34:58
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

先述のまとめで触れなかった、I-129 の基準値越えについて見ておくと、既設ALPSでは、「敷地境界線量の低減を優先」させていた 2015年度以前は、ほとんどが告示濃度越え。その後も、2017年度に告示濃度越えがあることがわかる。 pic.twitter.com/ZJ5aL4i7yT

2018-11-22 19:35:31
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Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

また、増設ALPSでも、「敷地境界線量の低減を優先」させていた 2015年度以前は、かなりの告示濃度越えがあるほか、入力水の濃度が上昇した2017年度以降、再び告示濃度越えが増えていることがわかる。(フィルター交換の頻度が追いついていなかったため。) pic.twitter.com/188OSNzfYN

2018-11-22 19:35:59
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Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

ALPS処理水の基準越えがニュースになった 2018年9月以降は、ALPS等の運用は慎重に行われているようだが、それでも、増設ALPS出口水の I-129濃度は、9/25採取(出口A水)で、1回だけ(今のところ)告示濃度越えの 19.19 Bq/Lとなっている。 pic.twitter.com/fwxCsc5kkc

2018-11-22 19:36:30
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Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

こうした状況を見ると、今でも、ALPS等で、I-129が告示濃度(9 Bq/L)を越えないように運用するのはなかなか難しいようである。(規制庁との面談でも、対策が話し合われているようだ→ www2.nsr.go.jp/data/000250908…

2018-11-22 19:37:03
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

また、高性能多核種除去設備(HERO)については、I-129を告示濃度以下に低減させる運用ができるようになったのかどうか、不明である。(注:2016年度以降は、運転されていない。) 東電は、この疑問点について明らかにしていない(と思う)。 pic.twitter.com/TCXUgnrg0L

2018-11-22 19:37:30
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Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

というわけで、ALPS等の多核種除去設備は、今でも、問題がないわけではないようだけど、しかし、おおむね良好に運転されているし、何らかの再処理と組み合わせることによって、目標の性能を出すことは難しくはないと思われる。

2018-11-22 19:38:18
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

失敗しているのは、ALPS等の運用状況について隠さずに公表し、冷静に報道する環境の構築なのだ。 ALPS等そのものは、うまく行かない点はあるけど、だからと言って、ALPS等の計画が失敗しているわけではない。

2018-11-22 19:38:45
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

11/13 東電「多核種除去設備(ALPS)処理水タンクの放射能濃度について」 www2.nsr.go.jp/data/000254224… 「 I- と比べ IO3- の存在比が大きいものと推定」「本年度中を目途に IO3 - 用の新規吸着材を増設ALPSで採用予定」 pic.twitter.com/oLdl58phWr

2018-11-28 13:14:17
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Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

何でこんなこと、もっと早く調べなかったんだろう? というのは謎だよね。(やっぱり、I-129は告示濃度以下まで下げる気がなかったんじゃないかと疑いたくなる。ウラで規制委の合意も取り付けていたのではないかと…。) twitter.com/Kontan_Bigcat/…

2018-11-28 16:35:40

 
Case3 凍土遮水壁

Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

凍土遮水壁は、2017年の秋にほぼ完全に凍結し、それから1年が経過したわけだが、相変わらず 400 m3/日程度の地下水が、遮水壁の内側に流入し続けている。(注:東電による評価値。) pic.twitter.com/4uF7Cubhd6

2018-11-22 19:39:31
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