通貨はいかなる意味で政府負債なのか? 及びソマリアシリングの話

・通貨は納税手段であるがゆえに流通するのであり、その意味で政府の負債以外の何物でもない。 ・ソマリアシリングの流通価値は、新政府期待に基づいており、純粋な無政府通貨というわけではない。 ※政府債務の将来負担についての話も追加しました。 ※管理通貨制度における決済・債務ヒエラルキーについての話も追加しました。
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望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@TamurinMoney まあ、全ての議論をひっくり返すようなことを言ってしまうと、我々が価値を得る、つまり効用を得るのは、マクロで見れば実物の消費以外にあり得ない(貯蓄も、将来の消費として効用を生む)のであって、マクロで見れば、実物生産以外に全体での”純粋な”価値を生むものはないわけです。

2019-01-09 15:37:14
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@TamurinMoney したがって、金融資産は、金融資産自体を消費して効用を得ることは出来ないので、根本的に金融資産がマクロで価値を持つということは定義的に・根本的にあり得ないわけです。[金融資産の価値の源泉は、保有者以外の何者かからの、何かしらの拠出のみ (相殺含む)]

2019-01-09 15:39:18
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@TamurinMoney ですから、政府が通貨創造によってマクロ的に見て純粋な価値を創造できると想定するたむりんさんの発想は、少なくとも実物消費(ないし実物の将来消費)のみが効用・価値の源泉であるという認識に基づけば、根本的に間違っているとしか言いようがないわけです。

2019-01-09 15:41:05
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

『そもそもマクロで見ると究極的には実物消費だけが価値の源泉なので、金融資産創造がマクロでの純粋な価値を創造するということは根本的にあり得ない』という話を追記。「通貨はいかなる意味で政府負債なのか? 及びソマリアシリングの話」 togetter.com/li/1305150

2019-01-09 15:48:19
たむりん@お金とは? @TamurinMoney

@motidukinoyoru まず実物徴収を避けて通貨で納税しても得しない(実物納税と通貨納税は同等)ことは既に確認しましたよね。 「通貨は政府の徴税債権を相殺する手段」から言えることは「通貨は納税債務の決済に使える資産」だけであり、その資産が誰かの債務であると言うためには“公理”が必要なことも既に述べました。

2019-01-09 17:10:53
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@TamurinMoney 既に過去に議論した通り togetter.com/li/1305150 、通貨の発行とその相殺(”納税”)において国民が『トータルでは』得をしない(”暴力的マッチポンプ”)ということは、納税が相殺取引であるという経済的・会計的事実と矛盾なく両立するものであり、有効な反論ではありません。

2019-01-09 18:00:33
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@TamurinMoney また、通貨が納税能(のみ)によって資産性を持つことが通貨の(政府)負債性と同値であるという議論は、「誰かの資産は誰かの債務」という原理から出てきたもの『ではなく』、負債それ自体の定義、経済における負債の実際の機能・運動から出てきたものだというのも過去に論証したところです。

2019-01-09 18:02:49
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@TamurinMoney だからこそたむりんさんは、通貨の資産性を納税能以外から見出そうと奮闘なされていたのではないですか。 しかしその反論も、既に議論した togetter.com/li/1305150 ように、円通貨と円建て債務の発生順序を転倒させてしまう錯誤の産物であったことは確認済みです。

2019-01-09 18:04:10
たむりん@お金とは? @TamurinMoney

@motidukinoyoru >納税能が通貨の流通性の(唯一の)源泉であることを否定するために いえ、そこを否定したいわけじゃないです。 納税能が通貨の流通性の唯一の源泉でも別にいいですが、不換紙幣としての通貨にも納税能(納税債務決済能)はあるでしょ、と。 「通貨で債務が決済できる」というルールさえあれば。

2019-01-09 18:05:25
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@TamurinMoney これまた過去の議論 togetter.com/li/1305150 で論じ終えたところだと思うのですが、通貨で円建て債務が決済できるというのは、まず円通貨が需要されて、円建て債務が創造されるようになった「後」になって発生する『現象』なのであって、原初のルールでは有り得ないんですよ。

2019-01-09 18:08:09
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@TamurinMoney 原初のルールとして有り得るのは、円通貨が政府に対する負債(納税負債)を相殺できるということであって、そこから事後的な現象として円建て債務契約が経済に発生し得る。ここには明確な順序関係があって、この順序が反転することは原理的に絶対にあり得ない。

2019-01-09 18:09:09
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@TamurinMoney 通貨の資産価値が納税能のみに依存するということは、対政府負債の相殺のみ≡対政府債権としての機能のみに依存するということと必然的に同値でしかない。 たむりんさんは、相殺と負債性を切り離そうとしているのかもしれませんが、相殺できる時点で負債でしかないわけですよ。

2019-01-09 18:11:14
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@TamurinMoney 相殺でき、かつ負債ではない唯一のケースは、「業務と負債の相殺」であり、つまり通貨が実物的・マクロ的に純粋な価値を持つケースに限られるわけですが、既に確認した通り、通貨は実物的・マクロ的に純粋な価値を持たないので、これも成り立たない。

2019-01-09 18:12:06
たむりん@お金とは? @TamurinMoney

@motidukinoyoru >政府が通貨想像によってマクロ的に見て純粋な価値を創造できると想定するたむりんさんの発想 いやいや、そんなこと一度も言ってないですよ。藁人形論法もいい加減にしてください。 通貨は私たちにとって価値があるように見えるだけで、本質的には紙切れにすぎません。価値があるように見える理由

2019-01-09 19:27:39
たむりん@お金とは? @TamurinMoney

@motidukinoyoru は「納税債務の決済に使えるから」でも「一般的に債務の決済に使えるから」でも何でもいいですが、事実として通貨には価値があるように見えます。 私たちはこの通貨によって政府から本当に価値のあるもの(実物)を引き出すことが一切できませんよね。

2019-01-09 19:28:55
たむりん@お金とは? @TamurinMoney

@motidukinoyoru 非政府部門の経済主体を全て(銀行も含めて)連結して一つの経済主体と見た時、この経済主体は資産としてマネタリーベースを持っていることになります(預金通貨は相殺されて消える)。 しかしこのマネタリーベースは絵に買いた餅にすぎないですよね。 発行者である政府と対峙した時、通貨によって

2019-01-09 19:29:25
たむりん@お金とは? @TamurinMoney

@motidukinoyoru なんら価値のある実物を得ることはできませんから。 通貨は(対政府では)納税に使うことしかできない紙切れにすぎない。 この意味において、私は「通貨は対政府の債権として機能していない、通貨は政府にとって債務ではない」と言うわけです。 (債務の定義は私と望月さんでズレているでしょうが)

2019-01-09 19:31:02
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@TamurinMoney 「政府から実物を得られない」ということと「対政府の債権として機能していない」ということは別ですよ。それを同値と主張するのは論理的に誤りです。 過去の議論 togetter.com/li/1305150 で確認したように、相殺取引においては、実物を得られなくても、主体相互で債権・負債が機能している。

2019-01-09 19:35:37
たむりん@お金とは? @TamurinMoney

@motidukinoyoru 納税にしか使えないというのは少し言い過ぎで、国債や手形、債務証書といったペーパーマネーとの交換に使うことはできますが、これらは通貨等価物であると言えて、通貨が本質的に紙切れに過ぎないのと同程度に紙切れにすぎません。 やはり政府から本当の価値を引き出すことはできません。

2019-01-09 19:35:44
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@TamurinMoney 政府から実物を得られないのは、政府が原初で一方的な実物徴収権を持っているからであって、通貨納税が相殺取引ではない、ということを証明するものではありません。 暴力的マッチポンプであることは、通貨の負債性とは矛盾しないのです。

2019-01-09 19:36:41
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@TamurinMoney 例えば、ある親会社が、その子会社に対してA円の債権を有していたとしましょう。(それまでの経緯は一切不問) そこで、親会社が、子会社からの仕入れに際して、A円分の手形を発行して子会社に供出したとします。この際、子会社は手形を得て、仕入れの分だけ実物が子会社から親会社へ移動します。

2019-01-09 19:45:46
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@TamurinMoney その後、子会社が関連会社との取引や売買などを通じて、最終的に親会社の手形を再びA円分回収し、もともと親会社に対して負っていたA円の債務(親会社から見れば債権)を弁済したとしましょう。

2019-01-09 19:45:56
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@TamurinMoney この一連の取引では、子会社は何も得ていません。それどころか、最初に仕入れで納めた分だけ実物を喪失している。 しかしだからといって、親会社が発行し、最終的に債権と相殺された手形が親会社の負債ではないといえるか? というと、そんなことは全くないですよね。

2019-01-09 19:46:05
たむりん@お金とは? @TamurinMoney

@motidukinoyoru 自分の債務を決済する(打ち消す)ためには、(誰かの債務であろうとなかろうと)資産と言えるもの(あるいは商品や役務)を相手に渡せば決済できます。たとえば、債務の金額分の貴金属を渡すことでも債務の決済は可能ですが、それによって貴金属が債務だとは言えませんよね。

2019-01-09 21:48:06
たむりん@お金とは? @TamurinMoney

@motidukinoyoru 通貨で納税債務を決済するのは相殺なんだ、相殺なんだからこれは債務と債務に違いないんだ、というのは言葉の印象を利用したトリックに見えます。 私は別に通貨を債務と見ることを全否定はしませんが、不換紙幣という“資産と言えるもの”を渡して納税債務を打ち消したんだと言うことも可能でしょう。

2019-01-09 21:52:04
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