『傑作民俗学漫画10選』――平成後期から令和にかけて――
- karaisan123
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「あっ、これ西洋絵画で見たやつ!」ってなるのだ。名前の出てこないおっさんのキャラデザにすら見入ってしまうのだ。
2020-02-03 15:53:47カライさんは「一つの作品の中で描けるのは、作者が持つ知識の十分の一から百分の一だけである」と考えているのだ。 例えば高校で世界史を勉強しただけの学生が、その全部の知識を自作小説に書けると思うのだ? 自分で小説書いてても、やっぱりそれは無理なのだ。
2020-02-03 15:54:06往々にして、膨大な知識を持った作家だけがその氷山の一角を作中に描くことによって、知識に裏付けされた奥深い世界観を描くことができると思うのだ。
2020-02-03 15:54:13さて、それで言えば。この作品に費やされた作者さんの世界史への情熱と時間はいかほどなのだ? 一年? 十年? 百時間? 千時間?
2020-02-03 15:54:28一人の人間がそれだけの愛と時間を捧げて生み出した作品を、我々は一時間もかからずに読むことができてしまうのだ。もはや、冒涜的なまでのコスパなのだ。 金を払え!(CV. 三木眞一郎)
2020-02-03 15:54:40なお『エーゲ海を渡る花たち』は、現在COMICメテオにおいて第1話~第4話と第10話~最終話までが無料で公開されていて、誰でも読めるのだ。ヤバいのだ。
2020-02-03 15:54:53個人的には、とりあえずAmazonでポチってから読み始めることをお勧めするのだ。3巻目まで予約して、お値段トータル1500円ちょっと。 なんと一度買えば無料で無限に読めてしまうのだ……!(課金すれば無料でガチャが引ける理論)
2020-02-03 15:55:02カライさんは大学のうんちゃらパスポートがあったからよく上野の国立西洋美術館に行っていたんだけど(ちょっと前に世界文化遺産にも認定されたのだ)、あの中には「シルクロードを辿るデジタルガイド」みたいなコーナーがあるのだ。
2020-02-03 15:55:19一度の訪問で見て覚えられる内容にも限度があるので、個人的には『花たち』は大体国立西洋美術館五回分ぐらいの情報量だと思っているのだ。 世界遺産五回分の価値があるのだ。
2020-02-03 15:55:53ハードル上げすぎ? まぁまぁ、ともかく買って、読むのだ。自分用か子供用の世界史の参考書扱いでもいいのだ。
2020-02-03 15:56:08「中世ファンタジー」書くことがある作家と漫画家とイラストレーターは、全員参考資料として手元に置くのだ。あと全FGOプレイヤーとか。時代的にはヴラド・ツェペシュ公辺りの頃で、地域なのだ。
2020-02-03 15:56:11でもだって、Wikiのページさえないのだ……! おかしいのだ……! 完結した時にさえ、カライさん以外のツイート全然なかったのだ(今はそんなことないけど)。
2020-02-03 15:56:45あなたは自分の大好きな作品が、絶対もっと評価されていいはずなのにって悔しくなった時、どうするのだ? カライさんは、こうすることにしたのだ。
2020-02-03 15:56:56一話は背景がちょっと白いので、無料公開分の4話まで読んでみて(なんならテュヴァちゃんの出てくる4話からでも)、気に入ったら(気に入る前にノリと勢いで買ってもいいのよ!)ポチッとしてみて欲しいのだ。 その価値は間違いなくあるのだ。
2020-02-03 15:57:18さて! 『エーゲ海を渡る花たち』の紹介はこのくらいにしておくとして。もちろん、他の作品も負けず劣らずの傑作揃いなのだ! お次は言わずと知れた大人気作品、『ゴールデンカムイ』!
2020-02-03 15:57:28二作目 ゴールデンカムイ /二十世紀・北海道
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2020-02-03 15:57:39二作目は『ゴールデンカムイ』なのだ! もはや語るに落ちる感もあるけれど、もし未読の方がいてもいいように解説するのだ。
2020-02-03 15:57:49『ゴールデンカムイ』は、二十世紀(約百年前)の日露戦争終結後間もない北海道を舞台にした「囚人と軍人とアイヌによる金塊争奪戦を描く、和風闇鍋ウエスタン」なのだ。 二期に渡るアニメ化や手塚治虫文化賞といった七つの賞を授賞していて、知名度も評価も高い作品なのだ。
2020-02-03 15:58:00けれどその面白さの本質は、「ヒグマに顔面の皮を剥がされようとも一矢報いて相討ちに持ち込む敵のモブ兵士」「拷問で竹串で頬を貫通されても眉一つ動かさない、日露戦争帰りの主人公『不死身の杉元』」などの総じて濃いキャラクター造形と。
2020-02-03 15:58:09