【追加あり】「薩摩・島津の捨てがまり」が言われ出した起源の考察

https://togetter.com/li/1597519 と合わせてお読みください。その有無は置いておいて、「そんな話が言われ始めたのはいつからだろう」という考察です
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うじと@那古野今川家 @ujito2020

海音寺は後醍院宗重が朝鮮の役が終わった頃に彼は島津義弘に仕える事となり関ヶ原の戦いでは木脇祐秀と云う将と共に殿軍を務め双方東軍を退いて生き延びた。と云う逸話を"二筋の糸をかわり番こに引くようにやる。「捨てかまりの法」というのだそうです"という引用方法を用いた。「史論と歴史随筆」 pic.twitter.com/Q0ky2zkfKa

2020-09-26 09:13:32
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うじと@那古野今川家 @ujito2020

海音寺潮五郎は出典を後醍院宗重の逸話と"かまり"が忍者の別称である事を著作で明記していたが此れに感銘を受けた司馬遼太郎著「関ヶ原」が後世への影響が大きく"島津の捨てがまり"は出典元不明のまま有名になり過ぎたと云う所でしょうか。 (海音寺氏よりまだ遡れる可能性あり)

2020-09-26 09:26:28
国家鮟鱇 @tonmanaangler

しかしよく読んでみると、同じ直木三十五なのに『関ケ原』と「武勇伝雑話」では「すてがまり」の意味が違うように思えるんだが…

2020-09-26 10:35:40
国家鮟鱇 @tonmanaangler

同じ直木三十五「武勇伝雑話」に『島津独特の「すてがまり」といふ法で」とありますね。こっちは小説ではないから、直木三十五は事実だと認識してたのだと思われ。 dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid…

2020-09-26 09:45:32
国家鮟鱇 @tonmanaangler

『関ケ原』の捨伏(すてがまり)は「二十人づヽの鉄砲方が、半町置きに道端に伏し」て、追ってきた敵を射撃して「敵のひるむ内に、退却し」まて敵が追ってくると次の二十人が、というもの。

2020-09-26 11:30:11
国家鮟鱇 @tonmanaangler

「武勇伝雑話」の「すてがまり」は「道の左右へ決死の兵がゐて、死ぬまで戦ふ」それを殺して追いかけるとまた同じ方法で、というもの。

2020-09-26 11:34:47
K・HIRAYAMA @HIRAYAMAYUUKAIN

@kurotarovvn いやいや、島津の捨てかまりは、どうやら創作だが、武田には捨てかまりが存在した可能性がある。そして、かまりという呼称には地域性があり、それは中部、東海、関東に限られる可能性があるということです‼️

2020-09-26 11:57:47
国家鮟鱇 @tonmanaangler

俺は関ヶ原合戦について全く詳しくないんだけれど、「すてがまり」という言葉があったのか以前に、本当に島津はそんな戦法を取ったのか?というのが疑問。

2020-09-26 12:59:52
国家鮟鱇 @tonmanaangler

ほんのちょっと調べただけだけど、島津はそんな戦法を取ってないし、後世にもそんな認識があったのか怪しいのでは?でも直木三十五はそう書いてるわけだし(ただし「すてがまり」とは何かにブレがある)、言葉のルーツだけでなく、この歴史認識がいつ誕生したのかという問題も調べなければ。

2020-09-26 13:06:24
国家鮟鱇 @tonmanaangler

俺が確認したのは島津義弘が小高い所に兵を登らせて銃13挺で待ち伏せ、追撃してきた井伊直政を撃ち、その隙に逃げたということで、直木三十五が書くような「二十人づヽ」でも「半町置きに道端に伏し」でもない。

2020-09-26 13:17:27
国家鮟鱇 @tonmanaangler

直木三十五の「すてがまり」にブレがあることその他を考えると、直木がまず島津が関ヶ原で「すてがまり」という戦法を使ったという情報を何かで入手。「すてがまり」とは何かがわからないので関ヶ原合戦諸史料から直木が推測。それがその後に影響を与えたということではないだろうか?

2020-09-26 13:28:37
mm @mmhinoeuma

@ishin_saigou @kirinosakujin そうなのですね。「海音寺」+「捨てかまり」で検索した中では前の3作しかヒットしないのですが、デジタル化されていない海音寺の作品(あるかどうか知らないのですが)、または同時代の海音寺以外の作品を当たれば出てくる可能性はあるかもしれないですね。

2020-09-26 13:05:14
kasasu2004 @kasasu2004

「薩摩・島津の捨てがまり」 一般人「司馬遼太郎先生が書いているなら事実なんだろうな」 司馬「山田風太郎先生が書いているなら事実なんだろうな」 山田「海音寺潮五郎先生が書いているなら事実なんだろうな」 海音寺「直木三十五先生が書いているなら事実なんだろうな」 togetter.com/li/1598054

2020-09-26 13:12:19
kasasu2004 @kasasu2004

「薩摩・島津の捨てがまり」の発祥問題が、まさか2日で司馬遼太郎先生から直木三十五先生までさかのぼるとは思いませんでしたよ。ネットは凄いね。 twitter.com/HIRAYAMAYUUKAI…

2020-09-26 13:26:26
kasasu2004 @kasasu2004

「薩摩・島津の捨てがまり」の発祥はどこまでさかのぼれるのかな。 twitter.com/tonmanaangler/…

2020-09-26 13:34:03
粒山 樹 @ishin_saigou

島津家の「捨てかまり(捨てがまり)」の件ですが、少し調べてみると、明治18年12月発行の『関ヶ原軍記』の中に、既に「島津家には捨奸(すてがまり)と号して危急の退口には必ず之を用ゆ」とありますので(画像参照)、明治の中期頃には、既に島津家の捨てかまりは一般的に知られていたことになりますね。 pic.twitter.com/ebBUcbpedn

2020-09-26 15:23:57
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粒山 樹 @ishin_saigou

@kirinosakujin 先ほどツイートいたしましたが、明治18年12月発行の『関ヶ原軍記』の中に、「島津家には捨奸(すてがまり)と号して危急の退口には必ず之を用ゆ」とありますので(画像参照)、捨てかまりは、どうやら司馬さんや海音寺さんの創作というわけではなさそうです。 pic.twitter.com/u652Uh8Vwy

2020-09-26 15:29:07
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粒山 樹 @ishin_saigou

以上のようなことが分かりましたので、島津家の「捨てかまり(捨てがまり)」は、司馬遼太郎や海音寺潮五郎の創作というわけでは無いようです。しかしながら、一次史料でそれを裏付けるものが現時点で無い以上、やはり口伝か伝承の類いのものだと、今は判断するしか無さそうですね。

2020-09-26 15:32:40
うじと@那古野今川家 @ujito2020

江戸時代の捨てがまり 文化十年(1813年)の軍記小説「関ヶ原軍記大全」による捨奸(すてがまり)による使い方。 甲斐の信玄が名付けて捨てがまりとつけたと云う煽り文言を用いて島津義弘の捨てがまりを説明。 此れより以前もあるかも知れませんが甲陽軍鑑から引用して島津義弘に用いられた例として…。 pic.twitter.com/wbXrqfvgeu

2020-09-26 16:04:44
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mm @mmhinoeuma

@ishin_saigou @kirinosakujin 今度は「捨てかまり」だけで検索したところ、山口正之『忍者の生活』p261,263,264(雄山閣出版、1969)がヒットしました。国会図書館には1965年本があるようです。少しだけ見られる原文に「(三浦家記)薩摩忍法― ―捨てかまりの術」とあります。

2020-09-26 16:20:55
うじと@那古野今川家 @ujito2020

正確な制作年は不明ながらも序文には関ヶ原合戦から凡そ120年との文言があるため享保5年(1720年)頃に田丸常山の手によって執筆されたとされており正確には享保7年(1722年)作と云われているようです。 田丸常山が捨てがまり(捨て奸)を島津義弘に組み込んだ結果、現在に至っているのかも知れませんね。

2020-09-26 16:36:09
kasasu2004 @kasasu2004

粒山樹先生すげー。「薩摩・島津の捨てがまり」、明治まで典拠をさかのぼれましたよ。 twitter.com/ishin_saigou/s…

2020-09-26 16:50:48
陸奥のabe @abe71382084

@ishin_saigou @itaru_ohyama 失礼します。漫画、風雲児たちに載っていたのも影響があると(私もです。)作者さん調べたアピール良くするので。

2020-09-26 16:52:59
kasasu2004 @kasasu2004

当方、どーせ、この手のフェイク戦記ネタの出どころは旧日本軍だろーなとアタリをつけて調べてみましたが、旧参謀本部編『関ヶ原の役』に「捨てがまり」に関する記述は見当たらず。 講釈師が張り扇から叩き出したというのが真相かな。 tokuma.jp/book/b495394.h…

2020-09-26 16:55:55
あかねこ @akanekobakubaku

やだやだー捨てがまってない島津なんて具のないカレーだよーやだやだー(歴史浪漫派)

2020-09-26 17:17:30
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