-
Dam_midorikawa
- 220256
- 511
- 934
- 634
-
- いいね！634
サピエンスの生態観察
@Sapiensism
ウンコに対する嫌悪感（→生物に回避行動を促す）も、糖分に対する嗜好（→生物を惹き寄せる）も、後天的に身につけられたものではない。 これはわれわれホモ・サピエンスが動物であるということから生じている、“生物学的な感覚” なのだ。 twitter.com/sapiensism/sta…
2020-11-27 21:29:45
サピエンスの生態観察
@Sapiensism
Re：“ 生物学的じゃない欲求というものは存在しないのだ。なぜなら人間も生物の一種だからであり、欲求は進化（=自然選択）の産物だからだ。” （マズローはこれを無視している） pic.twitter.com/Dgv0YDZzMU
2020-11-27 21:31:40
拡大
サピエンスの生態観察
@Sapiensism
インスタで「いいね」をもらうことは、生物学的な文脈において、どんな意義があるのか？：「いいね」を欲しがる行動は学習によって後天的に身につけられた振る舞いかもしれないが、いいねを欲しがる心理基盤は進化によってデザインされたものだ。 pic.twitter.com/z5c5D2QUqb
2020-11-27 21:33:24
拡大
サピエンスの生態観察
@Sapiensism
────これが「理解できない」というヒトに向けて、進化心理学者のヴィクター=ジョンストンは、著書『Why We Feel？／邦題: 人はなぜ感じるのか？』において、以下のように問いかけている： お尻をぶたれたら怒るように、と子供に教える事ができるだろうか？ pic.twitter.com/oDgEaFhs76
2020-11-27 21:34:49
拡大
サピエンスの生態観察
@Sapiensism
“ ヒトの「気持ち」の起源と機能について理解するために必要な最初の洞察は、これは＂学習＂するものではないという認識である。こう言ったからといって出来事によって引き起こされる特定の感情が、経験によって変わることがないと言っているのではない。それはもちろん変容する。” pic.twitter.com/WFbfkzeIEh
2020-11-27 21:35:13
拡大
サピエンスの生態観察
@Sapiensism
“ 私が言いたいのは、気持ちを引き起こす出来事がどんなに変化しても、気持ちのシステム自体は一定に保たれているということだ。実際、経験や指示に基づいてまったく新しい内的感情を学習するなんて想像するのは難しい。…”
2020-11-27 21:35:31
サピエンスの生態観察
@Sapiensism
“ お尻をぶたれたら怒るように、と子供に教えることができるだろうか？ 子供は「お尻をぶたれたら、どんなふうに感じればいいの？」と聞く。しかし、子供がすでにそれを感情のレパートリーの中に持っていなければ、「怒る」とはどんな感じかをうまく説明するすべはないように思われる。” pic.twitter.com/xlIhxMdcO3
2020-11-27 21:36:08
拡大
サピエンスの生態観察
@Sapiensism
“ さらに、それを教える時には、「お砂糖をあげたときには、怒るんじゃないよ！」ということも教えなければならない。────つまり、うまく教え込むためには、ある感情がどのようなものかを教えるばかりではなく、そういう感情が生み出される特定の状況のセットをも決めてやらねばならないだろう。”
2020-11-27 21:36:33
サピエンスの生態観察
@Sapiensism
“ 環境でも、他人でも、こんな仕事ができるものが存在しないのは明らかだ。しかしながら、神経系の創発的性質としての「感情」は、自然淘汰によって進化することができる。” （V.Johnston 1999『Why We Feel: The Science Of Human Emotions／人はなぜ感じるのか？』） twitter.com/sapiensism/sta…
2020-11-27 21:38:40
サピエンスの生態観察
@Sapiensism
お分かりだろうか。 砂糖を甘く感じるのは、糖分を甘く感じない個体が自然淘汰されてきたからであり、お尻をブたれたら怒るのは、お尻をブたれて痛みを感じないような個体は進化の歴史においてずっと不利だったからだ。 これが進化心理学のエッセンスだ。
2020-11-27 21:39:38
サピエンスの生態観察
@Sapiensism
砂糖分子それ自体はただの化学分子であり、「甘い」なんていう性質は元々含まれていない。また叩かれた身体の部分が痛むのはそこから痛みが放出されているわけではなく、脳がそう感じさせている（そのように進化した）だけなのだ。
2020-11-27 21:40:07
サピエンスの生態観察
@Sapiensism
すべての生物は進化の産物だ。したがって、我々の人間（=サピエンス）の脳も、進化（=自然淘汰）の産物だ。 つまり、＂心＂は自然淘汰の結果、現在そのように構築されている。 pic.twitter.com/k6dj0LnYJz
2020-11-27 21:40:29
拡大
サピエンスの生態観察
@Sapiensism
進化心理学では、このことを「心は進化によって＂デザイン＂されている」、あるいは受動態を能動態に変えて、「進化が心をデザインした」と表現する。あるいは進化を「盲目の時計職人」と言い換えてもいいだろう。
2020-11-27 21:42:35
サピエンスの生態観察
@Sapiensism
参考：盲目の時計職人 ：あなたは自分が“設計”されていることに気づいているか？note.com/youth_waster/n…
2020-11-27 21:42:38
サピエンスの生態観察
@Sapiensism
心が進化によってデザインされている結果として、ホモサピエンスのみなさんは、この世界で起こる物事についてあれこれ感じるのである。
2020-11-27 21:43:20
サピエンスの生態観察
@Sapiensism
───また、これは以下で説明しているが、進化という生物のデザイン=アルゴリズムは、“ 遺伝子の生存” という結果を通して作用する。統計的な結果から設計が生まれてくるのが進化だ。note.com/youth_waster/n…
2020-11-27 21:44:26
サピエンスの生態観察
@Sapiensism
したがって、進化は人間の幸福に配慮したりはしない。 最終的な “ 遺伝子の生存” という結果に配慮するよう、あたかもメカニズムが戦略的に組みあげられているのだ。 pic.twitter.com/W2UFoLCYEQ
2020-11-27 21:45:10
拡大
サピエンスの生態観察
@Sapiensism
進化が「森の中の暗闇は怖い」という感情をキミの心に植え付けたのは、キミに嫌がらせをしたいわけではなくて、キミを生き延びさせるためだとみなせる、とそういうわけだ。
2020-11-27 21:45:37
サピエンスの生態観察
@Sapiensism
心は進化上の目標（=生物学的な目標）を達成しようとする。 心のメカニズムは、進化的に、ある一定の状態を引き起こすように設計されている。そしてその状態（おおまかにいえば快・不快）は、"特定の進化上の目標"を達成するために機能する。
2020-11-27 21:46:20
サピエンスの生態観察
@Sapiensism
たとえば嬉しいとか幸せだとかの感情システムは、「快それ自体」が得られるように進化したわけではない。 ○○ということをすることによって「快という感情が得られる」、というのは、生物の行動の “真の理由” ではない。 pic.twitter.com/Cl4ykdVIx9
2020-11-27 21:46:51
拡大
サピエンスの生態観察
@Sapiensism
マズローなら、ヒトがインスタに何かを投稿したがる理由は「承認欲求を満たしたいから」だと説明するかもしれない。だがインスタに投稿することによって「いいね」が貰えて嬉しいから、承認欲求を満たせるから、というのはSNSに投稿するというヒト個体の行動の、本質的な理由や説明にはなっていない。 pic.twitter.com/fJcXZldH5T
2020-11-27 21:48:39
拡大
サピエンスの生態観察
@Sapiensism
ヒトがセックスをしたがる理由として相応しいのは＂キモチいいから〈=目的〉＂だろうか？ たしかにそうかもしれないけれど、キミはそれで納得するだろうか。
2020-11-27 21:49:10
サピエンスの生態観察
@Sapiensism
そこには、「なぜ、それで快を感じるように心が設計されているのか？」という理由の説明がまったく無い。 快や不快といった心的メカニズムは、それ自体が説明されなければならないものだろう。 pic.twitter.com/iI4n0mXEYN
2020-11-27 21:49:33
拡大